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切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人 角川文庫

Shichiri Nakayama

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041020517
ISBN 10 : 4041020514
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2014
Japan

Content Description

臓器が奇麗にくり抜かれた遺体が発見された。やがてテレビ局に犯人から声明文が届く。いったい犯人の狙いは何か。さらに第二の事件が起こり・・・・・・。警視庁捜査一課の犬養が捜査に乗り出す!

【著者紹介】
中山七里 : 1961年、岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 青乃108号

    やっぱり中山七里の本は安心して読める。これは大きい。物語の展開もクライマックスに向けて息もつかせないし、さらにその上ヒネリも効いている。物語のテーマも、臓器移植推進の為に急がれたとされる脳死=人の死とする定義に疑問を投げかけており、非常に考えさせられる。ラストシーン、他人に移植された我が子の心臓の鼓動に耳を寄せる母親の思いは、人の親なら誰しも共感出来るところだろう。さて、本作はシリーズ化されているようなので、次作も読もう。安心して。

  • SJW

    カエル男殺人事件の時は、刑法第39条の問題提起だったが、今回は臓器移植の問題提起。カエル男殺人事件の古手川刑事が再登場!事件の捜査でいかに犯人を追い詰めていくかがミステリーの醍醐味と言えるが、この小説では臓器移植の法律や運用における課題について今回知ることができた。様々な意見があり、それぞれ納得する部分もあり、ドナーやレシピアント、その家族の悩みは計り知れないと思う。臓器移植に懐疑的になりつつあったが、最後の本来なら許されないドナーの家族とレシピアントのふれあいに涙が溢れた。このように両者がが幸せになれれ

  • イアン

    ★★★★★★★☆☆☆医療ミステリの趣を色濃く感じる刑事犬養隼人シリーズ第1弾。都内で臓器をくり抜かれた女性の遺体が発見される。その後「ジャック」と名乗る犯人の声明文がテレビ局に送り付けられ…。実在した殺人鬼と臓器移植を絡めたプロットの大胆さに驚くが、そこに事件を追う刑事・犬養自身の移植問題を絡めるのはさすがにやり過ぎな気も。とはいえエンタメ作品としてこれくらい振り切った設定は嫌いじゃない。疑問点があるとすれば、合同捜査とはいえ警視庁と他県警の刑事がペアを組むことがあるのかという点と、本末転倒な真の動機か。

  • ちょこまーぶる

    読後は「やっぱり面白いな」と納得した一冊でした。ジャックの引き起こす猟奇的殺人事件の被害者の繋がりは臓器移植という共通点が・・・この設定だけでも話の中に引きづりこまれてしまいました。そして、単に殺人事件を解決するだけではなく、臓器を提供する側の家族、提供される側の本人・家族、移植コーディネーターのそれぞれの考え方が読んでいて、多少今までよりも理解できたような気がします。臓器移植に関しては、今でも賛否が分かれるところだと思うけど、それに実際関わっている人たちは、事例毎に心・倫理の葛藤と戦っているんだろうな。

  • ゆのん

    刑事犬養隼人シリーズ1作目。臓器移植をテーマにした猟奇殺人ミステリー。タイトルに『切り裂きジャック』とあるのでもっと模倣犯罪や犯行声明などがあると期待しすぎてしまったらしい。思ったよりもジャック色が薄いのは残念だったが内容は犯行の手口の割に落ち着いたミステリーだったように思う。臓器移植の問題は非情に奥の深い事を再認識させられた。

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