Books

鎖国前夜ラプソディ 惺窩と家康の「日本の大航海時代」 講談社選書メチエ

上垣外憲一

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062586726
ISBN 10 : 406258672X
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

朝鮮出兵を経て成し遂げられた徳川の天下統一。そんな、日本をはじめとする諸国が平和を希求し、新たな国家形成と国際関係をさぐる時代に「日本の大航海時代」は現出した!東アジアのみならず東南アジアをも舞台に交錯する人びとの理想、理念、思想、そして政治と欲望。戦乱と「鎖国」のはざまに二人の精神の邂逅がもたらした、自由と寛容を追求する時代の実像を大胆に描き出す。

目次 : 第1章 定家の末裔/ 第2章 海外留学の夢/ 第3章 文禄・慶長の役/ 第4章 薩摩、明国、ルソン/ 第5章 惺窩の理想、家康の権謀

【著者紹介】
上垣外憲一 : 1948年生まれ。東京大学教養学科ドイツ分科卒業、同大学院人文科学比較文学比較文化博士課程修了。学術博士。国際日本文化研究センター教授、帝塚山学院大学文学部教授、同副学長、大手前大学教授等を経て、大妻女子大学比較文化学部教授。専攻は比較文学・比較文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • かんがく

    信長の時代から朝鮮出兵を経て鎖国前までの日本の大航海時代を、現実主義の徳川家康と理想主義の藤原惺窩を主人公に描く。藤原惺窩については、日本朱子学の祖というイメージしかなかったが、弟子の林羅山と異なり、かなり寛容かつ平和的な思想を持っていたことがわかった。薩摩を中心にした、火薬の原料となる硫黄、硝石貿易についての章がとても面白い。

  • さとうしん

    藤原惺窩の半世紀なのだが、近世初頭の学術史でもあり、朝鮮使節との交流などをとっかかりに、当時の日本をめぐる国際交流史ともなっている。話があちらこちらへと自由に展開されるさまは、確かに「ラプソディ」という感じがする。当時が「日本の大航海時代」であり、惺窩の学風がそれを支える思想で「日本の近代」を準備したと位置づけるなら、「鎖国前夜」と「開国」の間の「鎖国時代」に関する続著にも期待したいところ。

  • 月をみるもの

    安土桃山時代を代表する知識人である藤原惺窩。冷泉家の一門に生まれて仏教と儒教を学び、朝鮮大使と交流し、明への留学に憧れた彼は、内之浦(〜当時は坊津や山川と並ぶ薩摩の国際港であった!)で国際貿易の現場を体験し、俊寛の流された薩摩硫黄島(〜硝石とあわせて火薬の材料になる硫黄の採掘現場)や琉球を訪れる。しかし「世界」を見ていた惺窩と家康の次の世代(〜それぞれの弟子と孫である羅山と家光)は、いわゆる「鎖国」政策を完成させ、日本は長い安定の時を迎えることになる。前作の「鎖国の比較文明論」も読まんとあかんな。。

  • とし

    日本の「大航海時代」に、藤原惺窩ってこんなにアグレッシブに動いてたのか。ただの儒学者、直江兼続の「三顧の礼」のエピソードくらいしか知らなかったから、かなり驚いた。最近読んだ本の中では一番面白かった。

  • 月をみるもの

    惺窩も訪れた薩摩硫黄島。薩摩藩は、当時の国際戦略物資(火薬の原料)だった硫黄をここで調達していた。https://www.dailymotion.com/video/x6m5lw9

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items