ルッジェーロ・リッチ/デッカ録音全集(20CD)、アメリカ・デッカ録音全集(9CD)共通トレーラー
パガニーニの権威としても知られた技巧派ヴァイオリニストによる録音を初集大成。CD20枚組
アメリカのヴァイオリニスト、ルッジェーロ・リッチ[1918-2012]の全録音が初めてまとめて発売されます。録音は1950年から1974年に行われ、ヴァイオリンとオーケストラ、ソロ・ヴァイオリン、ヴァイオリンとピアノと大きく3つに分類されています。CD20枚組ボックス・セット、オリジナル・ジャケット仕様、限定盤。
カリフォルニア州のイタリア移民の家庭に生まれたルッジェーロ・リッチは早くからその才能を開花させ、神童として音楽界にデビューしました。デッカに初めて録音を行った時(1950年チャイコフスキーの協奏曲をサージェント指揮で)にはすでに経験を積んだ演奏家であり、レコーディング・アーティストであり、ソロ・ヴァイオリンのレパートリーで欧米の聴衆を驚かせていました。バッハだけでなく、イザイやヴィエニャフスキ、そしてパガニーニのほとんどすべての楽曲を演奏。1950年後半にはパガニーニの『24のカプリース』を初めて全曲録音しました。
リッチが協奏曲の中で弾く有名な美しいカンタービレは、アンソニー・コリンズとのパガニーニ、エイヴィン・フィエルスタートとのシベリウスの協奏曲で聴くことができます。メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲は、もう一人の「神童」ピエロ・ガンバと1回目(1957年)、ジャン・フルネと2回目(1974年)の録音が行われています。
室内楽録音の多く(サラサーテのアルバム、ウェーバーのソナタ、R.シュトラウスとプロコフィエフなど)は、デッカ・スタジオではなくニュージャージー州のリッチの自宅で行われました。1957年のジュリアス・カッチェンとのブラームスのソナタ第2番と第3番もそこで行われましたが、その3年前にもブラームスの3つのソナタがカッチェンとともに録音されていました。これらの1954年の演奏が今回初めて収録されています。
リッチの最初の教師であったルイス・パーシンガーを始め、フリードリヒ・グルダほか著名なピアニストとも共演しています。
このセットは真のヴィルトゥオーソであるルッジェーロ・リッチの巧みな指さばき、卓越した芸術性への今までで最も完璧な賞賛となるでしょう。
ブックレットにはリッチ自身との会話からのタリー・ポッター氏によるライナーノーツ(欧文)、リッチほか主な指揮者、ピアニストの写真も豊富に掲載されています。(輸入元情報)
【収録情報】
Disc1
1. ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.61
2. チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.35
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
サー・エードリアン・ボールト指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(1)
サー・マルコム・サージェント指揮、ロンドン新交響楽団(2)
録音:1952年1月(1)、1950年1月(2)、ロンドン
Disc2
1. パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調 Op.6
2. パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第2番ロ短調 Op.7
3. ラヴェル:演奏会用狂詩曲『ツィガーヌ』
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
アンソニー・コリンズ指揮、ロンドン交響楽団(1,2)
エルネスト・アンセルメ指揮、スイス・ロマンド管弦楽団(3)
録音:1955年2月ロンドン(1,2)、1959年3月ジュネーヴ(3)
Disc3
1. シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調 Op.47
2. チャイコフスキー:憂鬱なセレナード Op.26
3. チャイコフスキー:なつかしい土地の思い出 Op.42
4. ハチャトゥリアン:ヴァイオリン協奏曲ニ短調
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
エイヴィン・フィエルスタート指揮、ロンドン交響楽団(1-3)
アナトール・フィストゥラーリ指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(4)
録音:1958年2月ロンドン(1-3)、1956年7月ロンドン(4)
Disc4
1. メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調 Op.64
2. ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調 Op.26
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
ピエロ・ガンバ指揮、ロンドン交響楽団
録音:1957年1月、ロンドン
Disc5
プロコフィエフ:
1. ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調 Op.19
2. ヴァイオリン協奏曲第2番ト短調 Op.63
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
エルネスト・アンセルメ指揮、スイス・ロマンド管弦楽団
録音:1958年4月、ジュネーヴ
Disc6
1. ラロ:スペイン交響曲 ニ短調 Op.21
2. サラサーテ:カルメン幻想曲 Op.25
3. サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン Op.20
4. サン=サーンス:ハバネラ Op.83
5. サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ Op.28
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
エルネスト・アンセルメ指揮、スイス・ロマンド管弦楽団(1)
ピエロ・ガンバ指揮、ロンドン交響楽団(2-5)
録音:1959年3月ジュネーヴ(1)、1959年9月ロンドン(2-5)
Disc7
1. チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.35
2. ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲イ短調 Op.53
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
サー・マルコム・サージェント指揮、ロンドン交響楽団
録音:1961年1月、ロンドン
Disc8
1. メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調 Op.64
2. チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.35
3. チャイコフスキー:バレエ音楽『白鳥の湖』抜粋
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
ジャン・フルネ指揮、オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団(1,2)
アナトール・フィストゥラーリ指揮、オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団(3)
