戦後25年にわたるバイロイト音楽祭の伝説のライヴ録音を集大成
戦後25年にわたりバイロイト音楽祭で行われた、デッカ、ドイツ・グラモフォン、フィリップスによるワーグナー・オペラのライヴ録音から7つの録音が集められ、発売されます。CD25枚組ボックス・セット。
『ニーベルングの指環』を除いた、1951年のハンス・クナッパーツブッシュ指揮による『パルジファル』から、1974年のシルヴィオ・ヴァルヴィーゾ指揮による『ニュルンベルクのマイスタージンガー』まで、全7録音(『パルジファル』は2録音)が収められています。ヨゼフ・カイルベルト、カール・ベーム、ヴォルフガング・サヴァリッシュも指揮しています。若手が多かった歌手陣も、音楽祭の共同監督であったヴィーラント・ワーグナーの指導により、その歌詞と音楽に深く精通した歌唱を行い、多くの録音が伝説となり、現在まで称賛され続けています。ここで聴くことのできる、ヴォルフガング・ヴィントガッセン、ヘルマン・ウーデ、ルートヴィヒ・ウェーバー、ビルギット・ニルソンや他の歌手たちの歌唱は特に長い息で緊張感があり、スタジオ録音ではほとんど不可能なレベルです。ディスク25には、1962年のクナッパーツブッシュ指揮の『パルジファル』でクンドリ役とアンフォルタス役を演じたアイリーン・ダリスとジョージ・ロンドンによる未発表のインタビューが収録されています。ベーム指揮による『トリスタンとイゾルデ』のリハーサルの一部も含まれています。ブックレットにはピーター・クアントリルによるエッセーも掲載されています(欧文)。
・「ワーグナー最後の最も異様で最も深淵な思想のほとんど完璧な具現化」〜ザ・レコード・ガイド誌。1955年のクナッパーツブッシュ指揮『パルジファル』について
・「祝祭劇場で行われた中で、おそらく最も優れたライヴ録音」〜ペンギン・ガイド誌。1962年のクナッパーツブッシュ指揮『パルジファル』について(輸入元情報)
【収録情報】
Disc1-4
● ワーグナー:『パルジファル』全曲
ヴォルフガング・ヴィントガッセン(テノール/パルジファル)
ジョージ・ロンドン(バス・バリトン/アンフォルタス)
アルノルド・ヴァン・ミル(バス/ティトゥレル)
ルートヴィヒ・ウェーバー(バス/グルネマンツ)
ヘルマン・ウーデ(バリトン/クリングゾール)
マルタ・メードル(ソプラノ/クンドリ)
ヴァルター・フリッツ(テノール/第1の聖杯騎士)
ヴェルナー・ファウルハーバー(バス/第2の聖杯騎士)
ハンナ・ルートヴィヒ(ソプラノ/第1の小姓)
エルフリーデ・ヴィルト(コントラルト/第2の小姓)
ギュンター・バルダウフ(テノール/第3の小姓)
ゲルハルト・シュトルツェ(テノール/第4の小姓)
花の乙女たち(第1グループ):
ローレ・ヴィスマン(ソプラノ)
エリカ・ツィンマーマン(ソプラノ)
ハンナ・ルートヴィヒ(ソプラノ)
花の乙女たち(第2グループ):
パウラ・ブリフカルネ(ソプラノ)
マリア・ラコーン(ソプラノ)
エルフリーデ・ヴィルト(コントラルト)
アルト独唱:
ルート・ジーベルト(コントラルト)
バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
録音:1951年7月、8月 バイロイト祝祭劇場(モノラル)
Disc5-8
● ワーグナー:『ローエングリン』全曲
ヴォルフガング・ヴィントガッセン(テノール/ローエングリン)
エリナー・スティーバー(ソプラノ/エルザ・フォン・ブラバント)
ヘルマン・ウーデ(バリトン/フリードリヒ・フォン・テルラムント伯爵)
アストリッド・ヴァルナイ(ソプラノ/オルトルート)
ヨゼフ・グラインドル(バス/ハインリヒ国王)
ハンス・ブラウン(バリトン/国王の伝令)
4人の貴族:
アルフォンス・ヘルヴィヒ(バリトン)、ゲルハルト・シュトルツェ(テノール)
ヨゼフ・ヤンコ(テノール)、テオ・アダム(バス)
4人の小姓:
エリカ・エスケルセン(ソプラノ)、ゲルダ・グラッサー(ソプラノ)
ロッテ・キーファー(ソプラノ)、ロスヴィタ・ブロウ(ソプラノ)
バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団
ヨゼフ・カイルベルト(指揮)
録音:1953年7月、8月 バイロイト祝祭劇場(モノラル)
Disc9-10
● ワーグナー:『さまよえるオランダ人』全曲
ヘルマン・ウーデ(バリトン/オランダ人)
ルートヴィヒ・ウェーバー(バス/ダーラント)
アストリッド・ヴァルナイ(ソプラノ/ゼンタ)
ルドルフ・ルスティヒ(テノール/エリック)
エリーザベト・シェルテル(メゾ・ソプラノ/マリー)
ヨゼフ・トラクセル(テノール/舵取り)
バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団
ヨゼフ・カイルベルト(指揮)
録音:1955年7月、8月 バイロイト祝祭劇場(ステレオ)
