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ISBN 10 : 4814001975
Content Description
抽象的思考の手をどこまでもすり抜けていくものを前に、哲学はどのような営みでありうるか。主著『精神の現象学』にはない晩年の新たなヘーゲル像。
目次 : 序論 ヘーゲル「宗教史」はなぜ問われてこなかったのか―受容・研究の展開と現状/ 第1部 宗教―ベルリン期ヘーゲルの問題意識と哲学的宗教概念の文化論的転換(「追考」の論理―自己化する知と体系化の根底/ 「媒介された直接性」の問題とヤコービ批判/ ヘーゲル宗教哲学と「直接知」の問題)/ 第2部 歴史―「媒介された直接性」理論の展開と「学への導入」構想(概念的発展と歴史的形態化/ 精神の自己外化―『精神の現象学』最終の段落が語るもの/ 『精神の現象学』以後の導入コンセプト ほか)/ 第3部 宗教の歴史―ベルリン期宗教哲学における「宗教史の哲学」の遂行(人間の誕生と宗教史/ 「起源への思考」に対する批判と文化理解のカテゴリー/ 証言しうる主体性の系譜学 ほか)/ 結論 哲学のまわり道
【著者紹介】
下田和宣 : 1981年静岡県生まれ。旧姓石川。文学博士(京都大学、2018年)。京都大学大学院思想文化学専攻宗教学専修博士課程を経て、2012年から2018年までドイツ留学(ボッフム、キール)。現在、京都大学非常勤講師。専門はヘーゲルとブルーメンベルクを中心とする西洋宗教哲学・文化哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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