ムーンライト・イン

中島京子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041110782
ISBN 10 : 4041110785
フォーマット
出版社
発行年月
2021年03月
日本
追加情報
:
328p;20

内容詳細

職を失い、自転車旅行の最中に雨に降られた青年・栗田拓海は、年季の入った一軒の建物を訪れる。穏やかな老人がかつてペンションを営んでいた「ムーンライト・イン」には、年代がバラバラの三人の女性が、それぞれ事情を抱えて過ごしていた。拓海は頼まれた屋根の修理中に足を怪我してしまい、治るまでそこにとどまることになるが―。人生の曲がり角、遅れてやってきた夏休みのような時間に巡り合った男女の、奇妙な共同生活が始まる。

【著者紹介】
中島京子 : 1964年東京都生まれ。2003年『FUTON』で小説家デビュー。10年『小さいおうち』で直木賞、15年『かたづの!』で河合隼雄物語賞、歴史時代作家クラブ賞作品賞、柴田錬三郎賞、同年『長いお別れ』で中央公論文芸賞、16年日本医療小説大賞、20年『夢見る帝国図書館』で紫式部文学賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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大雨の中たどり着いたペンションのような建...

投稿日:2021/06/12 (土)

大雨の中たどり着いたペンションのような建物に、家主の虹サンと、三人の女性が住んでいる。主人公の拓海もしばらく滞在することになり、様々な出来事が起こります。日々の生活の楽しさがたくさん描かれていて、一緒に暮らしている気持ちになります。おいしい食事に、素敵な畑や庭。年齢も性別も、国籍も違う5人が、ほどよい距離感と役割分担をして生活しています。そのバランスが崩れてきたとき、それぞれの決断がどうなるのか。どう生きたいのか考えさせられると同時に、勇気と活力が湧く本でした。

はれ さん | 不明 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 旅するランナー さん

    高原の元ペンションに集まる、訳ありな人たちの優しいつながり。魅力的なフィリピン人マリー・ジョイさんと、人生やり直す拓海くんのこれからは、応援したくなりますね。中島京子らしい、ふわふわ感とぞわぞわ感を兼ね備えた、大人ごころをくすぐる作品です。

  • ウッディ さん

    放浪の旅の途中、高原の元ペンションに一夜の宿を求めた拓海、そこはオーナーの虹さん、車椅子生活のかおるさん、元介護士の塔子さん、そしてフィリピンから来たマリー・ジョイが暮らすシェアハウスだった。50年間想い続けた恋、事件からの逃亡、実父への思いなど、それぞれが抱える事情が明らかになり、絶妙の距離感での共同生活に溶け込んでいく拓海。けれど、それは幸せな一時避難場所であり、永遠に続くものではないことを知る。心穏やかに安らげる時間と場所、人生にはそんな宿があっても良いのかもしれない。

  • のぶ さん

    訳ありの人たちばかりだが、なぜか温かい物語だった。家を捨て自転車旅行の最中に雨に降られた栗田拓海は、古びた一軒の建物を訪れる。そこは老人がかつてペンションを営んでいた「ムーンライト・イン」だった。そこに住むのは、新堂かおる、津田塔子、フィリピン人のマリー・ジョイ。年代がバラバラの三人の女性が、それぞれ事情を抱えて過ごしていた。拓海は頼まれた屋根の修理中に足を怪我して、しばらくそこに留まる事になり、奇妙な共同生活が始まった。この雰囲気がとても面白い。家族のような関係が築かれているように感じた。

  • モルク さん

    以前は賑わっていた高原で、元はペンションだったところに今は訳ありな人々が暮らしているシェアハウス。そこに職を失った青年拓海が訪れ同居するようになる。家主虹之助と車椅子のかおるの50年来の恋、明るく気のいいフィリピン娘マリー・ジョイと実父、秘密を抱え怯える塔子。つかず離れずの距離感が心地いい。農作業をしたり編物をしたり、このまま永遠に続けばいいと思える日々。しかし、ここは終点ではなく分岐点。それぞれに変化が…その後の展開が気になる。でも、きっとうまく行くよ…きっとね。

  • 修一郎 さん

    駆け込み寺ムーンライトインに住まう訳アリの人たちがとても魅力的。会話を通じてちらちちらと事情が明かされていくのだけどもその会話が心地がいい。拓海君だけその家族の闇が明かされなかったのでマリージョイとの後日談ということでこれで続編ができるね。フィリピンの激甘料理にピニクピカン,シャリース,ムーンライトフリットも憶えましたよ。構成から会話から、まさに夜10時からのNHKドラマにぴったりだ。なんならオトナの土ドラでも。文章がいいんです。読み心地が素晴らしいお話でした。

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人物・団体紹介

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中島京子

1964年生まれ。作家。2003年田山花袋『蒲団』を下敷きにした書き下ろし小説『FUTON』でデビュー、野間文芸新人賞候補となる。2010年『小さいおうち』で直木賞を受賞し、2014年に山田洋次監督により、映画化。同年『妻が椎茸だったころ』で泉鏡花文学賞を受賞。2014年刊行の『かたづの!』で柴田錬

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