『諸君!』『正論』の研究 保守言論はどう変容してきたか

上丸洋一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784000234894
ISBN 10 : 4000234897
フォーマット
出版社
発行年月
2011年06月
日本
追加情報
:
448

内容詳細

約40年前「左翼」運動全盛の時代に、従来とは異なる切り口から「保守」に言葉を与えた雑誌が創刊された。以来『諸君!』『正論』は何をどう主張し、日本の言論空間をどう塗り変えたか。論調の変遷を実証的に分析。

【著者紹介】
上丸洋一 : 朝日新聞編集委員。1955年2月、岐阜県高山市生まれ。78年、早稲田大学政経学部を卒業し、朝日新聞社に入社。東京本社人事部員、千葉支局員、学芸部員、学芸部次長、オピニオン編集長、『論座』編集長などを経て、2007年から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • おさむ さん

    保守系の2大誌を朝日新聞記者が批判的に分析した力作。読んだことはなく、煽動的な見出しのイメージの2誌ですが、時を追うごとに論調が「保守」から「極右」へ、仮想敵がソ連から北朝鮮・中国へと変容した経緯がよくわかりました。そのスタイルには、売れればよいというご都合主義しか感じられません。第7章の「岸信介と安倍晋三を結ぶもの」では祖父の呪縛から逃れられない安倍政治を指摘しています。実質800ページ超と長すぎるのが、難点。

  • 加藤久和 さん

    著者は朝日新聞記者。大作にして労作。最近でも「朝日死ね」と発言して物議をかもしたチンピラ議員がいたわけだが、「諸君!」(廃刊済)「正論」に代表される右派言論勢力の朝日恐怖症は異常と言っていいレベル。穏健リベラルの朝日の論調が「反日」や「サヨク」に感じられるようでは一度自身の精神の病気を疑った方がいいだろう。保守言論にとっての大きな転換点は靖国神社のA級戦犯合祀にあったという意味のことを著者は言っている。A級戦犯合祀によって保守派は穏健な理性を失っていったと。保守は靖国カルトと手を切ることができるだろうか。

  • Masatoshi Oyu さん

    創刊当初の諸君、正論に大東亜戦争が侵略戦争であったことや、天皇の戦争責任を認める論調が掲載されていたということが驚きだった。「他国の愛国心を尊重できない愛国心は間違いである」という主張は正しい。そうした議論も掲載されるほど、昔は雑誌としてのバランスに配慮していたようだ。

  • Piichan さん

    保守言論を よく 研究していると おもいました。 ただ、A級戦犯や 昭和天皇の 戦争責任を 問題にすると 朝日新聞の 戦争責任は さけては とおれないはずなのですが、そのことについては ほとんど ふれられていないのは 「なかのひと」の 限界なのかなと おもいました。

  • チャーリイ さん

    保守言論界でどのような言説がなされてきたかを緻密に記録した書。敵たる左派リベラリズムを鏡として用いないと保守言論誌が成り立ってこなかったことがわかる。だから左派リベラリズムの勝利だと言いたいわけではないけど。猪木正道の本は読んでみたいなあ。「保守本流」とはなにかを学ぶ意味でも。

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人物・団体紹介

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上丸洋一

ジャーナリスト。1955年、岐阜県高山市生まれ。78年、朝日新聞社入社。オピニオン編集長、「論座」編集長、編集委員を務め、2020年退社。個人として新聞労連ジャーナリズム大賞、平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞、取材班のメンバーとして科学ジャーナリスト大賞、石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞などを

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