基本情報
内容詳細
20世紀アメリカ文学を代表するノーベル賞作家、ジョン・スタインベック。人種問題、核の問題、環境問題、貧富の格差等、今日的課題を自己の物語世界に織り込み、20世紀アメリカに大きな痕跡を残した。スタインベック文学の人間観の特質と変遷を検証、その普遍的価値を再評価する。ウォルト・ホイットマン、ヘンリー・D.ソローとの比較考察、国際ペン東京大会(1957)に出席するため、来日したときの貴重なエピソードも紹介する。
目次 : スタインベック文学の特質/ 処女作『黄金の杯』―スタインベック文学の萌芽/ 『知られざる神に』―「日常の世界」から「神話の世界」へ/ 『トーティーヤ・フラット』―アーサー王伝説のテーマとパラドックス/ スタインベックの人間像―個人と集団の二重性/ 『はつかねずみと人間』―自然主義文学的特質と社会的弱者への眼差し/ 『怒りのぶどう』の物語世界―ホイットマン「私自身の歌」との比較考察/ 『キャナリー・ロウ』―「道」の世界を探る/ スタインベックの「潮だまり」とソローの「湖」―宇宙像を育む場/ 『爛々と燃える』“劇小説”―殺す側の態度〔ほか〕
【著者紹介】
上優二 : 1951年福岡県生まれ。創価大学大学院修士課程修了。アメリカ文学専攻。2002年より創価大学文学部教授、2015年6月、死去。カリフォルニア州サンノゼ州立大学客員研究員(2005年4月から2006年3月まで)。2015年6月当時、日本ジョン・スタインベック協会理事、国際スタインベック学会アジア地域支部代表理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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人物・団体紹介
上優二
1951年福岡県生まれ。創価大学大学院修士課程修了。アメリカ文学専攻。2002年より創価大学文学部教授、2015年6月、死去。カリフォルニア州サンノゼ州立大学客員研究員(2005年4月から2006年3月まで)。2015年6月当時、日本ジョン・スタインベック協会理事、国際スタインベック学会アジア地域支
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