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少年と罪 事件は何を問いかけるのか

中日新聞社会部

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784909753007
ISBN 10 : 4909753001
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2018
Japan

Content Description

人を殺してみたかった――

社会を震撼とさせた重大少年事件の加害少年たちが漏らす衝撃的な言葉に戸惑う大人たち。しかし、社会は罪を犯した子どもたちの心の闇に本気で向き合ってきたのだろうか。
20以上の重大少年事件の当事者を丹念に取材し、加害少年の背景や内面、被害者家族の悲嘆と苦悩、加害者家族の過酷な現実を描く渾身のルポ。

【目次】
第1部 戦後史に残る2つの少年事件
第1章 「A」、20年
第2章 木曽川・長良川連続リンチ殺人事件
第2部 ネットの魔力
第3章 翻弄される少年たち
第4章 ライン殺人事件
第3部 加害者家族、被害者家族 
第5章 ある「通り魔殺人」から
第6章 さまよう家族
第4部 更生を阻むもの、支えるもの
第7章 塀の中へ再び
第8章 更生への道
第9章 生と死の境界で
第10章 少年法改正議論を考える
第5部 元名大生事件
第11章 元名大生は何を語ったか
第12章 解明されなかった闇
終章  取材ノートから

インタビュー●雨宮処凛氏/スマイリーキクチ氏/薬丸岳氏/土井隆義氏など

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • M

    中日新聞社のルポ。元名大生の事件を深追い。あれだけ明らかな発達障害で、少年審判でなく成人と同じ刑務所行きだと更生の余地が危ぶまれる。厳罰よりも更生(少年医療)をと被害者遺族が望む意味がやっと少し分かった。刑期満了の方が仮釈放より再犯率が高いことも、厳罰より更生が再犯防止に効果的ということを示している。仮釈放の方が観察保護やケアが厚いので出所後の社会復帰がしやすいのだそう。それにしても、極貧や虐待等が理由でない元名大生のような犯罪者もいて。異常性の察知と精神科受診が早ければこうならなかったのだろうか…謎。

  • ゆみきーにゃ

    《図書館》刑務所と少年院の違いを初めて知りました。すっごく勉強になる一冊。元名大生は果たして社会に戻れる日が来るのだろうか。

  • 小鈴

    神戸連続児童殺傷事件の少年Aからはじまり、その影響を受けた少年事件を手堅く追う。中日新聞なので愛知県や東海地方の重大少年事件を追いつつメインはやはり名大の事件。各事件の被害者の親、加害者の親や関係者、支援団体、専門家などの目から見た事件。よくまとまっているので少年事件に関心があるならオススメです。名大事件では彼女の父親は裁判でも取材でもコメントしていないのか。神戸の事件でAの極秘捜査をしていた深草雅利刑事は和歌山カレー事件も担当。相当のやり手とみた。名前を覚えておこう。

  • 澤水月

    元名大生の裁判記録が物凄すぎ…法廷で裁判官(ら)に「ネクタイをしてほしい」「首を絞めたい」と言い放つ…北九州連続監禁のように余り情報が出てこないと感じていたが余りに猟奇すぎたのだろうか、地元中日新聞の粘り強い取材が多方面に巡らされた力作ルポ。他市川一家4人殺害、長良川リンチなど有名事件の加害者や遺族(赦す気持ちを持った方、許せない方どちらも)らに話を聞く。絶歌出版後の関係者たちの思いも。事件一つ一つは決して類型化出来ず内心の更生も千差万別。聞き取り後に物故の方も複数おられ遣る瀬ない

  • てくてく

    兵庫児童連続殺傷事件から元名古屋大学生による殺人までの重大な少年事件の取材をまとめたもの。連載記事もある程度読んでいたので、復習という感じで読んだ。 兵庫の事件については、ネットの普及前ということで加害少年の情報が氾濫していなかったことが加害少年の英雄化につながってしまったかもしれないこと、当事者の語りによれば重大な結果をもたらした事件に至るまでの躊躇いがあまりないような印象を与えることが印象的だった。 子を持つ親として加害者にも被害者にもなる可能性のある子にどう接していくかが本当に悩ましい。

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