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ISBN 10 : 4801003583
Content Description
作品よりも作品を作る精神の機能を探求しつづけたポール・ヴァレリー。明晰な批評意識をもつがゆえに“ヨーロッパ最高の知性”と呼ばれた詩人は近年、知性と感性の相克に懊悩するその実像が明らかになっている。本書では、ヴァレリーの肖像に迫る第1部にはじまり、“他者とエロス”の問題に肉薄する第2部、そして第3部〜第5部では芸術論の三つの諸相(絵画、音楽、メディウム)に焦点をあて、新たな読解の道筋を切り開く。
目次 : 1 ヴァレリーとは誰か(ポール・ヴァレリー、ある伝記的冒険/ ヴァレリーにおける“精神”の意味 ほか)/ 2 詩とエロス―他者という源泉(ヴァレリーとブルトン―思考のエロス/ ヴァレリーにおける他者関係の希求と「不可能な文字」 ほか)/ 3 ヴァレリーの芸術論―絵画と経済学(ヴァレリーと二〇世紀初頭の芸術家/ 大芸術家の肖像―ダ・ヴィンチからドガへ ほか)/ 4 ヴァレリーと音楽―声とリズム(“声”の詩学―芸術照応の源泉としての/ リズムと吃音―「異質な機能作用」に出会う体 ほか)/ 5 ヴァレリーとメディウム(ヴァレリーと広告/ “絶対的なもの”のミメーシス―ヴァレリーを読むアドルノ ほか)
【著者紹介】
三浦信孝 : 1945年生まれ。日仏会館副理事長、中央大学名誉教授(フランス文学・思想)
塚本昌則 : 1959年生まれ。東京大学教授(フランス近現代文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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