幻の韓国被差別民 「白丁」を探して 河出文庫

上原善広

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309416625
ISBN 10 : 4309416624
フォーマット
出版社
発行年月
2019年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
294p;15

内容詳細

白丁とは、朝鮮半島に存在した被差別民をいう。牛の屠畜・解体を業とし、柳細工なども営んだ。かつては厳しい賎視をうけたが、朝鮮戦争などによってその集落は失われた。その後、多くの末裔は牛肉を扱う仕事につく。被差別問題に関わる著者が、表面的には今はないと言われる彼らの現在の差別状況が、実際どういうものなのかをつぶさに取材した、入魂の第一ノンフィクション。

目次 : 第1章 現代の白丁/ 第2章 白丁と結婚する馬鹿はいない/ 第3章 白丁とは何か/ 第4章 韓国の屠場を歩く/ 第5章 最後の白丁/ 旅を終えて/ 韓国再訪二〇一四―新装版のためのあとがき

【著者紹介】
上原善広 : 1973年、大阪府生まれ。大阪体育大学卒業。2010年、『日本の路地を旅する』で第41回大宅壮一ノンフィクション賞、『一投に賭ける 溝口和洋、最後の無頼派アスリート』でミズノスポーツライター賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • yuzyuz_k さん

    何かと難しい日韓関係。 韓国に思い入れがあるわけではないのですが、被差別部落の問題を通して見えてくるいろんな違いも興味ぶかいです。 本題、それ以外の部分においても、いろんな事を考えられると思います。 私の今の気持ちは、 "面倒くさいな韓国人" です。

  • まると さん

    口を閉ざす現地民の本音を聞き出そうと、体当たり取材する様子をハラハラしながら読んだ。上原さん自身が言っているように、取材テーマはマニアックだが、「寝た子を起こすな」的に覆い隠してきた韓国と、解放運動を展開してきた日本との違いから、差別撤廃へのアプローチの良しあしを探るという大命題を提示しており、考えさせられた。結局それぞれに長所と短所があったわけだが、最後に著者は「貴あれば賤あり」という言葉を思い出し、王朝が消滅した朝鮮と天皇制が残る日本との違いに行き着く。仮定的な直感とはいえ、興味をそそる視点だ。

  • シュークリーム・ヤンキー さん

    大変興味深いテーマだった。特に、日本の部落史との対比という視点が面白い。それにしても一向に真実に近づけない中、さまざまな人に疎まれ怒鳴られながら、ひとり異国の地で粘り強く取材活動を続けた上原さんの功績は、もっと評価されるべきだと思う。終盤の考察の根拠の薄さが気になったが、この本の価値はむしろ、筆者がここまで長期に渡って、このニッチな(韓国国内でも注目されない)テーマを執念深く追い続けた…ということにある気がする。

  • 芋煮うどん さん

    あとがきに本人も書いているが、若さゆえの突っ走り感が強い。

  • 乳香 さん

    熱意に駆られ突っ走るように取材をする著者の姿勢には頭がさがる。青臭さを感じるところもあるが、あとがきにあるようにこれが実質的なデビュー作ならばそれが当然かもしれない。儒教国家においては仏教寺院も差別されていたため、かつては寺院も白丁村にあったということに妙な感慨を覚えた。かといって白丁の人々がみな仏教信仰を持っているわけではないのだろうし(その場合気分として屠畜もやりにくくなるかもしれないし)、そういうなかに仏教寺院がぽつんとあるのってどのような立ち位置なんだろう。

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人物・団体紹介

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上原善広

1973年、大阪府生まれ。大阪体育大学卒業後、ノンフィクション作家となる。2010年、『日本の路地を旅する』(文藝春秋、のち文春文庫)で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。12年、「孤独なポピュリストの原点」(特集「最も危険な政治家」橋下徹研究、「新潮45」2011年11月号)で、第18回編集者が選ぶ雑

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