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不道徳教育講座

Yukio Mishima

User Review :3.5
(2)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041212073
ISBN 10 : 4041212073
Format
Books
Publisher
Release Date
September/1999
Japan

Content Description

大いにウソをつくべし、弱い者をいじめるべし、痴漢を歓迎すべし等々、世の良識家たちの度肝を抜く不道徳のススメ。西鶴の『本朝二十不孝』に倣い、逆説的レトリックで展開するエッセイ集、現代倫理のパロディ。

Customer Reviews

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良いです!三島由紀夫。 中二病的綺麗な非...

投稿日:2021/02/23 (火)

良いです!三島由紀夫。 中二病的綺麗な非現実を愛し、 頭の良さからくる意地の悪い皮肉を言わせたら、 彼の右に出る者はいないね!!

Joe さん | 大阪府 | 不明

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タイトルがインパクト大ですよね。かなり昔...

投稿日:2012/02/11 (土)

タイトルがインパクト大ですよね。かなり昔に書かれた文章なので、現代には置き換えられない部分も多々ありますが、それでも面白い。本の題名と同様、各段のタイトルもひねくれてます。一般的に「善い」とされているものを否定していたり、逆に「悪い」とされるものを推奨していたりするので、興味をそそられます。いざ読んでみると「そういうことか」と納得できることもたくさん。ユーモアを交えながら、三島流「道徳論」をしっかり展開しています。

peko-rock さん | 大阪府 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 風眠

    書き出しは不道徳のすすめ的な感じなのだけれど、読み終わってみるとカードがくるりと裏返ったように道徳の話になっている。なんてあざやかなエッセイなのだろう。昭和42年刊行、けれど古臭さをぜんぜん感じさせない。世の中が便利になり、科学技術が発達しても、人間の本質は変わらない、つまりはそういうことなのだろう。不道徳も道徳も、物事の真実は突き詰めればどちらも同じで、裏も表も、黒も白も、自分の中にある。謙虚さの裏には優越感があり、善意の裏に計算と嘘があるように。屁理屈なのになぜか納得してしまう、知的で魅力的な屁理屈。

  • ケイ

    こういったエッセイでは、「若きサムライのために」や「第一の性」の方がすごく面白くて読み応えがあったので、若干期待外れ。不道徳というしばりに、根が真面目な三島さんの書く話に広がりが少なかった気がする。なるほどと頷けるのであるが、パンチが少ない。しかし、圧倒的にこちらの方が読者が多いわけで、私はマイノリティかな。太宰について、弱い弱いとここでも書かれている。三島という人は太宰をかなり意識していたのだと思う。自分は強くなるぞと思ったのだろうか。

  • 優希

    憂国忌なので、三島の作品を読もうとあまり読んだことのないエッセイを読むことにしました。読みやすいし、面白いです。大いにウソをつくべし、沢山の悪徳を持て等々、世の中の常識、良識とされていることをとことん覆していて笑えました。現代倫理からは外れていますが、敢えて不道徳を説くことで、道徳とは何かを問いかけているように思えました。挑発的なタイトルに、ただの毒舌とは異なるユーモアな語り口調。文学に絶対的に真摯な三島だからこそ、悪ノリも軽薄さも楽しめるというもの。ますます三島が好きになりました。

  • ゴンゾウ@新潮部

    「知らない男とでも酒場行くべし」「教師を内心バカにすべし」などショッキングな講座が並ぶ。三島さんのウェットとユーモアに富んだ語り口で世の中の道徳観、倫理観、常識を打ち破り独自の不道徳教育を展開していく。逆説的な語り口だが納得してしまう。人間が生きていくうえで必ず悪は発生する。それを否定せずに悪が存在することを受け入れる。きわめて実践的でインテリジェンスの高い指南書。改めて 三島由紀夫の知性と知識の豊富さを思い知らされた。

  • 扉のこちら側

    2016年473冊め。目次を読むとぎょっとするような文言が並ぶ。「罪は人になすりつけるべし」「女には暴力を用いるべし」「公約を履行することなかれ」等々。しかし内容はそこまで突飛ではなく、昭和40年代ということで自由になりつつもまだまだ窮屈さがある時代への提言といったところ。現代でもさほど古臭くはないけれど、そんなに物事を斜めに見ていたら逆におもしろくないだろうとも思う。

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