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神々の復讐 人喰いヒグマたちの北海道開拓史

中山茂大

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065298862
ISBN 10 : 4065298865
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

なぜヒグマは人を襲うのか?資本主義的開発、軍事演習、大噴火などの天変地異…「愛すべき山の隣人」はこうして最恐・凶暴な怪物となった―。自然界の聖域に侵入する人間たちの欲望と、それに牙を剥いた凶暴なヒグマたちによる凄惨な戦いの数々―。膨大な資料をデータベース化し、歴史に埋もれた事件群を掘り起こす。

目次 : 序章 歴史に埋もれた人喰い熊―上川ヒグマ大量出没事件/ 第1章 明治初期の人喰い熊事件―石狩平野への人間の進出/ 第2章 鉄道の発展と人喰い熊事件―資本主義的開発とヒグマへの影響/ 第3章 「枝幸砂金」と人喰い熊事件―ゴールドラッシュの欲望と餌食/ 第4章 凶悪な人喰い熊事件が続発した大正時代―三毛別事件余話と最恐ヒグマの仮説/ 第5章 軍事演習とストレスレベルの関連性―大正美瑛村連続人喰い熊事件/ 第6章 受け継がれる人喰い熊の「DNA」―北見連続人喰い熊事件/ 第7章 十勝岳大噴火―天変地異とヒグマの生態系との関連/ 第8章 炭鉱開発と戦中戦後の人喰い熊事件―封じ込められたヒグマの復讐/ 第9章 樺太―パルプ事業の拡大と戦慄の「伊皿山事件」

【著者紹介】
中山茂大 : 昭和44年、北海道深川市生まれ。ノンフィクション作家。人力社代表。日本文藝家協会会員。上智大学在学中、探検部に所属し世界各地を放浪。出版社勤務を経て独立。東京都奥多摩町にて、築一〇〇年の古民家をリノベして暮らす一方、千葉県大多喜町に、すべてDIYで建てたキャンプ場「しげキャン」をオープン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • パトラッシュ

    吉村昭が『羆嵐』で描いた三毛別事件は有名だが、それ以外にも北海道開拓の歴史は獣害との戦いにあった。原野が切り拓かれ鉱山を発見され、鉄道が町と町を結んで急激に人間が流入すると、ねぐらと猟場を失ったヒグマが人を襲うようになったのだ。地元紙や市町村史、郷土史料集まで調べて「人喰い熊マップ」を作製し、明治以降の北海道ではほとんど毎年のように犠牲者が出ていた状況を明らかにする。戦争の激化で男手が徴兵された戦時中や、過疎化の深刻な現代ではヒグマが人が襲う例が増えた。北海道の人獣戦争は、今日なお続く日本人の問題なのだ。

  • kinkin

    サブタイトルは人喰いヒグマたちの北海道開拓使。明治時代、全国から多くの入植者が入ることになる。それが森林の開拓や鉄道の敷設のため原生林に分け入る。昔から生息していたヒグマと遭遇する機会が増え事故になることが多くなった。大きいものでは2mを超え、強靭な体と鋭い爪、噛む力、には到底かなうはずもなく多くの犠牲者が出ることになった。本書はそのような事故を当時の新聞記事と共に解説されている。有名な三毛別だけではなく悲惨な事故が多くあったことを知った。しかし人食いヒグマを生み出したのは誰だろう。図書館本。

  • Kーazuki

    明治初期からの北海道でおきたヒグマにより人喰い事件の記録。北海道に生息するヒグマが地域によって人喰いヒグマが多い少ないがあることが驚いた。また、親子グマに襲われ、その時に子熊も人肉を食べたことから人を襲い食す熊となることも初めてわかった。読んでいて、恐ろしくなるし気分が悪くもなる。以前に日高町や厚岸町などに住んでいたが、ヒグマのフンがあったり国道を普通に横断するヒグマがいた。近くのコンビニのゴミを漁る親子のヒグマが発見されたりもした。都会とは違ってニュースにもならない日常の出来事だ。

  • かおりんご

    クマ、こわっ!北海道の人食いヒグマの歴史に特化した一冊。とても興味深く読んだ。幽霊よりも何よりも、クマの方が怖い!子供と女の肉が好きというのは、なんか変態臭しかしないけど、脂肪分が多いのと柔らかい肉が好きなんだろうな。

  • Nobu A

    中山茂大著書初読。22年刊行。吉村昭の三毛別事件を基に書かれた「羆嵐」に始まり、河ア秋子や熊谷達也のマタギ小説も読んできた。何だろう、怖いもの見たさか。北海道に長期赴任で馴染みがあるからか。人喰い熊が実存するからか、下手なホラー小説より面白い。獰猛な羆の生態描写や人間の凄惨な殺され方、特に子供や女性のに驚愕、不憫、憤怒を感じながらも。明治から昭和初期にかけて北海道及び樺太で起きた事件を当時の限られた資料を渉猟し詳述。動物生態学が専門でない故に前半は考察に説得力が欠ける印象だったが、後半から調査力が前面に。

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