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「学力」の経済学

中室牧子

User Review :4.5
(2)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784799316856
ISBN 10 : 4799316850
Format
Books
Release Date
June/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ゲームは子どもに悪影響?教育にはいつ投資すべき?ご褒美で釣るのっていけない?思い込みで語られてきた教育に、科学的根拠が決着をつける!

目次 : 第1章 他人の“成功体験”はわが子にも活かせるのか?―データは個人の経験に勝る(教育は「一億層評論家」/ 東大生の親の平均年収は約「1000万円」 ほか)/ 第2章 子どもを“ご褒美”で釣ってはいけないのか?―科学的根拠に基づく子育て(目の前ににんじん」作戦を経済学的にひもとく/ 「テストでよい点を取ればご褒美」と「本を読んだらご褒美」―どちらが効果的? ほか)/ 第3章 “勉強”は本当にそんなに大切なのか?―人生の成功に重要な非認知能力(幼児教育プログラムは子どもの何を変えたのか/ 「非認知能力」とは ほか)/ 第4章 “少人数学級”には効果があるのか?―科学的根拠なき日本の教育政策(35人か、40人か?/ 少人数学級は費用効果が低い ほか)/ 第5章 “いい先生”とはどんな先生なのか?―日本の教育に欠けている教員の「質」という概念(「いい先生」に出会うと人生が変わる/ 教員を「ご褒美」で釣ることに効果はあるのか ほか)/ 補論 なぜ、教育に実験が必要なのか(リンゴとオレンジ:比較できない2つのもの/ 「反実仮想」を再現する ほか)

【著者紹介】
中室牧子 : 1998年慶應義塾大学卒業。米ニューヨーク市のコロンビア大学で博士号を取得(Ph.D.)。日本銀行や世界銀行での実務経験を経て2013年から慶應義塾大学総合政策学部准教授に就任し現在に至る。専門は教育を経済学的な手法で分析する「教育経済学」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

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教育に対して、データや統計を根拠に述べら...

投稿日:2021/04/11 (日)

教育に対して、データや統計を根拠に述べられています。アメリカのデータが多いので、日本にもあてはまるのかはわかりませんが、教育と統計という視点を学べたのでよかったです。

an さん | 千葉県 | 不明

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子どもをご褒美で釣っていいのか?子どもの...

投稿日:2021/04/09 (金)

子どもをご褒美で釣っていいのか?子どもの頃の勉強は本当に大事なのか?そういった疑問に対してきちんとしたデータをもとに答えてくれている、すごい本。本書の中では『学力テストの結果がよくなったのは、インプットにご褒美を与えられた子どもたちだったのです』とのこと。教育はどうしても”なんとなく”や”思い込み”で行われがちなことが多いので、この本は貴重な存在だと思います。

ももも さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • morinokazedayori

    ★★★★★著者は教育経済学者。子供が何歳の時にいくら教育費を使うのが最も効果的か、学校教育の成果をあげるには、何に経費を使うのが最も効果的かなど、様々なデータに基づいて科学的に分析している。教育学でも心理学でもなく、経済学の立場からもよい教育方法について語ることができるのかと目から鱗。教師の質の良さは、貧困や遺伝、家庭環境など全ての教育上の悪条件をカバーできるという。子供のためにも未来の社会のためにも、素晴らしい教師が増えて欲しいと切に願う。

  • Miyoshi Hirotaka

    科学の力が及んでいないのが教育。個人の経験が幅を効かせ、科学的証拠に基づく施策に乏しい。このため、試験が近くなると身内の急死が増える奇妙な現象が発生し、少人数制や教員研修が教育の質向上の定石とされ、貴重な資源が効果測定なしに投入されるのを止められずにいる。かつて、わが国にはエリート教育があり、少数に対し集中的な投資がされたが、今は教育が高度化したため、多数の凡人に対し分散的に投資する時代になった。従い、教育にも科学的根拠に基づくPDCAサイクルを導入し、資源が確からしい方向に配分されるよう合理化すべきだ。

  • ナイスネイチャ

    図書館本。何か今までモヤモヤしていたのがスッキリする。教育を科学的に分析していて、もっと掘り下げて教育というものに日本は力を入れてほしい。

  • きみたけ

    著者は日本銀行や世界銀行での実務経験を経て2013年から慶応義塾大学総合政策学部准教授を務める中室牧子先生。データに基づき教育を経済学的な手法で分析する「教育経済学」を専門とする著者が、今まで「思い込み」で語られてきた教育の効果を科学的根拠(エビデンス)から解き明かした画期的な一冊。2015年発刊。林先生の初耳学など様々なメディアでも取りあげています。日本では教育を実験するという発想がほぼ無く、公開されない統計も多いということで、まだまだ海外に比べて遅れを取っている印象です。早期のテコ入れは必須ですね。

  • 雪風のねこ@(=´ω`=)

    行動心理学を経済に適応したのを行動経済学なのだが、教育に適応したのが本著と言える。試験の点数という目先の優劣ではなく、学力以外の非認知能力(人受けの良さ、忍耐力・計画性がある等)を高める事が、学校生活を支える基盤となり、先の、生涯収入の大きな差となって活きると説く。日本の「見栄」という外聞の良さを重要視する特徴があり、「義理人情」と言う特性も加わって、平等さが却って不平等を生んでいる要因となっている。(続く)

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