偉大な作家生活には病院生活が必要だ

中原昌也

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309039398
ISBN 10 : 4309039391
フォーマット
出版社
発行年月
2024年12月
日本
追加情報
:
確実に帯が付いた状態での出荷、また初版など版のご指定はお約束しておりません。

内容詳細

生死の淵をさまよう病いによって左側麻痺の身となりながら中原昌也は帰ってきた!病いに倒れるまでの衰滅と回復の日々、奇蹟の生還第一作。

目次 : 1 生存記録二〇二〇‐二〇二三(抄)/ 2 ぼくの採点症二〇一一‐二〇一四/ 3 ゾンビ的考察(ゾンビ映画、ジャンルとしての終わり/ ディストピア映画について/ Cinnamon Girl/ まいべけっと)/ 4 わたしは横になりたい/ 5 生存記録二〇二四(偉大な作家生活には病院生活が必要だ/ カレー、カンヅメ、本と映画の記憶は忘却の彼方に)

【著者紹介】
中原昌也 : 1970年、東京都生まれ。「暴力温泉芸者」名義で音楽活動の後、「HAIR STYLISTICS」として活動を続ける。2001年『あらゆる場所に花束が…』で三島由紀夫賞、06年『名もなき孤児たちの墓』で野間文芸新人賞、08年『中原昌也 作業日誌 2004→2007』でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • fritzng4 さん

    入院以降に書かれた(書き起こされた)文章というのは殆どなくて、大半が過去に立ち読み拾い読みした文章だったりもするのだが、この本を買うのはお布施のようなもの。今の日本で、生きてるだけで有難い存在の作家は中原昌也以外に思いつかない。これもひとえにこれまでに築き上げた圧倒的なキャラクター故だろう。「芸術新潮」に連載されていた「ぼくの採点症2011-2014」は、取り上げられた映画に思わず懐かしくなる一方、媒体故か結構真面目に映画批評をしていてやはり信頼すべき映画批評家だと改めて感じる。

  • Ryu さん

    復帰後初の本。しかし酷い本。ほとんどが既発表原稿の寄せ集め。ファンしか買わないのに、ファンであるほど腹が立つという本。誰が買うんだ。しかしそういうことではない。中原昌也が生きていることが奇跡だ。しかし…読めば読むほど泣けてくる。なぜかというそれを言葉にするのもおぞましいが。目が見えなくなって、ベルンハルトの『石灰工場』を、見えなくても目の前に置いてその字の塊を眺めたいと言う作家の言葉に、俺たちは何を思えばいいのか。なんでもいいから、全て白紙のページでもいいから、中原昌也の名前で一冊でも多く出し続けてくれ。

  • biwacovic さん

    中原昌也、生還第一作。古い文章も多い。2023年の病前病後を含む雑然とした記録が並ぶ。ヴェルナー・シュレイターを観て「こういうのよりも『鬼滅の刃』とかの方が優れている、と本気で思っているヤツらは、今すぐ死ねとは言わないけれど、百万光年の彼方の宇宙に今すぐ飛んでいって一生の孤独を感じながら死ねばいいと思う」とか最高の文章がたくさんある。ここに書かれている映画評とか書評がガイドになって、また色々観たり読んだりするんだろう。本格的な回復を願う。

  • みにゅい さん

    知らない映画ばかりが紹介・採点されているリスト、作者の日々の生活の記録、そして小説「わたしは横になりたい」で構成されている。 すべての作品からかもしだされる「底知れる得体のなさ」の感覚が読み終わってもしばらく残り、ぼんやりしてしまう。

  • 犬猫うさぎ さん

    親しい人の死を物語に出来るのは幸せな人達なんですよ。物語を持てない人達の方に、僕は断然興味がありますね。『断絶』には、生きてることで任務みたいに背負わされている自我とかアイデンティティーなんかから、解放してくれる力がある。もっとも、解放されることは恐怖でもありますけど。(「ぼくの採点症二〇一一 ─ 二〇一四」88頁)

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中原昌也

1970年、東京都生まれ。「暴力温泉芸者」名義で音楽活動の後、「HAIR STYLISTICS」として活動を続ける。2001年『あらゆる場所に花束が…』で三島由紀夫賞、06年『名もなき孤児たちの墓』で野間文芸新人賞、08年『中原昌也 作業日誌 2004→2007』でBunkamuraドゥマゴ文学賞を

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