Product Details
ISBN 10 : 4000615785
Content Description
啓蒙の極限たる最高の知的段階に達したかに見える文明が、なぜナチスという野蛮に転化したのか―。ホルクハイマーとアドルノの主著『啓蒙の弁証法』における複雑に入り組んだ「理性の自己批判」の理路を余すところなく読み解き、前史から後史に至るドイツ思想、フランス現代思想、アメリカ批判理論との関係をも踏えて、この難解な書物の全体像を解明する。
目次 : 第1部 テクストを読む(啓蒙の概念―理性の自己省察を求めて/ オデュッセウス論―主体性の原史と神話/ ジュリエット論―自己保存原理と道徳/ 文化産業―文化と産業との相克/ 反ユダヤ主義の諸要素―同一化としての反ユダヤ主義、その原史/ 手記と草案―新たな弁証法的人間学へ)/ 第2部 コンテクストを読む(『啓蒙の弁証法』の思想史的位置と意味―その前史から後史へ/ 来たるべき啓蒙への問い―フランス現代思想と『啓蒙の弁証法』/ 『啓蒙の弁証法』から新自由主義批判へ―アメリカ批判理論の展開)/ 特別奇稿 ヴェーバーからアドルノへ―アメリカ体験をめぐって/ 訳者として今思うこと―アドルノの語り口のむずかしさと魅力をめぐって
【著者紹介】
上野成利 : 1963年生まれ。神戸大学大学院国際文化学研究科教授。政治思想、社会思想史
高幣秀知 : 1948年生まれ。北海道大学名誉教授。社会思想史、哲学
細見和之 : 1962年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。ドイツ思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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