今夜、世界からこの恋が消えても メディアワークス文庫

一条岬

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784049130195
ISBN 10 : 404913019X
フォーマット
出版社
発行年月
2020年02月
日本
追加情報
:
320p;15

内容詳細

僕の人生は無色透明だった。日野真織と出会うまでは―。クラスメイトに流されるまま、彼女に仕掛けた嘘の告白。しかし彼女は“お互い、本気で好きにならないこと”を条件に告白を受け入れるという。そうして始まった偽りの恋。やがてそれが偽りとは言えなくなったころ―僕は知る。「病気なんだ私。前向性健忘って言って、夜眠ると忘れるの。一日にあったこと、全部」日ごと記憶を失う彼女と、一日限りの恋を積み重ねていく日々。しかし、それは突然終わりを告げ…。第26回電撃小説大賞メディアワークス文庫賞受賞作。

【著者紹介】
一条岬 : 第26回電撃小説大賞にて“メディアワークス文庫賞”を受賞し、『今夜、世界からこの恋が消えても』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • mariya926 さん

    先にスピンオフを読んでしまったので、おさらいという感じで読み進めました。それでも興味深く読めました。そして素敵な言葉で溢れていました。ただ透があまりにも綺麗すぎて。本当に好きだったら、もっと苦しくなるはずです。しかも毎日のようにデートできたら、嫉妬とか触れたいとか、もっともっと苦しくて愛おしい。そんな気持ちがまったく出てこないので、ある意味で人間味が出ていない気がします。本当に私から見ても理想的な男性だからこそ感じる違和感でした。そしてこの素敵な恋愛の背後で苦しんでいる人を感じながらの読了でした。

  • シナモン さん

    映画の予習。事故の後遺症でひと晩寝ると前日の記憶がなくなってしまう真織とそんな彼女に恋をした透の物語。記憶は蓄積されなくても感情は残るんだよね。何度も予告で観てたし、だいたいの内容は分かってたけど、実際読んでみると終盤あたりからの展開は想像以上に切なくて…。明日という日が来る保証なんかない。今日という日を精一杯生きよう。これがどんな風に映像化されてるか、映画も楽しみです。

  • 美紀ちゃん さん

    日野真織さんは、前向性健忘、事故に遭って、記憶障害に。 お姉さんが芥川賞をとったのはすごい。 神谷透の家族も色々ドラマがあった。その辺りを詳しく描いてほしかった。 お父さんも、良い方向に向かってくれてホントに良かった。 そして結末は、とても意外なものだった。 日野真緒さんの病気が、、、という流れではなく、 ネタバレなので言わないようにするが、全く違う角度でいきなり、突然、終わってしまう恋。 忘れてしまうのは悲しいが、 忘れない恋だったんだね。 学校図書館に置いても大丈夫な、恋愛小説本。

  • 芳樹 さん

    昨日の僕を忘れた君を、今日の僕が憶えているよ––。『無色透明』で何者でもない少年・透と、前向性健忘を患う少女・真織のボーイ・ミーツ・ガール物語。真織からの「私のことを本気で好きにならないこと」を条件として付き合い始める二人が、やがてお互いをかけがえのない相手として思うようになり…。このまま二人で幸せに歩むのかと思わせてからの急転直下の展開には、本当に一瞬時が止まったように感じました。悲しいけれど悲劇でも悲恋でもない、未来に向かう終章にカタルシスを感じます。優しい二人の恋を描く青春物語でした。

  • ひめか* さん

    映画を観たくてまず原作を読んだ。一日の記憶を失っても好きな人といる時の心地よさは変わらなくて、感覚が覚えているんだな。純愛できゅんきゅんしつつも、後半は泉の心の痛みが伝わってきて苦しかった。透の気持ちもわかるけど、私はつらくてもなかったことにはしたくないし、記憶を胸に生きたい。記憶系の作品は結末が腑に落ちないものもあるけど、泉が隠さずに打ち開けてくれたのが、思い出大事な私としては良い結末だった。いじめられている子を守り、料理ができて読書好きで優しくて誠実な透、魅力的すぎて好き。映画もみんな適役で良かった!

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一条岬

第26回電撃小説大賞にて“メディアワークス文庫賞”を受賞した『今夜、世界からこの恋が消えても』が、実写映画化もされ大ヒット作となる。大胆な構成と緻密な心理描写が持ち味(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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