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闇に香る嘘

下村敦史

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062190947
ISBN 10 : 406219094X
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2014
Japan

Content Description

27年間兄だと信じていた男は何者なのか?村上和久は孫に腎臓を移植しようとするが、検査の結果、適さないことが分かる。和久は兄の竜彦に移植を頼むが、検査さえも頑なに拒絶する兄の態度に違和感を覚える。中国残留孤児の兄が永住帰国をした際、既に失明していた和久は兄の顔を確認していない。竜彦は偽者なのではないか?全盲の和久が、兄の正体に迫るべく真相を追う―。第60回江戸川乱歩賞受賞。

【著者紹介】
下村敦史 : 1981年京都府生まれ。1999年に高校2年生で自主退学し、同年、大学入学資格検定合格。2006年より江戸川乱歩賞に毎年応募し、第53回、第54回、第57回、第58回の最終候補に残る。2014年に9回目の応募となる『闇に香る嘘』で第60回江戸川乱歩賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 遥かなる想い

    第60回江戸川乱歩賞、2015年このミス国内第3位。 27年間兄と信じていた男は 一体誰なのか?全盲の和久が 誘導するストーリーは 全編に霞みがかかったようだが…中国残留孤児だった兄、 腎臓移植の適合検査を 頑なに拒否する理由は 何なのか? 満州における残留孤児の 哀しみを起点に展開される 兄の過去を辿る旅は重く、 心に染みる。旅の終わりは まさに盲点をついた真実が 明らかになる…日中の 歴史に想いを馳せる…そんな終わり方だった。

  • takaC

    先例がありそうでなさそうな仕掛けだった。そしてなかなか巧い。しかし身勝手な意見だけど『闇に香る嘘』というタイトルは読者の記憶に定着しにくくないか?そもそも意味も不明。江戸川乱歩賞応募&授賞時の『無縁の常闇に嘘は香る』も同じくらい意味不明だから全然改良されていない気がするが・・・

  • 青乃108号

    全盲の主人公の【視】点で語られる複雑な物語。中国残留孤児問題の核心を突く記述が多く、その点に於てこれは優れた作品なのだろう。しかし俺はその事よりも、全編を視覚障害者の【視】点で、完璧に描き切った作者の筆力の方に感動したのだった。ちょっと移動するにも階段を上がるにも、動作ひとつの描写にいちいち相当な分量の文章が必要とされ、それ故自然と読者も視覚障害者の生きている世界を、大変に生きづらい世界を体感させられる。これは正直、恐ろしい読書体験だった。読み終えて、これほど視覚が健常である事を幸せに思えた事はない。

  • 文庫フリーク@灯れ松明の火

    主人公が41歳で失明した69歳の老人となれば、派手なドンパチやアクションは期待すべくもない。しかし地味でありながら、練りに練った職人の匠を感じる。9年で5度最終候補に残った末の江戸川乱歩賞受賞。それこそ続く落選の闇の中、白杖で模索の日々だったことでしょう。祖国に4度棄てられた中国残留日本人孤児に関して、新たな目を開かされた感。何より中途失明者の心情描写に感じ入る。介護職にある者として、交互にアイマスク着用しての歩行介助や、クロックポジション使った食事介助は研修で経験しているが、白杖の使い方や日常生活→

  • ダイ@2019.11.2〜一時休止

    デビュー作。主人公にあまり感情移入はできませんでしたが、最後にきちんと伏線を回収しており面白かった。

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