ヴェルナー・ゾンバルト

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戦争と資本主義 講談社学術文庫

ヴェルナー・ゾンバルト

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062919975
ISBN 10 : 4062919974
フォーマット
出版社
発行年月
2010年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,329p

内容詳細

戦争なくして資本主義はなかった。軍需による財政拡大は資本形成を促し、常備軍の増強は農業、流通、貿易に影響を与え、武器の近代化は製鉄や機械製作、造船、繊維産業の成長をもたらす。そして軍隊の「指導と行動の分業化」が大量生産した画一的人間。豊富な資料と文献で論究する、近代軍退の発生から十八世紀末にかけて戦争が育んだ資本主義経済の実像。

目次 : 第1章 近代的軍隊の誕生/ 第2章 軍隊の維持/ 第3章 装備/ 第4章 軍隊の給養/ 第5章 軍隊の被服/ 第6章 造船

【著者紹介】
ヴェルナー・ゾンバルト : 1863〜1941。ドイツの経済学者、社会学者。ベルリン商科大学教授、ベルリン大学教授を歴任

金森誠也 : 1927年、東京生まれ。東京大学文学部卒業。広島大学・静岡大学・日本大学等の教授を歴任。日本独学史学会賞受賞(1993年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ころこ さん

    『恋愛と贅沢と資本主義』と同様に、資本主義の定義があいまいという欠点があります。一方で戦争は、近代化やそれに伴う国民国家形成によるナショナリズムの議論ではないでしょうか。我々が知りたいのは、資本主義のメカニズムであり、表面的な事象には関心がありません。近代化と産業化が押し進められ、全面戦争も起こらなくなった現代において、なおも資本主義が優勢なのはなぜなのか。この問いに応えてくれる本です。「○○と資本主義」といえば、18世紀には大抵当てはまることに気付きます。軍事組織における大量、画一化の問題であり、学校や

  • 壱萬弐仟縁 さん

    1913年初出。訳者あとがきによると、戦争は資本主義に損害を与える一方、これを促進してもいるという(324頁)。読者はこの矛盾した綱引き現象を理解しておかねばならぬ。戦争と経済生活との関連を洞察するのに役立つ(3頁)。戦争は近代的軍隊をつくり出し(傍点)、近代的軍隊が資本主義的経済の重要なもろもろの条件を充足させた(30頁)。資本主義をつくりあげた市民の富のかなりが16〜18Cに税の賃貸借で公債関連の利息収益や両替差額の収益で発生(92頁)。

  • cockroach's garten さん

    社会にとって戦争は経済に打撃を与えるものである反面そこで使われる兵器などはもちろんのこと、間接的な繋がりによって経済利益にあやかる企業や組織がいるというのを改めて見た。また平時にも軍隊の需要に応えるため被服を始めとした装備が供給され利益を得ていく。結局軍というのも一つの経済市場であると感じた。

  • Francis さん

    ウェーバーと論争したらしい経済学者が戦争が資本主義の発展といかに結びついているかを考察した本。近代的軍隊が膨大な兵器、被服、軍船などを必要としたために産業の発展を促したことを詳しい実例を挙げて論証していく。軍産複合体の原型は実は何百年も前に既にあったのだな、と納得。

  • 富士さん さん

    乱費が資本主義を生んだという同じテーマを扱った「恋愛と贅沢と資本主義」の姉妹版、いや男が主人公という意味で兄妹版でしょうか。ヴェーバー先生の禁欲が資本主義を生んだという発想とは間逆を行く考えで、ワタシとしてはそちらのアクロバティックな議論よりは堅実な感じがしました。ただ、頻出する割に資本主義の定義がなされないので、言いたい事が根本的なところで読み取りづらくなっているのがとても引っかかります。社会学者として華々しくデビューしたいならいざ知らず、フツーに就職するならこの人の方法の方が参考になると思います。

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