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ISBN 10 : 4480510389
Content Description
活動的に哲学するとはいかなることか―。戦前日本を代表する知性として思想界を牽引した三木清。非業の死によりその哲学は未完に終わったが、それゆえに今日なお可能性を示唆してやまない。ハイデッガーからの決定的影響、マルクス主義の哲学的掘り下げ、そこから前景に浮かび上がる歴史という問題、そして同時代の政治への関与。三木の思考には時代との格闘の跡が生々しく刻印されている。本書は、主著『歴史哲学』などを中心に、1920年代の前期から30年代以降の後期まで、三木哲学の新たな読解に資するテクストを精選して構成。未来の思考を切り拓く力をいまここに伝える。
目次 : 1 ハイデッガーからパスカル、マルクスへ(パスカルに於ける人間の研究(抄)/ 解釈学的現象学の基礎概念 ほか)/ 2 歴史哲学、アリストテレスと西田(ハイデッゲル教授の想い出/ 歴史哲学(抄) ほか)/ 3 哲学的人間学、制作と技術(哲学的人間学(抄)/ 構想力の論理(抄) ほか)/ 4 哲学と政治、もしくは行為的直観のゆくえ(ハイデッガーと哲学の運命/ 時代と道徳(抄) ほか)/ 関連論考(戸坂潤「三木清氏と三木哲学」/ 林達夫「三木清の思い出」 ほか)
【著者紹介】
三木清著 : 1897‐1945年。兵庫県生まれ。京都帝国大学哲学科卒業。哲学者、法政大学教授。1922‐25年、ドイツ、フランスに留学。ハイデッガーにじかに学び、その影響下に思索を深め、マルクス主義の人間学的解釈を敢行。後には西田幾多郎の哲学と連動し、歴史哲学へと向かう
森一郎著 : 1962年生まれ。東京大学文学部卒業。同大学大学院人文科学研究科博士課程中退。東北大学大学院情報科学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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