ヴェーベルン(1883-1945)

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CD 輸入盤

作品全集 指揮・監修:ロバート・クラフト(4CD)

ヴェーベルン(1883-1945)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
19439911902
組み枚数
:
4
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
限定盤,輸入盤

商品説明


ブーレーズの前にヴェーベルンの全作品を開拓したパイオニア、
ロバート・クラフト最重要の業績がついに世界初CD化!


オーストリアの作曲家アントン・ヴェーベルンの作品は、1900年代初頭にかけて、ウィーンで活動した新ウィーン楽派の師アルノルト・シェーンベルクの作品よりもはるかに大きな影響を与えるはずでしたが、彼の1945年の悲劇(喫煙のためにベランダに出てタバコに火をつけたところを、オーストリア占領軍の米兵により闇取引の合図と誤解され射殺)が起きたとき、彼の作品は音楽界にほとんど知られていませんでした。しかしその作品のストイックな魅力は、ストラヴィンスキーや現代音楽の解釈者と知られる20世紀後半を代表する知の巨人、ロバート・クラフト[1923-2015]が監修・指揮をし、アメリカの若手の名演奏家達を起用して、約2年をかけてニューヨークのコロンビア・スタジオで録音した『ヴェーベルン作品全集』(1957年4枚組LPでリリース)によって劇的に広く知られることになりました。
「壮大な事業であり、大きな成功とともに達成された、ヴェーベルンを理解したその演奏は、コロンビア・レコードとの素晴しいコラボレーションであり、現代のディスコグラフィの主要な記念碑の1つとして非常に長い間残るもの」と、ハイ=フィデリティ誌は評しています。
 クラフトは晩年のストラヴィンスキーのアシスタントを務め、ストラヴィンスキー没後はその遺産継承者となり、指揮者として、あるいは著作や書簡集の編纂を通じてその作品の普及に力を注いだため何よりもストラヴィンスキー作品の解釈者として知られていますが、それと並行して1950年代からシェーンベルク、ベルク、ヴェーベルンの新ウィーン楽派3巨頭や、ヒンデミット、ヴァレーズらの作品を数多くコロンビアに録音しています。中でも1960年代の『シェーンベルク全集』とこの1950年代の『ヴェーベルン全集』は、この2人の作曲家の作品を網羅的に録音した世界で初めての企画であり、彼らの作品を広く世に届けるうえで極めて重要な役割を果たしました。いずれも日本国内でLPとして発売されており、前者は1971年度「レコード・アカデミー賞」企画部門賞を受賞するなど高く評価されています。後者はモノラル録音であったこと、1979年にブーレーズ指揮・監修の全集版が発売されたこともあって、1959年発売の日本コロムビア盤(RL140〜43)以降再発売も含めて日の目を見ることがなく、今回の正規マスターからのCD化は大いに歓迎されるところです。今回のMastersシリーズの中でも最も重要な再発売と言えるでしょう。
 初回生産限定盤。
 このセットにはブックレットは付いておりません。トラック表は、各ディスクの紙ジャケットに記載されています。(輸入元情報)

【収録情報】
ヴェーベルン作品全集

Disc1
● パッサカリア Op.1
 ロバート・クラフト指揮、ロバート・クラフト管弦楽団
 録音:1956年2月24日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

● 軽やかな小舟に乗って逃れよ Op.2
 ロバート・クラフト指揮、スタジオ合唱団
 録音:1955年1月3日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

● 『第7の環』による5つの歌曲 Op.3
● S.ゲオルゲの詩による5つの歌曲 Op.4
 マルニ・ニクソン(ソプラノ)、レナード・スタイン(ピアノ)
 録音:1954年7月21日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

● 弦楽四重奏のための5つの楽章 Op.5
 ドロシー・ウェイド(ヴァイオリン)、ウォード・フェンリー(ヴァイオリン)
 ミツロン・トーマス(ヴィオラ)、エメット・サージェント(チェロ)
 録音:1956年5月2日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

● 管弦楽のための6つの小品 Op.6
 ロバート・クラフト指揮、ロバート・クラフト管弦楽団
 録音:1956年2月24日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

