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「四色問題」を問う ブルーバックス

一松信

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062579698
ISBN 10 : 4062579693
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
一松信 ,  

Content Description

数学の末解決問題として有名だった四色問題―平面上の地図は四色で塗り分けられる―は、1976年の夏、イリノイ大学の一人の数学者、K・アッペルとW・ハーケンによって解決された。しかし、それは計算機による膨大な検証という、従来の数学の証明法とは全く異なるものだった。四色問題の誕生から最終的解決にいたるまでの先人たちの苦闘の歴史を踏まえ、計算機に依存した現代の数学的証明の意義をあらためて考える。

目次 : 第1章 四色問題の誕生―怪物の誕生/ 第2章 ケンペの研究―最初の研究と早合点/ 第3章 テイトの研究―華麗なる変身/ 第4章 ヒーウッドの研究―曲面のほうがやさしい?/ 第5章 バーコフからルベーグまで―はるかなる登頂路/ 第6章 ヘーシュの執念―放電法の開発/ 第7章 ついに解決!―怪物もコンピュータでダウン/ 第8章 解決の余波―計算機による証明の意義

【著者紹介】
一松信 : 1926年、東京に生まれる。東京大学理学部数学科卒。同大助教授、立教大学教授、京都大学教授、東京電機大学教授を経て、京都大学名誉教授。理博。専攻は数値解析。太平洋戦争末期の学徒動員で暗号解読に携わり、以降、計算機と整数論との関連で公開鍵暗号に深い関心をもつようになる。海外との交流をはじめ、数学の啓蒙活動にも熱心で、専門家向け、一般向けを問わず著訳書多数。2015年度日本数学会出版賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • hnzwd

    史上初めてコンピュータを使って証明された問題と言われる四色問題。『どのように分割された地図でも、4色あれば隣接する区域を異なる色で塗ることができる。』という問題へのチャレンジ自体は小学生でもできるような問題です。サイモンシンの著書に比べると、一歩踏み込んだ内容になっているため、きちんと理解するには理系大学くらいの数学は必要かと。最新情報が増補されてるため、ケプラー予想の証明にもコンピュータが使われた、とかもサラッと触れてます。今後もいくつかのNP問題はこういったアプローチで証明されるのでしょう。

  • evifrei

    「平面を有限個の連結領域(国)に分ける。このとき、常に各連結領域に四つの記号の1つをわりあてて、線で隣り合っている二つの領域には必ず違う記号がわりあてられるようにできるか」という定式で示される「四色問題」が証明される迄を紹介する。エレガントな数学ではなくコンピュータを用いて証明したという面がクローズアップされがちだが、証明完了までの経緯や失敗した論証も含めて読む事で本当に面白い問題だったのだと実感出来た。特に、後はコンピュータで放電法を実行するだけだという状態に迄進めた所は手品を見ている様な面白さだった。

  • calaf

    四色問題は、既に解決されている数学問題ながら、方法もその後の波及効果もいろいろ特殊(?)だったようです。特にコンピュータによる証明が、数学の証明としていいのか?という部分、もちろん良いのでしょうけど、感情的に(?)受け入れ難い人がいそうなのも分かる気がする...まぁ今や時代は、AIの全盛期(?)に入ろうとしているのでしょうけど...

  • 高橋光司

    四色問題をトポロジー(位相幾何学)からグラフ理論に発展させ、数式化したグラフを簡単化しその分類パターンを全量検査して証明した、と云うこと(小生の理解の範囲で)をその歴史を交えて解説した本。今後の数学の発展(ミレニアム問題の解決など)にはコンピュータは欠かせない物のようですネ。一応理科系出身なのですが、馴染みのない分野なので読み切るのには少々苦労しました。(>_<)

  • kenitirokikuti

    図書館にて。本書は2016年刊行の新訂版であり、1978年刊行の初版も合わせて読んだ(後者は古書)▲おそらくシショクモンダイと読むべきなのだが、語調が悪いので「よんショク」と読んでいる、と一松先生。辞典を引くとき困る▲初版に書かれた70年代の電子計算機の感覚が興味深い。〈かつては計算機の「非算術的用途」という語が使われたがら現在では逆に計算機の「数値計算への応用」が、一つの特殊な使用法となっている印象さえ受ける。〉〈もっとも計算機がIBMの主導の下に、事務処理用の機械が主になったことに対して〉…。

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