ヴィヴァルディ(1678-1741)

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SHM-CD

ヴィヴァルディ:『四季』、タルティーニ:『悪魔のトリル』 アンネ=ゾフィー・ムター、トロンハイム・ソロイスツ

ヴィヴァルディ(1678-1741)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
UCCG51073
組み枚数
:
1
:
日本
フォーマット
:
SHM-CD

商品説明

ヴィヴァルディ:四季、タルティーニ:悪魔のトリル
アンネ=ゾフィー・ムター、トロンハイム・ソロイスツ


ヴァイオリンが活躍する協奏曲形式によって、春夏秋冬の様々な情景や風物を描いた『四季』。ムターはこの名曲を1984年にカラヤンと録音していますが、当アルバムは彼女がドイツの現代画家グラウプナーの絵画に触発されて指揮も自ら兼ねて演奏したときのライヴで、『悪魔のトリル』を併録しています。トロンハイム・ソロイスツは1988年に結成された若手17人からなるノルウェーのアンサンブル。作品の魅力を新たな角度から照射した斬新な演奏です。(メーカー資料より)

【収録情報】
● ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集『四季』
● タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ ト短調『悪魔のトリル』

 アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン、指揮)
 トロンハイム・ソロイスツ

 録音時期:1999年5月
 録音場所:コペンハーゲン
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

 ドイツ・グラモフォン ベスト100 premium
 ルビジウム・クロック・カッティング

収録曲   

ユーザーレビュー

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本盤におさめられたヴィヴァルディの協奏曲...

投稿日:2011/06/07 (火)

本盤におさめられたヴィヴァルディの協奏曲集「四季」は、ムターにとっては2度目の録音ということになる。前回の録音は本盤から15年前の1984年のものであり、帝王カラヤン&ウィーン・フィルをバックにしたものであった。ムターがカラヤンの赤いセーターを羽織った衝撃的なジャケットや、カラヤンにとってのEMIへの最後の録音という何かと話題の多いものではあったが、演奏自体は終始カラヤンのペースに乗ったものであり、名演ではあるもののムターの個性が全面的に発揮されたものとは言い難い面があったと言わざるを得ない。これに対して、本演奏はムターによる弾き振りによるものであり、バックも17名の若手奏者で構成されるトロンハイム・ソロイスツであることから、正にムターの個性が全面的に発揮された演奏ということが可能である。そして演奏は、いかにもムターならではの個性的な演奏であると言えるだろう。ムターは、持ち前の卓越した技量をベースとしつつ、変幻自在のテンポ設定や思い切った強弱の変化などを駆使して、彫琢の限りを尽くした演奏を行っていると言える。各楽章の描き分けも大胆に行っているし、わざと旋律を途切れがちに弾いて見せたり、消え入りそうな最弱音を駆使したり、はたまた粘ったような奏法を垣間見せたりするなど、その表現力の幅の広さは桁外れの凄さであると言える。ムターは、このように自由奔放とも言えるような演奏を行っているのであるが、いささかも格調の高さが損なわれることなく、どこをとっても瑞々しいまでの情感が宿っているのは、ムターの類稀なる音楽性の豊かさの賜物であると考えられる。いずれにしても、本演奏は、チョン・キョンファやヤンセンなどの若手女流ヴァイオリニストによる名演とも十分に互角に渡り合えるだけの素晴らしい名演と高く評価したい。タルティーニのヴァイオリン・ソナタ「悪魔のトリル」も、このようなムターの個性全開の素晴らしい名演だ。録音は、従来盤でも十分に満足できる高音質であったが、今般のSHM−CD化によって音質がさらに鮮明になるとともに、音場が幅広くなったように思われる。いずれにしても、ムターによる個性的な名演を、SHM−CDによる高音質で味わうことができるのを大いに喜びたい。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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カラヤンお気に入りだったムターが1999年ノ...

投稿日:2009/12/06 (日)

カラヤンお気に入りだったムターが1999年ノルウェーのトロンハイム・ソロイスツを指揮しつつヴァイオリンを受け持った「四季」のライブ収録で、ある意味大変個性的・・・当時は・・・この「四季」は何とでも変化させて演奏することが演奏者の存在意義を確かめるようになってきていますね・・・。1984年カラヤン/VPOの下での演奏(春10’49夏10’17秋10’52冬8’34)よりとにかくたっぷり時間をかけてタイム的には春11’11夏11’04秋13’04冬10’10といった具合です(なお、カラヤン/BPOとの1987年収録DVDもあるそうですね)。余談ですが大分以前カラヤンがBPOを振ってのはじめて1972年録音分(ヴァイオリン・・・シュヴァルベ)は春11’10夏10’48秋11’29冬8’54となっておりました。さて、本盤にかえると緩急を極端に使い分けた演奏と一言で申せましょう。春夏秋冬いずれも他の演奏には聴けない工夫もあるのですがそれはお互い様といったところでしょう・・・・表情の濃淡を弦に託し時には粗く弦をアタックして擬声音等を極端化して迫力を見せたりとにかくライブならではの華たる彼女の演奏姿が目に浮かぶようです(EUR盤にはDVDが準備されているとのメモがありますが・・・)。彼女のヴァイオリンの時として大きく情感的な面を強調して常套とは思いながら嵌ってしまいます。タルティーニの方も気軽に聴く分その切ないまでのこれよがしの情的な世界は艶歌的感動が味わえるのでは。一度は聴いて損はしないがしかし「飽き」も来るのではとも思ったりしています。素晴らしいランクです。

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