● 4つの小品 Op.7
 ラルフ・シェーファー(ヴァイオリン)、レナード・スタイン(ピアノ)
 録音:1954年7月21日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

● 2つの歌 Op.8
 グレース=リン・マーティン(ソプラノ)
 ジェイムス・デッカー(ホルン)、モリス・ボルトッチ(トランペット)
 レナード・スタイン(チェレスタ)、バーバラ・シク(ハープ)
 ラルフ・シェーファー(ヴァイオリン)、セシル・フィゲルスキー(ヴィオラ)
 エメット・サージェント(チェロ)、ウィリアム・ウルヤテ(クラリネット)
 ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1954年7月21日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ
Disc2
● 6つのバガテル Op.9
 ドロシー・ウェイド(ヴァイオリン)、ロバート・スーシェル(ヴァイオリン)
 セシル・フィゲルスキー(ヴィオラ)、エメット・サージェント(チェロ)
 録音:1954年9月10日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

● 5つの小品 Op.10
 ロバート・クラフト指揮、ロバート・クラフト管弦楽団
 録音:1954年7月21日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

● 3つの小品 Op.11
 エメット・サージェント(チェロ)、レナード・スタイン(ピアノ)
 録音:1954年7月21日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

● 4つの歌 Op.12
 マルニ・ニクソン(ソプラノ)、レナード・スタイン(ピアノ)
 録音:1954年7月21日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

● 4つの歌 Op.13
 グレース=リン・マーティン(ソプラノ)、
 ロバート・クラフト指揮、ロバート・クラフト管弦楽団
 録音:1954年7月21日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

● ゲオルク・トラークルの詩による6つの歌 Op.14
 グレース=リン・マーティン(ソプラノ)
 フーゴ・ライモンディ(クラリネット)、ウィリアム・ウルヤテ(バス・クラリネット)
 ラルフ・シェーファー(ヴァイオリン)、エメット・サージェント(チェロ)
 ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1954年2月23日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

● 5つの宗教的歌曲 Op.15
● ラテン語のテクストによる5つのカノン Op.16
● 3つの宗教的民謡 Op.17
 グレース=リン・マーティン(ソプラノ)、モリス・ボルトッチ(トランペット)
 ラルフ・シェーファー(ヴァイオリン)、セシル・フィゲルスキー(ヴィオラ)
 ミッチェル・ルーリー(クラリネット)、ウィリアム・ウルヤテ(バス・クラリネット)、他
 ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1954年2月12日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

● 3つの歌 Op.18
 グレース=リン・マーティン(ソプラノ)、
 フーゴ・ライモンディ(クラリネット)、ジャック・マーシャル(ギター)
 録音:1954年2月23日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

● 2つの歌 Op.19
 マルニ・ニクソン(ソプラノ)、グレース=リン・マーティン(アルト)
 リチャード・ロビンソン(テノール)、チャールズ・シャーバック(バス)
 レナード・スタイン(ピアノ) 、ラルフ・シェーファー(ヴァイオリン)
 ミッチェル・ルーリー(クラリネット)、ウィリアム・ウルヤテ(バス・クラリネット)、他
 ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1954年2月12日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

● 弦楽三重奏曲 Op.20
 ドロシー・ウェイド(ヴァイオリン)
 セシル・フィゲルスキー(ヴィオラ)、エメット・サージェント(チェロ)
 録音:1954年5月17日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ
Disc3
● 交響曲 Op.21
 ロバート・クラフト指揮、ロバート・クラフト管弦楽団
 録音:1956年2月9日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

● 四重奏曲 Op.22
 ミッチェル・ルーリー(クラリネット)、ウィリアム・ウルヤテ(テナー・サクソフォン)
 ラルフ・シェーファー(ヴァイオリン)、レナード・スタイン(ピアノ)
 録音:1954年2月23日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

● ヒルデガルト・ヨーネの『道なき道』より3つの歌 Op.23
 マルニ・ニクソン(ソプラノ)、レナード・スタイン(ピアノ)
 録音:1954年7月21日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

