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ドイツ海軍の熱い夏 水兵たちと海軍将校団1917年

三宅立

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784634482104
ISBN 10 : 463448210X
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2001
Japan

Content Description

「胃の腑の問題」をめぐり、対立を深める海軍将校団と水兵たち。そこに繰り広げられる、多様な「抵抗」と「言説」の世界を、日記や書簡・供述調書など、多彩な史料を駆使して生き生きと描き出す。

【著者紹介】
三宅立 : 1937年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、明治大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • MUNEKAZ

    大戦中の1917年、ドイツ海軍の戦艦「摂政ルーイトポルト」「フリードリヒ大王」で起きたストライキ闘争を描いた一冊。水兵たちの証言を多数紹介しながら、将校団との軋轢や悪化していく食糧事情を理由とした自然発生的な待遇改善の要求が、社会主義政党との接触により急速にイデオロギー化していく様子を追う。結局、本格的な蜂起に至る前に鎮圧されるのだが、これがただの幕間狂言ではなく、その後のキールの水兵反乱、ドイツ革命に至る前奏曲と考えれば面白い内容。ロシアの地で起きた革命の余波は、遠くドイツの軍港まで届いていたのだ。

  • 皿笊

    WWT期のドイツ海軍、戦艦内部における将校と兵の対立が1917年夏の反逆へとつながる様を直接的史料を駆使して克明に描き出している。パワハラ、食事への不満というどこにでもありそうな問題がイデオロギー化、システム化され政治色が絡んだ事態へと発展していく。水兵達自身の日記や証言に基づくため、かなり生々しく当時の空気を感じられた。

  • スカイバニラ

    1918年の独大海艦隊の反乱の1年前の夏に起きた戦艦「フリードリヒ大王」「摂政ルーイトポルト」両艦の水兵によるストライキ運動の過程が詳しく紹介されてる本。当時のドイツ海軍将校と水兵の確執、艦上の生活や置かれていた状況等が知ることが出来る良い本かと。腐ったジャガイモが食卓に出されたら、さすがにキレるだろうけど、当時の乾燥野菜ってそんなに不味かったのかな…?

  • 牧野

    この本では1917年夏の「摂政ルーイトポルト」のストライキ事件に至るまでの過程、その結末を水兵達の日記や回想記、将校らの調書などを駆使して描いている。第一次大戦期は、戦争が「世界化」し、政治・経済・社会と結びつき「システム化」され、世論を動かすために「イデオロギー化」されていくという変遷の時代であった。その中で、ドイツ水兵たちはどのような不満を抱き、どのような手段を持って待遇の改善を求めたかを学ぶことができる。戦争への内部批判がほぼ皆無となり、その結果灰燼と帰したWW2ドイツとの比較をしたくなった。

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