風と行く者 守り人外伝

上橋菜穂子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784035405504
ISBN 10 : 4035405507
フォーマット
出版社
発行年月
2018年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
446p;22

内容詳細

つれあいのタンダとともに、久しぶりに草市を訪れたバルサは、若い頃に護衛をつとめ、忘れ得ぬ旅をしたサダン・タラム〈風の楽人〉たち と再会、その危機を救ったことで、再び、旅の護衛を頼まれる。
シャタ〈流水琴〉を奏で、異界への道を開くことができるサダン・タラム〈風の楽人〉の頭は、しかし、ある事情から、密かに狙われていたのだった。
ジグロの娘かもしれぬ、この若き頭を守って、ロタへと旅立つバルサ。
草原に響く〈風の楽人〉の歌に誘われて、バルサの心に過去と今とが交叉するとき、ロタ北部の歴史の闇に隠されていた秘密が、危険な刃となってよみがえる。


著者紹介
上橋菜穂子
立教大学博士課程単位取得(文学博士)。専攻は文化人類学。オーストラリアの先住民であるアボリジニを研究。女子栄養大学助手を経て、現在川村学園女子大学特任教授。『精霊の守り人』(野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞、アメリカ図書館協会バチェルダー賞)『闇の守り人』(日本児童文学者協会賞)『夢の守り人』(前2作とあわせ路傍の石文学賞)『神の守り人<来訪編><帰還編>』(小学館児童出版文化賞)など12巻からなる代表作「守り人」シリーズは、内外から高い評価を得ている。そのほかの著書に『精霊の木』『月の森に、カミよ眠れ』(日本児童文学者協会新人賞)『狐笛のかなた』(野間児童文芸賞)『獣の奏者』『鹿の王』(本屋大賞、日本医療小説大賞)などがある。2002年に巌谷小波文芸賞、2014年に国際アンデルセン賞作家賞を受賞。

佐竹美保
デザイン科を卒業後、上京。SF・ファンタジーの分野で多数の作品を手がける。主な仕事に『虚空の旅人』『蒼路の旅人』『不思議を売る男』『宝島』『幽霊の恋人たち』『西遊記』『フランダースの犬』『魔法使いハウルと火の悪魔』『ローワンと魔法の地図』などがある。


著者より

ひょっこり帰ってきた物語

どんぶらこ、どんぶらこ、と川を流れてきた巨大な桃を拾ったら、中から赤ちゃんがでてきて、突如、育てることになってしまった、お爺さんとお婆さん。
とってもうれしかった半面、正直、かなり、うろたえもしたのでは、と、
大人になってから、思うようになりました。
隣近所も、ええ? なにがどうして、どうなって、今頃、子どもが出来たんだ? と、思ったでしょうし。

『風と行く者』は、どんぶらこ、と流れてきたわけではなくて、実は、かなり以前に書き始めたものの、途中で書けなくなっていた物語なのですが、
それがなぜ、守り人シリーズ完結してから何年も経って! 短編集ではなく長編で、しかも、バルサのその後も書いてあるような物語が、今頃、ぽこっと世に生まれ出ることになったのか。
それは、ですね、いくつかの巡りあわせがありまして、その「巡りあわせ」が書かせてくれた、というのが正直な実感なのです。


【著者紹介】
上橋菜穂子 : 立教大学大学院博士課程単位取得(文学博士)。専攻は文化人類学。オーストラリア先住民であるアボリジニを研究。女子栄養大学助手を経て、川村学園女子大学特任教授。著書に『精霊の守り人』(野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞、アメリカ図書館協会バチェルダー賞)『闇の守り人』(日本児童文学者協会賞)『夢の守り人』(前2作とあわせ路傍の石文学賞)『神の守り人“来訪編”“帰還編”』(小学館児童出版文化賞)『蒼路の旅人』など12巻からなる代表作「守り人」シリーズは、内外から高い評価を得る。ほかの著書に『月の森に、カミよ眠れ』(日本児童文学者協会新人賞)『狐笛のかなた』(野間児童文芸賞)『鹿の王』(本屋大賞、日本医療小説大賞)など。2002年に巌谷小波文芸賞、2014年に国際アンデルセン賞作家賞を受賞

佐竹美保 : 1957年、富山県に生まれる。「奇想天外」の仕事を皮切りに、SF、ファンタジーの分野で多数の作品を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • starbro さん

    上橋 菜穂子は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。「守り人」シリーズも読み続けています。久々の「守り人」シリーズの新作、ドラマ『精霊の守り人』のテーマ曲をBGMに、【バルサ≒綾瀬はるか】のイメージで読みました。ジグロとジグロの忘れ形見が、登場すると思いませんでした。サダン・タラムの恋唄を聴いてみたいなあ♪ https://www.kaiseisha.co.jp/special/moribito/

  • 山本真一郎 さん

    読了。年末年始休暇明けに読み終える事が出来た1冊。まだ極僅かながらドラマの余韻が残っているシリーズの新作を読む事が出来たのは望外の幸せ。読み応えや読み易さ等、何処を切り取っても申し分無かったし、バルサ、タンダ、ジグロの姿を読めたのはとても嬉しかった。サダン・タラムという新しい存在も登場するものの、やはり本編を読んだからこそ楽しめる描写も随所にあったと思う。過去の回想が長かった事もあってジグロの存在感が際立っていたのも特徴的だったかな、と。著者の後書きを読む限りではもう少し新作を期待出来そうな感じだがさて。

  • ゆみねこ さん

    草市でサダン・タラム(風の楽人)の危機を救い、旅の護衛を頼まれたバルサ。それは、養父ジグロとの旅を振り返りながらのものとなった。ロタ王国北部の歴史の闇と関わる、壮大なファンタジー。また、バルサたちに会えて嬉しかった!「守り人」を愛する皆さん、お薦めですよ〜♪

  • 雅 さん

    ファンタジーに浸れる旅があり、優しさと愛情に触れる事が出来る。

  • chimako さん

    16歳のまだ子どものバルサとともに行くジグロの想いを強く深く感じた一冊。護衛士としてサダン・タラムを守る二人の活躍。そこで成長するバルサはサダン・タラムの頭と想い合うジグロに一抹の寂しさを感じる。そして20年後、また縁有ってサダン・タラムの新しい頭を守ることになったバルサとそこに隠された秘密。護衛士として生きるということの意味。今はもういなくなってしまったジグロへの尽きぬ愛情と感謝。人の心は危うく簡単に翻弄され蹂躙される。真実は都合よく書き換えられ上書きされて人の心に残るがそれもまた真実。面白かった。

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上橋菜穂子

1962(昭和37)年東京生れ。川村学園女子大学特任教授。オーストラリアの先住民アボリジニを研究中。著書の、『孤笛のかなた』(野間児童文芸賞)の他に、『精霊の守り人』(野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞、バチェルダー賞)、『闇の守り人』(日本児童文学者協会賞)、『夢の守り人』(路傍の石文学賞)、

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