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鳥が教えてくれた空

三宮麻由子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087477320
ISBN 10 : 4087477320
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2004
Japan

Content Description

4歳で視力を失った著者は、「この日を境に私は生まれ変わることを余儀なくされた」という。見えなくなったことを理解できず、方向感覚のないまま走り回って生傷がたえなかった少女時代のトラウマ。成長にともなう人生への不安のなか、心のカギを開けたのは野鳥だった―。夜明け、空の高さ、大自然の景色を聞くことまで…。さえずりによって広がった感性の世界を綴るヒーリングエッセイ。第2回NHK学園「自分史文学賞」大賞受賞。

目次 : 神様の箸休め(スズメの出勤/ 天女の化身サンコウチョウ/ 鳥の目、鳥の気持ち/ 感性の夜明け ほか)/ ポワン・ポワン(水の景色/ 墨とすみと炭/ 嫌いな手触り/ 花の愛で方 ほか)

【著者紹介】
三宮麻由子 : 1966年東京生。上智大学仏文科卒業後、同大学大学院博士前期課程修了。エッセイスト。『鳥が教えてくれた空』で第2回NHK学園「自分史文学賞」大賞受賞。『そっと耳を澄ませば』で第四九回日本エッセイストクラブ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • シナモン

    4歳で一日にして全盲になった著者のエッセイ。スズメが春と秋では鳴き方が違うとか、曇った日と太陽が顔を出した時とでは囀り方が違うとか知らなかった。そんな鳥から「空」を教えてもらったという著者。見えないからこその自然への深い眼差しがキラキラしていました。そこから自然の中の自分というものの居場所を見つけ精一杯人生を生きるーそんな姿に励まされました。「不便だけれど、これで十分幸せだって思える人生のほうが、本当の意味で幸せ」私もズキーンと胸にきました。

  • kaizen@名古屋de朝活読書会

    目が見えない人が鳥によって天気を知るとは思いもよらなかった。言葉に透明感がある。点(point:ポワン)から世界(monde:モンド)へ。小説だと思ったら自伝的随筆。覚えた機械が旧式になる。便利さは継続してこそ意味がある。あとがき,文庫版へのあとがき,阿川佐和子との対談。目が見える人が書いているように感じたところは阿川佐和子と一緒でちょっと安心。自分の感覚が変なのかと感想を書くのを躊躇。前向きというより足元、身の回りをしっかり聴いてる。NHKブックスに入っていた阿川佐和子の解説がない。ナツイチ。

  • mukimi

    米原万里さんが「打ちのめされるような凄い本」で紹介していた本書。余りにも素晴らしいエッセイで座右の書になった。4歳で視力を失い閉ざされた世界で葛藤していた筆者は自然と触れ合いながら聴覚嗅覚味覚触覚を徐々に開きこの世界の美しさに刮目する。匂いや音楽の呼び起こす記憶に揺さぶられた経験は誰にもあると思うし私は感受性が豊かすぎるとよく友人に言われるけれど、筆者の感受性を通してみた世界は遥かに圧倒的に瑞々しく輝く。雪の匂いと音、山中のトンネルに滴る水音の描写は美しすぎて涙が溢れた。私ももっと感覚を開いて生きよう。

  • mocha

    4歳で盲目となった著者は、いかにしてさまざまな感覚を習得し、世界を広げていったのか。その好奇心とチャレンジ精神に驚く。言われてみれば、目の見えない人が「空」を認識するのはとても難しいことだろう。著者は鳥の囀りに空模様や時間、地形まで聴き取るのだという。視えることで見逃していることがどれだけあるだろう。沢山の気づきと勇気をもらえるエッセイだった。

  • かっぱ

    まさにこの本のタイトル通りで、4歳で失明した彼女に空の存在を教えてくれたのが野鳥たち。バードウォッチンングならぬバードリスニングを始めてから世界が大きく拡がって立体的なものになったようです。聴覚や触覚をフルに使って世界を知ろうとする視覚障がい者の世界を垣間見ることができるし、晴眼者である自分にとっては様々な気づきが得られる本です。森の中ではしゃがまないと情報量が半減するなどは、目が見えているものにとっては気づけないことかも知れないです。著者の三宮さんは、とにかく感性が豊か。そしてチャレンジ精神が旺盛です。

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