ヴィシニウス・ジ・モライス

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オルフェウ・ダ・コンセイサォン 三幕のリオデジャネイロ悲劇 創造するラテンアメリカ

ヴィシニウス・ジ・モライス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784879843487
ISBN 10 : 4879843482
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ギリシア神話にある冥府下りのエピソードを大胆に翻案。リオの貧しい黒人たちが住む「丘」を舞台に、ギターの調べとサンバのリズムにのせて語られるオルフェウとユリディスの悲劇。マルセル・カミュによる映画『黒いオルフェ』の原案として知られ、長らく邦訳が待ち望まれてきた幻の戯曲。

【著者紹介】
ヴィニシウス・ヂ・モライス : 1913‐1980。リオデジャネイロ生まれ。1933年に最初の詩集『彼方への道』を出版。大学卒業後は、政府関係機関の職員として、ジャーナリストとして、また外交官として働きつつ、詩作を続けた

福嶋伸洋 : 1978年生まれ。東京大学文学部西洋近代語・近代文学科卒業、東京外国語大学大学院博士後期課程単位取得退学。博士(学術)。現在、共立女子大学文芸学部准教授。NHKラジオのポルトガル語講座、カルチャーラジオ『ボサノヴァとブラジルの心』講師も務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • みみみんみみすてぃ

    戯曲。ギターを奏でるオルフェウの姿が思い浮かばれ、どこか可笑しいのだが、物悲しい。僕は無学なのでこれが大昔のギリシャ神話などに関係しているのかもしれないが、そんなことを知らずとも、さくっと読めてしまう、面白さがあると思う。独特の言葉、楽器。

  • 刳森伸一

    ギリシア神話のオルペウスの冥府下りを現代ブラジルに衣替えした戯曲。全体的にオルペウスの冥府下りに忠実で、特に途中までは単なる焼き回しみたいに思えたが、後半は一捻り効いていて悪くない。

  • かなり悪いオヤジ

    ヴィシニウスによれば、原作の戯曲は「ブラジルの黒人が、不安定な生存条件のもとにあるにも関わらず、ブラジルに多くを与えてくれたことに対する、彼らへのオマージュである」らしいのだが、このヴィシニウス自身外交官というブラジル白人エリート層に属している特権階級であることを、けっして見逃してはいけない。50年代後半にカルロス・ジョビンらと共にヴィシニウスが作り出したボサノヴァも、もとはといえばサンバを白人エリートむけにソフィストケートしたなんちゃって民族音楽なのである。

  • 生田美由紀

    ギターの名手、歌の名手がいないと上演不可能。ポエティックな言葉、明るいだろうサンバなどの南米の音楽が意外と死に近いところにあるのかも、という発見。

  • 作者:ヴィシニウス・ヂ・モライス 訳者:福嶋伸洋 2016年9月30日初版発行 発行者:相坂一 発行所:松籟社 印刷・製本:モリモト印刷株式会社 装丁:安藤紫野 トム・ジョビン 定価:本体1600円+税 1954年

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