ヴェラチーニ:ヴァイオリン・ソナタ集
リッカルド・ミナーシ
2010年8月リリースの『ヴェラチーニ:ヴァイオリン・ソナタ集』(88697705302、デジパック限定盤)の通常盤での発売。収録曲は同じで、ジュエルケース仕様となります。
イタリア・バロック時代を代表する天才ヴァイオリニスト、フランチェスコ・マリア・ヴェラチーニのソナタ集。幼いころから伯父のアントニオ・ヴェラチーニからヴァイオリンの手ほどきを受け、カッチーニに対位法を学びました。彼のヴァイオリン演奏は見事なもので、タルティーニは彼のテクニックに唖然とし半狂乱となったそうです。1744年に作曲された「アカデミック・ソナタ集作品2」は、彼の最高の作品といわれています。
リッカルド・ミナーシは1978年ローマに生まれ、バロック・ヴァイオリン専門演奏家として活躍しています。コンセール・デ・ナシオン、コンチェルト・イタリアーノ、アカデミア・ビザンチナ、アル・アイレ・エスパノール、アンサンブル・ゼフィロ、アンサンブル415、そしてイル・ジャルディーノ・アルモニコのヴァイオリニストを務めてきました。この演奏では曲によって通奏低音の形態を変えながら、バロックにして斬新で新しい音楽をあらゆる奏法を使用して探求していきます。最初のソナタは、ヴァイオリンとリュートの2人のみ。通常のチェロとチェンバロ形態、ハープを加えた大きな通奏低音群など。そして弦をはじくような奏法など斬新でありながら、それは単なる思い付きでなく、当時の奏法と曲の流れを研究した結果なのです。彼の演奏は、「次世代のカルミニョーラ」と高い評価を得ています。(DHM)
【収録情報】
ヴェラチーニ:ヴァイオリン・ソナタ集
● ソナタ ニ短調
● ソナタ第12番へ長調 Op.1-12
● ソナタ ニ短調
● ソナタ イ長調 Op.1-7
● アカデミック・ソナタ ニ短調 Op.2-12
リッカルド・ミナーシ(バロック・ヴァイオリン)
ルカ・ピアンカ(リュート)
マルコ・チェカート(バロック・チェロ)
ジュリア・ヌティ(チェンバロ)
マーガレット・ケル(バロック・ハープ)
オッタヴィアーノ・テネラーニ(チェンバロ)
録音時期:2008年3月7-12日
録音場所:サンタ・マリア・イン・ポルティコ教会
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)