録音:1974年8月、オランダ、ヒルフェルスム
Disc9
チャイコフスキー:
1. 組曲第3番ト長調 Op.55
2. 組曲第4番ト長調 Op.61『モーツァルティアーナ』
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
エルネスト・アンセルメ指揮、スイス・ロマンド管弦楽団
録音:1967年2月(1)、1966年12月(2)、ジュネーヴ
Disc10
● パガニーニ:24のカプリース Op.1
第1番ホ長調
第2番ロ短調
第3番ホ短調
第4番ハ短調
第5番イ短調
第6番ト短調
第7番イ短調
第8番変ホ長調
第9番ホ長調
第10番ト短調
第11番ハ長調
第12番変イ長調
第13番変ロ長調
第14番変ホ長調
第15番ホ短調
第16番ト短調
第17番変ホ長調
第18番ハ長調
第19番変ホ長調
第20番ニ長調
第21番イ長調
第22番ヘ長調
第23番変ホ長調
第24番イ短調
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
録音:1950年7月、ジュネーヴ
Disc11
● パガニーニ:24のカプリース Op.1
第1番ホ長調
第2番ロ短調
第3番ホ短調
第4番ハ短調
第5番イ短調
第6番ト短調
第7番イ短調
第8番変ホ長調
第9番ホ長調
第10番ト短調
第11番ハ長調
第12番変イ長調
第13番変ロ長調
第14番変ホ長調
第15番ホ短調
第16番ト短調
第17番変ホ長調
第18番ハ長調
第19番変ホ長調
第20番ニ長調
第21番イ長調
第22番ヘ長調
第23番変ホ長調
第24番イ短調
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
録音:1959年4月、ジュネーヴ
Disc12
1. バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Sz.117
2. ストラヴィンスキー:エレジー(ヴァイオリン編)
3. プロコフィエフ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.115
4. ヒンデミット:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Op.31-1
5. ヒンデミット:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Op.31-2
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
録音:1960年4月、ジュネーヴ
Disc13
1. J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番ト短調 BWV.1001
2. J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 BWV.1004
3. ウェーバー:6つのヴァイオリン・ソナタ Op.10(第1番ヘ長調/第2番ト長調/第3番ニ短調/第4番変ホ長調/第5番イ長調/第6番ハ長調)
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
カルロ・ブソッティ(ピアノ)
録音:1957年1月(1,2)、1954年2月(3)、ロンドン
Disc14
1. R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調 Op.18
2. プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調 Op.94a
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
カルロ・ブソッティ(ピアノ)
録音:1953年6月、イギリス
Disc15
ベートーヴェン:
1. ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調 Op.30-2
2. ヴァイオリン・ソナタ第10番ト長調 Op.96
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
フリードリヒ・グルダ(ピアノ)
録音:1954年2月、ロンドン
Disc16
ブラームス:
1. ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調 Op.78
2. ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.100
3. ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調 Op.108
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
ジュリアス・カッチェン(ピアノ)
録音:1954年12月、イギリス
Disc17
ブラームス:
1. ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.100
2. ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調 Op.108
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
ジュリアス・カッチェン(ピアノ)
録音:1956年7月、ロンドン
Disc18
サラサーテ:
1. スペイン舞曲集 Op.21(第1番:マラゲーニャ/第2番:ハバネラ)
2. スペイン舞曲集 Op.22(第1番:アンダルシアのロマンス/第2番:ホタ・ナバーラ)
3. スペイン舞曲集 Op.23(第1番:祈り/第2番:サパテアード)
4. スペイン舞曲集 Op.26(第1番:ヴィート/第2番:ハバネラ)
5. バスク奇想曲 Op.24
6. 序奏とタランテラ Op.43
7. ツィゴイネルワイゼン Op.20
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
ルイス・パーシンガー(ピアノ)
録音:1952年1月、ロンドン
Disc19
パガニーニ:
1. 魔女たちの踊り Op.8(クライスラー編)
2. G線での幻想曲(ロッシーニの歌劇『エジプトのモーゼ』による)
3. 常動曲 Op.11
4. 『うつろな心』による序奏と変奏曲 Op.38
5. イギリス国歌『神よ王を守らせたまえ』による変奏曲
6. ラ・カンパネラ(コチャンスキ編)
7. ヴァイオリン・ソナタ第12番ホ短調 Op.3-6
8. イ・パルピティ Op.13(クライスラー編)
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
ルイス・パーシンガー(ピアノ)
録音:1954年2月、イギリス
Disc20
1. ヴィエニャフスキ:スケルツォ・タランテラ Op.16
2. エルガー:気まぐれな女 Op.17
3. ヴェチェイ:奇想曲 第1番イ短調『風』
4. クロール:バンジョーとフィドル
5. ショパン:夜想曲 第20番嬰ハ短調 Op.posth.(ミルシテイン編)
6. スメタナ:『わが故郷』より第2曲
7. スーク:ブルレスカ(『4つの小品』 Op.17より第4曲)
8. アクロン:ヘブライの旋律 Op.33
9. サラサーテ:ホタ・アラゴネーサ Op.27
10. フバイ:そよ風(『花の生命』 Op.30より第5曲)
11. モシュコフスキ:ギター Op.45-2(サラサーテ編)
12. バッジーニ:妖精の踊り(幻想的スケルツォ) Op.25
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
アーネスト・ラッシュ(ピアノ)
録音:1958年5月、ロンドン