ヴァージニア・ウルフ

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病むことについて

ヴァージニア・ウルフ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784622090243
ISBN 10 : 4622090244
フォーマット
出版社
発行年月
2021年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
250p;19

内容詳細

病気にかかったときの心象を描く表題作ほか。小説家ウルフによるアイロニーとユーモアに充ちたエッセイ・短編。

目次 : 伝記という芸術/ わが父レズリー・スティーヴン/ いかに読書すべきか?/ 書評について/ 『源氏物語』を読んで/ 病むことについて/ なぜですか?/ 女性にとっての職業/ E.M.フォースターの小説/ 『オローラ・リー』/ エレン・テリー/ 斜塔/ 空襲下で平和に思いを寄せる/ 蛾の死/ 遺贈品/ 雑種犬ジプシー

【著者紹介】
ヴァージニア・ウルフ : 1882‐1941。1882年、著名な文芸批評家レズリー・スティーヴンを父親として、ロンドンに生れる。父親の教育と知的な環境(ブルームズベリ・グループ)の中で、早くから文芸への情熱をはぐくむ。1915年、最初の長篇小説『船出』を出版。プルースト、ジョイスらによって示された「意識の流れ」を、独自の立場から追求している。『幕間』をのこして、1941年神経衰弱のため自殺

川本静子 : 1956年津田塾大学英文科卒業、1957年東京大学大学院修士課程修了。1962‐63年ハーヴァード大学大学院留学。津田塾大学名誉教授。2010年歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • やいっち さん

    これまで小説と日記などを読んできた。本書は、評論家エッセイストとしてのウルフ作品が楽しめる。伝記や書評論、随筆、父のこと、ウエイリー英訳版『源氏物語』を読んでの反応などと多様な文を楽しめた。表題の「病むことについて」や、「蛾の死」が短文ながら秀逸。象徴の域に届きそう。「斜塔」で、英文学史について他では得られない知見が得られた。もっとエッセイを読みたく感じた。

  • 燃えつきた棒 さん

    エッセイと短編16篇を収録。表題作「病むことについて」が、『神谷美恵子著作集 4 ヴァジニア・ウルフ研究』でふれらていた創作と精神病の関係に関するものではなかったのは残念。 《病の発症を予防する方法の一つは、ものを書くことである、と彼女は心得ていた。書くことの精神療法的作用を実証する箇所は、じじつ、日記の中に多い。「私は自分を安定させるために書く」(略)「創造力がたちまち全宇宙に秩序をもたらすとは全く奇妙なことだ」(略)。書くよろこびを表現している箇所も数多い。(書くことは)「私の知る最大の喜悦だ」。→

  • ケイトKATE さん

    表題となっている『病むことについて』は、病気なった時の自分自身の惨めさや思考を巡らせることの困難さが伝わってくる。また、当時の文学において、病気が主題とならないことの奇妙さが考察されているのも興味深い。印象に残ったエッセイで、『いかに読書すべきか?』では、読書の魅力を語っており、読書好きならぜひ読んでほしい。それと、ウルフの盟友として知られるE.M.フォースターの批評も素晴らしい。ウルフによるフォースター評を読んで、かつて夢中で読んだフォースターの小説が読みたくなった。

  • かもめ通信 さん

    ウルフのエッセイから訳者が選んだ14篇と短編2篇を収録。なんといってもすばらしいのが、「いかに読書すべきか」と「書評について」。気に入った箇所を書き出そうとすると全文引き写してしまいそうなので、これはもう永久保存版にしようときめる。

  • ともっこ さん

    聡明な著者の思考に時々置いていかれそうになりながらも、彼女の独特の発想やユーモアが素晴らしくて感嘆。楽しく読めた。 最後に収録されている短篇2篇もとても良い。ウルフの短篇をもっと読んでみたくなった。 「いかに読書すべきか?」では、 「私たちは作者の友人ではなく判定者なのだから厳しく判定を下しましょう、優れた作品と比べましょう」 といったことが書かれている。「私たちの時間と共感を無駄に費やした本は犯罪者」だとも。 たくさんの本を楽しんで読み続け、一生かけて鑑識力を養っていきたい。

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ヴァージニア・ウルフ

1882年、ロンドンに生まれる。文芸評論家の父を持ち、知的な環境の中、文学的感性を若い頃からはぐくむ。20代の頃、ブルームズベリー・グループに参加。1915年、最初の長篇小説『船出』を出版する。「意識の流れ」の手法を追求し、『ダロウェイ夫人』『燈台へ』『波』などの傑作を生み出す。1941年、神経衰弱

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