奇蹟 河出文庫

中上健次

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309413372
ISBN 10 : 4309413374
フォーマット
出版社
発行年月
2014年12月
日本
追加情報
:
463p;15

内容詳細

金色の小鳥が舞い、夏芙蓉の花が咲き乱れる紀州・新宮の路地。歌舞音曲に現を抜かし若死にするという七代にわたり仏の因果を背負った、淫蕩の血に澱む一統・中本。「闘いの性」に生まれついた極道タイチの短く苛烈な生涯が、老産婆オリュウノオバ、アル中のトモノオジにより幻惑的に語られる。人間の生と死、その罪と罰を問うた崇高な世界文学。

【著者紹介】
中上健次 : 1946年、和歌山県生まれ。新宮高校卒業後上京、「文芸首都」同人。74年、『十九歳の地図』で作家デビュー。76年『岬』で戦後生まれとしては初めての芥川賞、翌年『枯木灘』で毎日出版文化賞、芸術選奨新人賞を受賞。92年、46歳の若さで逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ノコギリマン さん

    『枯木灘』をひさびさに読んで、物凄く感動してしまったので、ほぼ間を置かずに『奇蹟』を読みました。時系列的には『枯木灘』の前日譚で、浜村龍造が出てきたときには「ウホッ!!」ってなりました。とにかく「イクオ外伝」という中盤の章が凄い。しかも『枯木灘』のときにはまだ実験的にやっていた口碑伝承的な文体がもう完成の域に達していて、もう読みながらゾクゾクと鳥肌が立っちゃう感じ。日本近代文学の白眉、中上健次、またまた堪能しました。他のも読もう。

  • ヘラジカ さん

    時系列的には、長編『千年の愉楽』と『枯木灘』の間に位置をなす作品。衰退していく路地の一時代に活躍した中本の一統タイチを主役として語られる、謂わばピカレスク小説である。相変わらず淀んでは流れるような文章に消耗するが、引き込む力も、やはり相変わらず圧倒的だ。読んでいてなんとなくホメロスが脳裏にちらついて不思議に思ったが、反復するセンテンスが口承文学を志向しているとの解説を読んで膝を打った。読者に対する半端ない牽引力もそんな口承文学の特性に根ざしているのかもしれない。

  • michel さん

    ★4.8。読み終えてしまいたくなかった、もっとこの中にいたかった。初の中上健次さん。とにかく読み辛い文章に、始めは挫折しそうになった。ふと気付くと、作者の虜となっている。路地(被差別部落)にて生まれたタイチ。若死にを宿命づけられた中本一統の澱んだ血を持つタイチの一生。抗えない中本七代に渡る仏罰を、種になる前から背負うタイチ。トモノオジとオリュウノオバが寄り添い見守る。夏芙蓉の甘い匂いを放ち、金色の小鳥に囲まれ、極道のタイチが仏の掌に乗って行った極楽が見えるよう。タイチに惚れる。中上健次に痺れる。

  • うえうえ さん

    正直、思っていたのと違った。『千年の愉楽』ファンとしてはあの幻想感を期待していたが、それより、切った張ったの世界が余りに長々と描かれていて、退屈した。『千年の愉楽』も切っただったけど短編連作で主人公が変わったから大丈夫だったのかな? 『枯木灘』ファンとしては浜村龍造が出て、あっ、ってなった。

  • かふ さん

    久しぶりに読んだ中上健次はやっぱ中上健次だった?でも『枯木灘』の頃とは文体も変わっていてセンテンスが長くなって読み難さはある。『千年の愉楽』もぐだぐだする感じだったけどこっちは短編連作だったから割とよみやすかったと思う。中上文学の登場人物の中でオリュウノオバを創作したのは物語文学を語る上で大いなる成果だった。路地の若者を母体から取り出し産声を上げさせる。そこから荒くれ者の物語が形作られていく。そして毛坊主の礼如さんが彼らの死を看取る路地の鎮魂の物語だ。

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人物・団体紹介

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中上健次

1946年(昭和21年)、和歌山県新宮市に生まれる。65年、県立新宮高校を卒業後上京し、モダンジャズに熱中する。66年、同人誌「文芸首都」に加わり、小説や詩を発表する。74年、初の作品集『十九歳の地図』で注目を浴び、76年、『岬』で芥川賞を受賞。77年『枯木灘』で毎日出版文化賞を受賞する。92年(平

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