遠野物語へようこそ ちくまプリマー新書

三浦佑之

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480688279
ISBN 10 : 4480688277
フォーマット
出版社
発行年月
2010年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
18cm,175p

内容詳細

河童の子を産む女に、馬と恋に落ちた女、狼との死闘、神隠し、臨死体験、姥捨て…。ものすごく豊かで、鮮やかな世界を秘めている不思議な物語「遠野物語」を読み解き、その面白さの秘密に迫る1冊。

【著者紹介】
三浦佑之 : 1946年生まれ。古代文学・伝承文学専攻。立正大学教授

赤坂憲雄 : 1953年生まれ。東北芸術工科大学教授、福島県立博物館館長。東北学を提唱し、99年『東北学』を創刊(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ホークス さん

    遠野物語の持つ強烈な異世界感は、語り口によるらしい。恐ろしい山人の話では「山々の奥には山人住めり」「これを語りて平地人を戦慄せしめよ」と有無を言わさぬ事実として突き付ける。神隠しでも「異人にさらわれて行く者、年々多くあり」と断定する。思わず緊張し怯えた時点で、既に術中にはまっているのだ。又、多くの話に共通する死の匂いは、遠野物語の魅力として特筆すべきものだと思う。本書は囲炉裏端で老人から聞く、昔話の後日談の様である。やや学術寄りでちょっとくどいが、そこも何やら明治を感じさせる。

  • 純子 さん

    学生時代に手に取ることもなく、東北旅行でも立ち寄らず。けれどずっと気になっていた。若者向けの入門書だということですが、私にとっては読みがいのある本でした。何の宗教心もないけれど、八百万の神様の国としての日本が好き。「妖しにみちた不思議の森の物語」であり「日本民俗学の発祥の記念碑」でもあるこの物語には、そんな私の興味を引く話が盛り沢山な様子。『千と千尋の神隠し』『龍の子太郎』などの名も出てきた。井上ひさしさんも新釈本を書いているとか。ますます興味を引かれる。そのうえしをんさんのお父さんが書かれていたとは。

  • sankichineko さん

    あくまで入門書ですが、豊かで真っ直ぐで厳しい、そんな遠野物語の世界を見せてくれました。100年以上前に出版された初版わずか350部の本が、今も大切に読み継がれている。本の価値を発行部数で判断する愚かさがよくわかります。

  • 椿 釦 さん

    文系いらない、と言われたり文系は見下されがちだけれど、物語を編む、想像力の強さって生きる上で絶対に必要だと思う。なぜ人間が生まれてきたのか、それは研究や数式で解けるものなのかもしれないけれど、世界の不思議に物語を与える事でしか救われない人がいるし、それはこの世を豊かにする事だと思っている。遠野物語の文学としての豊かさに胸がときめく。この物語があることに安心する。遠野物語自体は私にとって読みにくさがあるので、この本で完全な補完が出来る。そして岩手で買ったのよね、この本。いい買い物をした。

  • 翔亀 さん

    民俗学の赤坂憲雄との共著。三浦佑之は、古事記が専門でしをんさんの父君とか。しをんさんの古代ものも、いいかもしれない。それはさておき、私にとってとっつきにくかった遠野物語の隣において併読する手引書として、絶好の本だった。章を追いながら読み解くとともに、この民俗学の誕生の書の意義や先行業績及び後継研究もバランスよく紹介。宮崎駿や村田喜代子など現代作家への影響にも触れられる。なにより「遠野物語」に招待するというスタンスが明快なのがよい。遠野物語自体の輝きをよく伝えてくれている。勿論、遠野物語を読むのが前提■90

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