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記憶とつなぐ 若年性認知症と向き合う私たちのこと

下坂厚

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784575317121
ISBN 10 : 4575317128
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

46歳で若年性アルツハイマー型認知症と診断された夫とそれを見守る妻

絶望の淵にさした光、仲間たちとの出会い、
当事者とその家族だから伝えられること。

京都市の下坂厚さんは46歳の夏、アルツハイマー型若年性認知症の診断を受けました。簡単な計算を間違えたり、家に忘れ物をしてきたり、なんだかおかしいな……ということが少しずつ増え、もの忘れ外来を受診。「病名を聞いたときは、比喩でなく、本当に目の前が真っ暗に……」。
診断後、働いていた鮮魚店を辞め塞ぎ込んでいた下坂さんを、妻の佳子さんは見守り続けました。そんな絶望の淵に光がさします。認知症当事者を支援する団体との出会いをきっかけに、下坂さんは介護施設でケアワーカーとして働き始めます。
そして、同じ病気の人の姿を見て勇気づけられたように、自分を見て勇気づけられる当事者や家族はきっといるはずという思いから、現在は認知症について広く知ってもらうための啓蒙活動にも尽力しています。
若年性アルツハイマー型認知症と診断された夫とそれを見守る妻が、当事者とその家族だからこそ伝えられることを綴る1冊です。

第一章 46歳、認知症になる
第二章 絶望から希望へ
第三章 当事者だから、できること
第四章 認知症と向き合うということ
第五章 夫婦のこと、写真のこと、これからのこと
関係者に聞く 「認知症の当事者の方に働く場所を提供するという取り組み」

【著者紹介】
下坂厚 : 1973年、京都府出身。2019年に46歳で若年性アルツハイマー型認知症を発症。それを機に、仲間とともに開業した鮮魚店を退社。現在は、介護施設にケアワーカーとして勤務。そのかたわら、「同じ病気を患う人のために、社会に足りないことを伝えたい」と、SNSや講演活動などさまざまな形で情報を発信している。「なかまぁるShort FilmContest 2020」オーディエンスアワード受賞

下坂佳子 : 1964年、京都府出身。ホームヘルパーとして働きながら、若年性アルツハイマー型認知症を発症した夫を見守る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • それいゆ

    身近なところに若年性認知症の方が何人もいます。10年以上の療養生活もかなわずに若くして亡くなった大学時代のなかま。つい最近認知症だということを風の便りで聞いていた知人にたまたま今日病院で会いました。マスクごしではありましたが、私はすぐに気づきました。たぶん定期的な通院だったのでしょうが、彼は私に気づいていない感じがしました。というよりも、症状がそんなことに気づく段階ではないのかな?それとも会ったことが後ろめたいのかな?私も声をかけるのを躊躇してしまいました。なんともはがゆい感じの出会いでした。

  • jackbdc

    オーディブル。若年性認知症患者の夫と彼を支える妻によるエッセイ。印象に残ったのは症状観察の難しさ。困難さは時間ごと個人ごとで一様ではない。夫氏の場合、執筆辞典で特別な配慮を受けているとはいえ、就労可能な程度の能力を有している。頻繁にSNSを更新し、週末は講演活動に勤しむというし、本書の表現力や論理構成力等をみても相当程度優秀な認知機能を保っていると感じられた。一方で短期記憶が難しく、見当識を失う等の困難さも訴えておられた。第三者視点からはどうしても認知機能の喪失が見えにくく思える現実を垣間見た気がした。

  • メチコ

    若年性認知症。 認知症と言われて一般の人が漠然と思い描く形とはだいぶ様相が異なると思うんだけど、これは良くも悪くもひとつの形。 それでも当事者の見ている世界を知れるという意味では勉強になった。 この本ではご本人だけでなく、一番身近で接している奥様のその時々の心情や想いも挿入されているんだけど、それがまた胸を打つのよね。 過剰な気遣いが本人にとってはかえって重荷となることもあり。 病人ありきではなく、まずはひとりの人間として接し尊重する気持ちを忘れないことが大事でございますな。

  • 田中峰和

    46歳で発症した若年性認知症の男性とその家族のドキュメント。鮮魚会社を仲間と立ち上げた矢先、下坂さんは物忘れが多く不安を感じて病院で診察を受ける。診断結果は、まさかの若年性認知症。妻は9歳年上で、彼女の子どもたちは独立している。引っ込み思案の彼は妻にも相談できず、悩み仕事も辞めてしまう。真相を知った妻は優しく見守ってくれるが、本人は自殺まで考える。完治のない病気とどう向き合うか。加齢とともに発症する認知症は、20%の確率だが、若年性のものは本人にとっても不運でしかない。新たな職に従事する彼を応援したい。

  • 白い雲。。

    診断された当時のショックは相当なものだったと想像します。今、ある程度心の整理ができて本当によかった。どんな人もどんな状況でも「今生きること」が一番大事ですね。正しく理解されない葛藤が、この本で少しでも減ることを願います。

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