ほの暗い永久から出でて 生と死を巡る対話 文春文庫

上橋菜穂子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167915667
ISBN 10 : 4167915669
フォーマット
出版社
発行年月
2020年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
222p;16

内容詳細

人はなんのために生まれ、生きて、死ぬのか。『精霊の守り人』で知られる作家が最愛の母の死を看取る日々の中で、聖路加国際病院の気鋭の医師と交わした往復書簡。豊かな知性と感性に彩られた二人の対話は驚きに満ち、深く静謐な世界へと導かれていく。未曾有のパンデミックに向き合う思い、未来への希望を綴った新章を追加。

目次 : はじめに 思いがけぬ角度から飛んでくる球(上橋菜穂子)/ 蓑虫と夕暮れの風(上橋菜穂子)/ 陽の光、燦々と降りそそぐ海で(津田篤太郎)/ 見えるもの、見えないもの(上橋菜穂子)/ 切り口を変えると、見方が変わる(津田篤太郎)/ 母の贈り物(上橋菜穂子)/ 私たちの輪郭を形作るもの(津田篤太郎)/ 流れの中で、バタバタと(上橋菜穂子)/ 日常を再発見する(津田篤太郎)/ 春の日の黄昏に(上橋菜穂子)/ 死と再生、人生の物語化(津田篤太郎)/ おわりに 奇縁に導かれる「最高の選択」(津田篤太郎)/ 未曾有のパンデミックにどう向き合うか(津田篤太郎)/ 地球に宿る(上橋菜穂子)

【著者紹介】
上橋菜穂子 : 1962年東京生まれ。文学博士。川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』で作家デビュー。野間児童文芸賞、本屋大賞、日本医療小説大賞など数多くの賞に輝き、2014年には国際アンデルセン賞作家賞を受賞。2020年、マイケル・L・プリンツ賞オナー、日本文化人類学会賞を受賞

津田篤太郎 : 1976年京都生まれ。京都大学医学部卒業。医学博士。聖路加国際病院リウマチ膠原病センター副医長を経て、NTT東日本関東病院リウマチ・膠原病科部長。西洋医学と東洋医学の両方を取り入れた診療を実践している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • chiseiok さん

    往復書簡集との事で、時系列半ばに上橋さんのお母さんが亡くなられた際の記述があった。それは『鹿の王 水底の橋』のあとがきで既知ではあったけれど、やっぱり泣けた。そして期待通りの津田医師&上橋女史の深い知見に満ちたキャッチボール。ぼ〜っと生きてる自分にとっては目から鱗、脳味噌にメンソレータムの知的スリルに満ちた最高のセッションでした。ノンフィクションとしては福岡伸一さんの『動的平衡』以来のざわめきっぷり。“生”(性?)と“死”、新参の西洋医学と悠久の東洋医学、巻末に追加された新章も含めて唸らされまくり。良本!

  • 楽駿🐾新潮部 さん

    品川図書館本。これほど季節感にあふれ、命の尊さにあふれた、美しい書簡を私は知らない。あのバルサやエリンの産みの親、上橋氏と医師である津田氏の往復書簡。蓑虫の命から始まり、人の命、母親の闘病から死に至るまでの、命への考え方。そして、人間全般の命の意味と、あり方について考える。その追及は、コロナのような、ウイルスの意味と、人間との関わり方まで突き詰める。AIの可能性と、限界、人としての意味。どの言葉も、宗教的な考え方というよりは、生物学的検証の上に、見つけられた言葉。何回でも読みたくなる書簡。心が洗われる!!

  • みさどん さん

    お二人の往復書簡の形式をとった語り。文章がお上手だし、取り上げられた逸話や例文が興味深く、考えさせられたものがいくつもあった。たくさんの文献をひもといて、易しい言葉で説明してあるのだ。ありがたく得した気分。生を導くものと死へと誘うもの、絶滅プログラム、生きることの意義など、頭のいい人は昔からいろいろ考えてきたんだなと。死や病気への恐怖は全ての人が持つものだし、それって克服できるものなのだろうか。今を大事にしたいって思う。

  • 青蓮 さん

    世界的ファンタジー作家と聖路加病院現役医師の往復書簡。生きること死ぬこととは何なのかを小説家と医療の専門家のそれぞれの視点から描かれる対談と見て良いかと。コロナウイルスにも関する意見もあるので、パンデミックの年である今年に読んんでおきたい1冊だと思いました。

  • Kanako さん

    なぜ人は生きるのか、命をつなぐのか、という答えのない問いについて語り合う往復書簡形式の本。上橋先生のお名前を見てこの本を手に取ったけれど、医師の津田さんもとても聡明で慈悲深い方であることが伺える。お二人の文章が清廉で聡明で本当に素晴らしく、じわじわと滲みてきます。受け入れがたい悲しみや苦しみがありながらも、人類や動物に対する深い愛の眼差しを感じる、示唆に富んだ往復書簡でした。

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人物・団体紹介

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上橋菜穂子

1962(昭和37)年東京生れ。川村学園女子大学特任教授。オーストラリアの先住民アボリジニを研究中。著書の、『孤笛のかなた』(野間児童文芸賞)の他に、『精霊の守り人』(野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞、バチェルダー賞)、『闇の守り人』(日本児童文学者協会賞)、『夢の守り人』(路傍の石文学賞)、

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