ブレインフォンをオンにする Ai時代、人生の主になる脳活用術

スマホに奪われた脳の主導権を取り戻せ

私たちの脳は今、本来持つ可能性を十分に発揮できずにいます。
スマートフォンは私たちの注意を散漫にし、SNSは比較や不安を煽り、AIアルゴリズムへの過度な依存は、脳から能動的に思考する力を奪いつつあります。

この結果、多くの人が集中力の低下やメンタルヘルスの危機に直面しています。私たちは、脳の「主導権」を機械や外部の環境に明け渡してしまっているのです。

◆内なる智慧とつながる「ブレインフォン」

本書は、こうした受動的な状態から脱却し、脳が自ら判断し選択する主導権を取り戻すための、画期的な脳活用術を提案します。

その中心となるのが、「ブレインフォン（BrainPhone）」という概念です。

ブレインフォンとは、スマートフォンとは比べものにならないほど強力な、私たち自身の内なるシステムです。これは、私たちの直感、創造性、洞察力といった内なる資源（＝内なる智慧）と深くつながるためのものです。

「ブレインフォンをオンにする」とは、外に向かっていた意識を内側に戻し、脳を「拡張モード（スピリチュアルモード）」へと切り替えること。これこそが、私たちが望む目標を現実化し、人生の主となるための第一歩です。

◆実践法：人生を成長の機会に変える「ブレインスポーツ」

ブレインフォンをオンにし、その潜在能力を最大限に引き出すために、本書は「ブレインスポーツ」という新しいライフスタイルを提案します。

ブレインスポーツは、単なる運動ではなく、日常のあらゆる活動を「心・体・精神」の調和と成長の機会に変える生き方です。

瞑想（脳のゼロ点調整）：脳波振動瞑想などの動的瞑想で、散漫な思考を鎮め、観察者意識を育みます。
体と心の統合：腸運動やウォーキング、筋トレなどを通じ、精神を集中させ、自己信頼（自信）と粘り強さ（グリット）を鍛えます。
創造力の現実化：内なる感覚とつながり、目標を鮮明にイメージする「想像力」と、それを実行し続ける力を養います。
エネルギーを高める姿勢：「絶対肯定」の力と、あらゆる状況をギフトとして受け入れる「感謝」の心を実践します。

◆究極の目標：誰もが聖人になる世界

ブレインフォンをオンにすることで、私たちは脳が持つ最高の潜在能力である「神性」に出会います。それは、私たちの内に宿る良心、共感力、そして世の中をより良くしようとする「弘益の心」です。

AIが知識を凌駕する時代、人間の真の価値は「智慧」と「心」にあります。
本書が目指す「聖人」とは、完璧な偉人ではなく、自らの内なる神性を表し、愛と責任を実践する人です。脳の潜在能力を競争や破壊のためではなく、平和と共生のために使う「誰もが聖人になる世界」。それこそが人類の希望であると本書は示しています。