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塩狩峠

三浦綾子

User Review :4.5
(3)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101162010
ISBN 10 : 4101162018
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2005
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

結納のため札幌に向った鉄道職員永野信夫の乗った列車が、塩狩峠の頂上にさしかかった時、突然客車が離れ、暴走し始めた。声もなく恐怖に怯える乗客。信夫は飛びつくようにハンドブレーキに手をかけた…。明治末年、北海道旭川の塩狩峠で、自らの命を犠牲にして大勢の乗客の命を救った一青年の、愛と信仰に貫かれた生涯を描き、人間存在の意味を問う長編小説。

【著者紹介】
三浦綾子 : 1922‐1999。旭川生れ。17歳で小学校教員となったが、敗戦後に退職。間もなく肺結核と脊椎カリエスを併発して13年間の闘病生活。病床でキリスト教に目覚め、1952(昭和27)年受洗。’64年、朝日新聞の一千万円懸賞小説に『氷点』が入選、以後、旭川を拠点に作家活動。’98(平成10)年、旭川に三浦綾子記念文学館が開館(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

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高校生の時に、あらすじを見て興味が湧き読...

投稿日:2021/04/11 (日)

高校生の時に、あらすじを見て興味が湧き読みました。想像をはるかに超えて感動し泣きました。決して明るい終わり方ではありませんが、間違いなく心を打つ小説です。

ヂユウ さん | 秋田県 | 不明

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「氷点」と並んで読みつがれる名作です。若...

投稿日:2021/04/10 (土)

「氷点」と並んで読みつがれる名作です。若き日に初めて涙を流して読んだ本でもあります。主人公の行動の是非はともかくとして、色々と考えさせられる作品です。何年かごとに読み返すと更なる発見があり、この作品の真価は永遠ではないでしょうか。

アヒル交響曲 さん | 不明 | 不明

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中学校の国語の先生の愛読書ということで、...

投稿日:2021/03/21 (日)

中学校の国語の先生の愛読書ということで、 始めて読書に選んだ作品。 カトリック信者である氏の想いから、 非常に教条的な作品だが、 バスの中で通学中に読み、 ラストで号泣したことを覚えている。 この作品でキリスト教に興味を持ち、 三浦綾子の書籍を全て読むこととなる。 今でも私の双璧は「塩狩峠」と「氷点」となる。

ハッチ さん | 愛知県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ehirano1

    カトリックの神髄は「沈黙(遠藤周作)」、プロテスタントの神髄は「塩狩峠(本書)」ということでチャレンジしました。テンポがとても良くページを捲る手が止まりません。中弛みしそうなタイミングで主人公を成長させ、それに合わせて神学的要素を増やしていく技法には感服しました。良い意味で主人公と一緒に成長しているような感覚に陥ります、つまり代理体験を自然とさせられます。本書を通じて3か所で目を拭く羽目になりましたが、感動や美談だけではなく、哲学書でもあると思いました。良書ではないかと思います。

  • 遥かなる想い

    自らの命と引き換えに、大勢の乗客を救った 鉄道職員永野信夫の話。実話に基づくこの小説は涙せずには読めなかった記憶がある。三浦綾子がつむぐ小説は『氷点』を始め心に痛い話が多く、心を洗いたい時に読んでいた…

  • ちくわ

    新潮の100冊に毎年選出されており興味が湧き読む。前半は信夫の半生だが、各話が独立した寓話のようで教訓に溢れている。後半の北海道編…自分はすぐ泣いちゃう(笑)ので少しずつ頁を捲る。愛、信仰、献身、そして永遠の別れ…大号泣!実話がモチーフなので降水量三倍だった。 本作をキリスト教賛美のプロパガンダだ、ご都合主義だと揶揄するのは簡単だが、禁断の側面を持つ宗教や信仰心を文学として美しく織り込めているのは凄い。一方でキリスト教の精神は『愛』なのに、欧米諸国は何故戦争を繰り返すのか?世の中はそう単純では無いようだ。

  • Nobu A

    三浦綾子著書5冊目。68年刊行。敬虔なクリスチャン作家だからこそ描ける小説。明治42年にタイトルの場所で起きた鉄道事故で殉職した実在の人物、長野政雄をモデルに構成された物語。私自身、自称無神論者(本来神社参拝はおろかクリスマスも祝わない人を指すから似非論者)だが、社会は人と人が寄り添って生活している世界だとは認識している。良好な人間関係構築の大切さ、特に苦難に陥った時にどう振舞うべきかを本書は教えてくる。年を取ったせいか、キリスト教に憧憬の念を抱いた。と言うか、他者を理解するのに宗教は避けて通れない。

  • 荒野の狼

    大変読みやすく、半日ほどで読める本です。キリスト教の本と評価する人が多いですが、物語の大半は、主人公の少年時代から大人になるまでの心身の成長の物語に恋愛、当時の時代背景、宗教家および身体障害者への差別問題などが巧みに織り込まれて楽しく読めます。ですから、物語の展開と結末は、まったく知らないで読まれることをおすすめします。多くの書評と、本のカバーと解説(アマゾンの書評にも)に作品の結末が書かれていますので、注意が必要です。

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