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竜は動かず 奥羽越列藩同盟顛末 下

上田秀人

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062203647
ISBN 10 : 4062203642
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2016
Japan

Content Description

幕府と薩摩、長州の勢力争いのなか、左太夫は夢を形にした。世界周航から帰国した左太夫は、藩から京洛の動静を探るよう命じられる。坂本龍馬らと接触して西国の情報を仕入れていると、薩摩と会津が手を組むという事態が起こる。めまぐるしい政変に、左太夫は急ぎ国元を目指した―。

【著者紹介】
上田秀人 : 1959年、大阪府生まれ。大阪歯科大学卒。’97年、第20回小説クラブ新人賞佳作に入選し、時代小説を中心に活躍。’09年、「この文庫書き下ろし時代小説がすごい!」のベストシリーズ1位に輝いた。’10年、『孤闘 立花宗茂』で第16回中山義秀文学賞を受賞。’14年、「奥右筆秘帳」シリーズで第3回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 雪風のねこ@(=´ω`=)

    人は保身に奔るもの。そして保身に奔った組織ほど脆い物は無い。将棋の駒が翻る様に勢力図が入れ替わり、奥羽同盟が崩れ、仙台藩を追い詰めてゆく。慶喜の腑抜け振りが頭に来るが、幕府もそれほど力も無く、忠義は薄く、権力も張れず、何より経済力で立ち行かなくなっていた。怨恨は早々に消えず、何百年も残り続けるものなのだな。(関ヶ原辺りの知識があればより理解が深まる)左太夫は無念であったろうが、榎本艦隊の潜在的威力で仙台藩は戦禍を免れたと言える。消して苦労は無駄ではなかったと思う。竜とは奥羽の祖、独眼竜正宗の事であった。

  • スー

    6下巻は予想通りの切ない展開でした。攘夷は現状では不可能で開国して日本を発展させなければならず、その為には家柄や階級に縛られた状態から貧富や身分や性別に縛られず誰でも学べ力を発揮できる米国を理想としながら国学を学んでいたこと藩主への恩に縛られ上司と同僚に嫌がらせを受け力を発揮できず流れを変える事も改革もできずに新政府に楯突いた責任を負わされ切腹に。藩を捨て自由に夢を追いかける龍馬と同じ理想を持ちながら藩に縛られた玉虫左太夫の二人は共に夢破れ命を奪われる結末を迎えてしまう、二人とも生き抜いてほしかった。

  • ichi

    【図書館予約本】アメリカまで行った佐太夫の経験は活かされる機会はなかった。戊辰戦争詳細も描かれており、思わず大河ドラマ「八重の桜」を思い出しました。

  • aloha0307

    読み終えてどうしようもない、やるせない気持ちが抑えきれなくなってしまいました。奥羽越列藩同盟など当初から存在しなかったのだ(あの最後の将軍が伏見から逃げ帰った時から)。各藩の中でもそれぞれ意見は割れ、それぞれの立場での正義(大局観など何もない)を叫ぶだけで全く収拾がつかない。松平容保公は孤高を保ち立派だったが、いっぽう福井の殿様の日和見&自己保身にはホント落胆したよ。玉虫と龍馬の体制構築についての問答の面白さは格別でした。やはり、人間社会はいつの時代もこんなものなのか...いや、そうではないはず。

  • もえたく

    上巻での洋行帰りの玉虫左太夫の希望に満ち溢れた快活さから、一転、長州の恨み、薩摩の偽善から成る明治維新により、玉虫の運命は起きて欲しくない結末に向かっていく。奥州から見た幕末という視点で描かれており、読み応えありました。

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