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災害特派員 その後の「南三陸日記」 集英社文庫

三浦英之

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087447170
ISBN 10 : 4087447170
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

人を殺すのは「災害」ではない。いつだって「忘却」なのだ―。東日本大震災の最前線に住み込み、現地の人々と共に暮らしながら、小さな声に耳を傾け続けた日々。家族全員を失った女性、直後に授かった新しい命、児童や教員の死に苦悩する学校関係者、親友のカメラマンの死…。朝日新聞に掲載され、大反響を呼んだ「南三陸日記」の続編とも呼べる震災ルポルタージュの傑作。待望の文庫化。

目次 : 序章 答えられなかった質問の答え/ 第1章 地図のない町/ 第2章 社会部員たちとの夜/ 第3章 赴任命令/ 第4章 南三陸町長の強さと弱さ/ 第5章 戸倉小学校と戸倉中学校/ 第6章 異端児の挑戦/ 第7章 新しい命/ 第8章 ライバルとの食卓/ 第9章 警察官の死/ 第10章 ジャーナリズムとは何か/ 第11章 最後の写真

【著者紹介】
三浦英之 : 1974年、神奈川県生まれ。朝日新聞記者、ルポライター。『五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後』で第13回開高健ノンフィクション賞、『牙 アフリカゾウの「密猟組織」を追って』で第25回小学館ノンフィクション大賞、『南三陸日記』で第25回平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞、『日報隠蔽 南スーダンで自衛隊は何を見たのか』(布施祐仁氏との共著)で第18回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞、『太陽の子 日本がアフリカに置き去りにした秘密』で第10回山本美香記念国際ジャーナリスト賞と第22回新潮ドキュメント賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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    朝日新聞の記者、三浦英之さんによる「災害特派員」の文庫版です。描かれるのは、東日本大震災発生から南三陸町に拠点を置き過ごした1年間に渡る日々。もう東日本大震災から13年が経つ中、特に発生時のことを強く思い出しました。まさに、「人を殺すの災害ではない、いつだって忘却なのだ。」この言葉の意味を突きつけられ、色んなことを考えさせられた一冊でした。

  • カノープス

    涙の海から紡がれた言葉。体温の伝わるあの日の記録。ティピカルな震災記事ではお目にかかれない、取材する者の葛藤が描かれる。眼目は、ジャーナリズム先進国に渡り、彼の国で交わされた不毛な議論を経て、最終章の報道カメラマンが最後に残した写真につながる辺り。ここに著者が主張したい、【日本のジャーナリズム】を見た思いがした。【東京などの都会で暮らしていると、人間が急に偉くなった気になって、自然を制圧したような勘違いをしてしまう。だから自然は時々、どっちが強いのかを見せつけてくる】と語る冒険家の言葉が忘れられない。

  • のっぷ

    日常はあっけなく壊れる事がある…頭では分かっていても理解はできない。いろんな事を考える機会にはなる。

  • 平坂裕子

    誰もが予測できなかった災害は、あまりにも多くの人ものを失わせた。 それでもその最中、我が身の危険もかえりみず大勢の人びとが、互いを励まし合いながら日々を過ごして来た。震災の禍々しさを改めてしっかり知ったような気がする。 人を殺すのは「災害」ではない。いつだって「忘却」なのだー 忘れてはいけない。

  • 東日本大震災の直後に被災地に現地入りした記者による、そこに住むひとりひとりの心を書き留めた手記です。新聞記者の著作によくある行政や企業への批判ではなく、目の前のひとが何を失ってどう生きてるのかが書かれています。生きるとはどういうことなのか、再認識できたような気がします。時間をおいて再読できるように、『南三陸日記』と同じように、手の届くところに常に置いておきたいです。

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