Product Details
ISBN 10 : 4130661620
Content Description
本書は、東京大学農学部弥生キャンパスに、ハチ没後「ハチ十年」を記念して建てられた「ハチ公と上野博士像」(東大ハチ公像)と連携しつつ、東大とハチの関係を論じ、ハチ公物語に象徴される、人と犬のつながりについての、アカデミックな表象の広がりを展開する書物である。哲学、動物学、遺体科学、社会学、農地環境工学など、多様な視点から、新たなハチ公物語が紡ぎ出される。人間にもっとも身近な動物、犬、とのふれあい物語が、学問のなかでどのように昇華され、描出されていくのか。必ずしもたんなる感動物語の再生産ではない、実証と内省と陰影交わる襞のごとき、複層的な色合いが浮かび上がってくるだろう。
目次 : プロローグ 「東大ハチ公物語」のシンボリズム(新しい表象空間へ/ 歴史の物語論/ 東大とハチ ほか)/ 第1話 「ハチ」そして「犬との暮らし」をめぐる哲学断章(犬の死/ ハチがもたらすもの/ 人間的な問い ほか)/ 第2話 誇り高き秋田犬と飼い主の関係性(秋田県の特徴/ 秋田県関連団体の活動/ 秋田犬の性格 ほか)/ 第3話 ハチの死因とイヌの病気の変遷(ハチの死因/ イヌの病気の変遷/ 伝染するがん ほか)/ 第4話 学を喰うイヌ(命の化け物/ 野生原種に探るイヌの素因/ オオカミのコミュニケーション ほか)/ 第5話 上野英三郎博士と愛犬ハチ(上野博士と農業土木ガク/ 日本の気候と水田/ 水田の構造と灌漑排水 ほか)/ エピローグ 人と犬のつながり
【著者紹介】
一ノ瀬正樹 : 1957年茨城県に生まれる。1988年東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。東洋大学文学部助教授、東京大学大学院人文社会系研究科助教授などを経て、東京大学大学院人文社会系研究科教授および英国オックスフォード大学Honorary Fellow、博士(文学)
正木春彦 : 1952年福岡県に生まれる。1977年東京大学大学院農学系研究科修士課程修了。東京大学農学部助手、東京大学農学部助教授などを経て、東京大学大学院農学生命科学研究科教授、農学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ISBN vs ASIN vs OPAC
読了日:2022/10/31
清水勇
読了日:2016/06/07
yukiko-i
読了日:2015/07/14
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