Disc11-14
● ワーグナー:『パルジファル』全曲
ジェス・トーマス(テノール/パルジファル)
ジョージ・ロンドン(バス・バリトン/アンフォルタス)
マルッティ・タルヴェラ(バス/ティトゥレル)
ハンス・ホッター(バス/グルネマンツ)
グスタフ・ナイトリンガー(バス/クリングゾール)
アイリーン・ダリス(ソプラノ/クンドリ)
ニールス・メラー(テノール/第1の聖杯騎士)
ゲルト・ニーンシュテット(バス/第2の聖杯騎士)
ソナ・ツェルヴェナ(ソプラノ/第1の小姓)
ウルズラ・ベーゼ(コントラルト/第2の小姓)
ゲルハルト・シュトルツェ(テノール/第3の小姓)
ゲオルク・パスクダ(テノール/第4の小姓)
花の乙女たち(第1グループ):
アニヤ・シリア(ソプラノ)
エルセ=マルグレーテ・ガルデッリ(メゾ・ソプラノ)
グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ)
花の乙女たち(第2グループ):
ドロテア・ジーベルト(ソプラノ)
リタ・バルトス(ソプラノ)
ソナ・ツェルヴェナ(メゾ・ソプラノ)
アルト独唱:
ウルズラ・ベーゼ(コントラルト)
バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
録音:1962年7月、8月 バイロイト祝祭劇場(ステレオ)
Disc15-17
● ワーグナー:『タンホイザー』全曲
ヴォルフガング・ヴィントガッセン(テノール/タンホイザー)
エーベルハルト・ヴェヒター(バリトン/ヴォルフラム)
ヨゼフ・グラインドル(バス/ヘルマン)
アニヤ・シリア(ソプラノ/エリーザベト)
グレース・バンブリー(メゾ・ソプラノ/ヴェーヌス)
ゲルハルト・シュトルツェ(テノール/ワルター)
フランツ・クラス(バス/ビテロルフ)
ゲオルク・パスクダ(テノール/ハインリヒ)
ゲルト・ニーンシュテット(バス/ラインマル)
エルセ=マルグレーテ・ガルデッリ(ソプラノ/牧童)
バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮)
録音:1962年7月、8月 バイロイト祝祭劇場(ステレオ)
Disc18-20
● ワーグナー:『トリスタンとイゾルデ』全曲
ビルギット・ニルソン(ソプラノ/イゾルデ)
ヴォルフガング・ヴィントガッセン(テノール/トリスタン)
クリスタ・ルートヴィヒ(メゾ・ソプラノ/ブランゲーネ)
マルッティ・タルヴェラ(バス/マルケ王)
クロード・ヒーター(バリトン/メロート)
エルヴィン・ヴォールファールト(テノール/牧童)
ペーター・シュライアー(テノール/若い水夫)
ゲルト・ニーンシュテット(バス・バリトン/舵手)
バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団
カール・ベーム(指揮)
録音:1966年7月、8月 バイロイト祝祭劇場(ステレオ)
Disc21-24
● ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』全曲
カール・リッダーブッシュ(バス/ハンス・ザックス)
ハンス・ゾーティン(バス/ポークナー)
ジーン・コックス(テノール/ヴァルター)
ハンネローレ・ボーデ(ソプラノ/エーファ)
ヘリベルト・シュタインバッハ(テノール/フォーゲルゲザング)
ヨゼフ・デネー(バス/ナハティガル)
クラウス・ヒルテ(バス/ベックメッサー)
ゲルト・ニーンシュテット(バス/コートナー)
ローベルト・リッヒャ(テノール/ツォルン)
ヴォルフ・アッペル(テノール/アイスリンガー)
ノルベルト・オルト(テノール/モーザー)
ハインツ・フェルトホフ(バス/オルテル)
ハルトムート・バウアー(バス/シュヴァルツ)
ニコラウス・ヒレブラント(バス/フォルツ)
フリーダー・ストリッカー(テノール/ダーフィト)
アンナ・レイノルズ(メゾ・ソプラノ/マグダレーネ)
ベルント・ヴァイクル(バリトン/夜警)
バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団
シルヴィオ・ヴァルヴィーゾ(指揮)
録音:1974年7月&8月、バイロイト祝祭劇場(ステレオ)
Disc25
1. 『トリスタンとイゾルデ』第3幕からリハーサル
ヴォルフガング・ヴィントガッセン(テノール/トリスタン)
エーベルハルト・ヴェヒター(バリトン/クルヴェナール)
録音:1966年7月、8月 バイロイト祝祭劇場(ステレオ)
2. 『パルジファル』(1962年録音)オーディオ・ドキュメンタリー(英語)
ハロルド・ローレンスによる録音についての紹介
Peter Grevinaによるアイリーン・ダリス、ジョージ・ロンドンへの録音についてのインタビュー
録音:1965年 ニューヨーク(ステレオ)