● 9つの楽器のための協奏曲 Op.24
 アーサー・グレグホーン(フルート)、ゴードン・ポープ(オーボエ)
 フーゴ・ライモンディ(クラリネット)、ジェイムス・デッカー(ホルン)
 レスター・レムゼン(トランペット)、ロイド・ウルヤテ(トロンボーン)
 ラルフ・シェーファー(ヴァイオリン)、セシル・フィゲルスキー(ヴィオラ)
 レナード・スタイン(ピアノ)
 ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1956年3月8日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

● ヒルデガルト・ヨーネの詩による3つの歌 Op.25
 マルニ・ニクソン(ソプラノ)、レナード・スタイン(ピアノ)
 録音:1956年3月8日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

● 眼の光 Op.26
 ロバート・クラフト指揮、ロバート・クラフト管弦楽団
 録音:1956年2月9日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

● ピアノのための変奏曲 Op.27
 レナード・スタイン(ピアノ)
 録音:1954年9月10日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ
Disc4
● 弦楽四重奏曲 Op.28
 ドロシー・ウェイド(ヴァイオリン)、ロバート・スーシェル(ヴァイオリン)
 セシル・フィゲルスキー(ヴィオラ)、エメット・サージェント(チェロ)
 録音:1954年9月10日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

● カンタータ第1番 Op.29
 マルニ・ニクソン(ソプラノ)、
 ロバート・クラフト指揮、ロバート・クラフト管弦楽団&合唱団
 録音:1956年2月9日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

● 管弦楽のための変奏曲 Op.30
 ロバート・クラフト指揮、ロバート・クラフト管弦楽団
 録音:1956年3月8日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

● カンタータ第2番 Op.31
 マルニ・ニクソン(ソプラノ)、チャールズ・シャーバック(バス)
 ロバート・クラフト指揮、ロバート・クラフト管弦楽団&合唱団
 録音:1955年7月28日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

● J.Sバッハ/ヴェーベルン編:音楽の捧げもの BWV.1079〜6声のリチェルカーレ
 ロバート・クラフト指揮、ロバート・クラフト管弦楽団
 録音:1955年7月28日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

● ピアノ五重奏曲
 ドロシー・ウェイド(ヴァイオリン)、ウォード・フェンリー(ヴァイオリン)
 ミツロン・トーマス(ヴィオラ)、エメット・サージェント(チェロ)
 レナード・スタイン(ピアノ)
 録音:1955年7月28日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

 監修:ロバート・クラフト

 録音方式:モノラル(セッション)

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クラフトのウェーベルン全集が聴ける日が来...

投稿日:2021/12/07 (火)

クラフトのウェーベルン全集が聴ける日が来るとは思わなかった。私がクラシックの雑誌を熱心に読んでいたのは70年代で、この時にはこの全集はとっくに廃盤。当時の作曲家、評論家の話題には上るのだが褒められたためしがない。「音符を音にしただけ」という評価であった。さらに三浦淳史氏のコラムにクラフトのスキャンダルが取り上げられた。ストラヴィンスキーの晩年のコンサート批評はクラフトが書いたもので、ストラヴィンスキーはそのコンサートに行ってもいないというのだ。これでストラヴィンスキー後年の執筆自体が疑われることになり、クラフトの動向も聞かなくなった。しかし、捨てる神あれば拾う神あり、コッホ=シュヴァンでクラフトは復活。これがウェーベルン全集再発の契機にもなったのだろうが、正直怖いもの見たさで購入となった。さて演奏だが、これが悪くない。演奏者は誠心誠意ウェーベルンに取り組んでおり、デッドな音質もあって今音楽が誕生しているというヒリヒリした緊張感が伝わってくる。今のウェーベルンはもっと情感豊かに演奏されるし、この演奏に生硬なところがあるのは否定しないが、聴けてよかったとつくづく感じる。それにしてもコロンビアがシェーンベルク、ストラヴィンスキー、ワイル等50〜60年代に大量に録音したのは素晴らしいことだ。社長のリーバーソンの方針だったのだろうが、メジャーでこれほど現代ものに利益を還元した会社はなく、後世への影響も計り知れない。クラフトのシェーンベルクも是非オリジナルジャケットで復活してほしい。

フォアグラ さん | 愛知県 | 不明

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