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うらはぐさ風土記

中島京子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087718591
ISBN 10 : 408771859X
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2024
Japan

Content Description

30年ぶりにアメリカから帰国し、武蔵野の一角・うらはぐさ地区の伯父の家にひとり住むことになった大学教員の沙希。
そこで出会ったのは、伯父の友人で庭仕事に詳しい秋葉原さんをはじめとする、一風変わった多様な人々だった。
コロナ下で紡がれる人と人とのゆるやかなつながり、町なかの四季やおいしいごはんを瑞々しく描く物語。

【著者プロフィール】
中島京子(なかじま・きょうこ)
1964年、東京生まれ。東京女子大学文理学部史学科卒業。出版社勤務ののち、フリーライターに。アメリカ滞在を経て、2003年『FUTON』で小説家としてデビューする。2010年『小さいおうち』で直木三十五賞、2014年『妻が椎茸だったころ』で泉鏡花文学賞を受賞。2015年『かたづの! 』で河合隼雄物語賞、歴史時代作家クラブ賞(作品賞)、柴田錬三郎賞、同年『長いお別れ』で中央公論文芸賞、翌年の日本医療小説大賞を受賞。2020年『夢見る帝国図書館』で紫式部文学賞、2022年『ムーンライト・イン』『やさしい猫』で芸術選奨文部科学大臣賞(文学部門)、同年『やさしい猫』で吉川英治文学賞を受賞した。そのほか、著書多数。


【著者紹介】
中島京子 : 1964年、東京生まれ。東京女子大学文理学部史学科卒業。出版社勤務ののち、フリーライターに。アメリカ滞在を経て、2003年『FUTON』で小説家としてデビューする。2010年『小さいおうち』で直木三十五賞、2014年『妻が椎茸だったころ』で泉鏡花文学賞を受賞。2015年『かたづの!』で河合隼雄物語賞、歴史時代作家クラブ賞(作品賞)、柴田錬三郎賞、同年『長いお別れ』で中央公論文芸賞、翌年の日本医療小説大賞を受賞。2020年『夢見る帝国図書館』で紫式部文学賞、2022年『ムーンライト・イン』『やさしい猫』で芸術選奨文部科学大臣賞(文学部門)、同年『やさしい猫』で吉川英治文学賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ヴェネツィア

    タイトルからはエッセイかと思っていたが、小説。もっとも、物語的な起伏は小さく、終始淡々と進んでゆく。主人公であり、物語の視点人物の役割を果たすのは沙希。それまでのアメリカ暮しを捨てて、先頃帰郷し、ここ「うらはぐさ」の女子大で2年契約の教員として働いている。「うらはぐさ」は、武蔵野あたりを漠然と指しているようだが、直接のモデルとなっているのは、西荻窪の東京女子大とその近郊あたりである。地名としての「うらはぐさ」は、古き良き武蔵野を彷彿とさせ、そこには独特のノスタルジックな感傷が付加される。作中の⇒

  • 旅するランナー

    東京西部、武蔵野が舞台。米国生活から学生時代の思い出の地に30年ぶりに帰ってきた、大学教員の沙希を主人公に、キャラ強な人たちの交流が温かく面白い。 戦争も含めた、この土地の歴史も交えて、変わり行く時代を映し出していきます。 進化かどうかは別として、人も土地も変化ってものには抗えない。 良い方に変わっていくことを期待しながら、読み進めます。

  • tetsubun1000mg

    アメリカで大学教師を勤めた後に30年ぶりに戻ったところが武蔵野の「うらはぐさ」での物語でした。 母校の女子大で2年間契約の特任教授を勤めながら、施設に入居した叔父の自宅に入居となる。 舞台設定された場所が気になったのだが、本人の刊行インタビューを読むとやはり西荻窪との事。 著者も東京女子大出身ですしね。その昔、西荻の善福寺に住んでいたこともあり当時の印象のまま読み進めると情景が浮かんできた。 主人公の設定年齢も筆者に近いのか、古い商店街での生活がリアルに感じられた。 中島京子さんの小説は読みやすくて良い。

  • モルク

    離婚して30年ぶりに帰国し母校の女子大で非常勤講師として働くことになった沙希。施設に入った叔父が暮らしていたうらはぐさ地区の一軒家に住み、周辺の人々と心暖まる交流を持つ。そしてもうひとつの主人公はこの地区、うらはぐさ。架空の地名ではあるが中島さんの母校東女の近くかな?西荻窪近辺?本書に出てくる焼き鳥や「布袋」は西荻窪駅近くの「戎」⁉昔は女の人が入れる感じじゃなかった気がするけど…変わったのかな、そもそもまだあるのか?月日が経つと共に変わりゆくものは多いがこんな商店街と人情はずっと続いて欲しい。

  • TATA

    米国から戻ってきたアラフィフの沙希さん。少しばかり馴染みのある土地に縁ができて徐々に溶け込むまでの穏やかなお話し。絶妙な敬語のマーシーやパティ、キャラもしっかり立っている中で中島さんの語り口となればしっかり読めるストーリーでした。ほのぼの、じんわり、この作品みんな好きになるんじゃないかな。

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