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月と珊瑚 文学の扉

上條さなえ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065162224
ISBN 10 : 406516222X
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2019
Japan

Content Description

沖縄生まれの少女、珊瑚の日記からは、『ベルサイユのばら』のオスカルのような転校生へのあこがれや、沖縄の文化を伝えつづける祖母との生活、軍用機の轟音におびえる同級生の姿や、自分と友だちの将来の夢…そんな日常があふれてきます。沖縄の「今」を、少女たちは生きています。

【著者紹介】
上條さなえ : 1950年、東京都に生まれる。小学校教員を経て、1987年、毎日新聞社主催の“小さな童話”大賞で選者賞を受賞した『さんまマーチ』(国土社)で児童文学作家としてデビュー。作家生活の傍ら、埼玉県の児童館館長を11年間務めたほか、2002〜2006年、埼玉県教育委員会の教育委員、同委員長を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Willie the Wildcat

    沖縄民謡や文献、そして手紙や会話で知る歴史と痛み。詩音・月の”成長”過程に、継承の意味と意義を垣間見る。加えて、珊瑚の歌が次第に優しくなったのも同様。「心」也。鳳仙花の赤い汁、民謡の奥底が、もれなく心を揺さぶる。すみが珊瑚に身の上を語り、翌朝に月が珊瑚を迎えに来るまでの件、心と想いの交錯にグッとくる。真実が齎す痛みも踏まえた、真実の重み。痛みを踏まえても、継承したい・すべきこととは何か。本著主題に限らず、そういったことが散見される現代への問題提起なのかな、とも感じました。

  • へくとぱすかる

    月も珊瑚も6年生女子の名前。月と書いて「るな」。最初と最後で、珊瑚の書いた作文のレベルが上がっているところに、彼女がしっかり成長していることがわかってうれしくなる。那覇で民謡歌手の祖母と暮らす珊瑚は、東京から来たクラスメートが、沖縄の6月をいやがったり、米軍機の騒音をこわがることに心を痛めている。曽祖父母の戦争体験、戦後の生活を聞いている子どもたちもいる。祖母も含めて、リアルな日常でのぶつかりあいもある中、さまざまな立場を知りつつ、理解を深めていくストーリーがリアルだと思う。そして珊瑚の書く7月の作文。

  • アクビちゃん@新潮部😻

    【2020課題図書高学年·図書館】主人公は、沖縄で暮らす小6の女の子。自分の名前なのに珊瑚という漢字が書けず、平仮名ばかりの作文を友だちにバカにされています。貧乏なので携帯持ってないし、ナイショだけど子供食堂のカレーが大好きな小6女子から見た、沖縄の抱える米軍基地問題、貧困などが書かれています。年頃なのに、お婆ちゃんが遊郭の遊女(沖縄の言葉でジュリ)だった知りショックを受けながらも、強く生きようとする珊瑚。沖縄文化や沖縄の「今」を知る事が出来る1冊です。珊瑚、名前を漢字で書けるようになって良かったね❣ 

  • モリー

    経済的に恵まれた家庭の子どももいれば、そうでない子どももいる。それが公立の小学校だ。そこには、様々な境遇に育つ子供たちが集う。同じ社会、同じ地域に暮らしていても、個々の子どもに見えている社会の範囲は家庭環境によって大きく左右される。それぞれが抱える悩みも様々だ。月と珊瑚はともに小学六年生の女の子。生まれも育ちもまるで違う二人だが、互いの悩みを理解することで自分を見つめ直すきっかけを掴み、心の成長をとげる。それと同時に、社会を見る目も養われる。こういう子ども時代をどれだけの子供たちが経験しているのだろうか。

  • ベーグルグル (感想、本登録のみ)

    2020年課題図書。沖縄の様々な問題に触れている。沖縄で生まれ育ってないと知らない事も多く書かれており、とても学びが多く考えさせられた。作者の上條さんは現在、沖縄在住。

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