Blu-ray Disc 輸入盤

『パルジファル』全曲 ラウフェンベルク演出、ヘンヒェン&バイロイト、クラウス・フロリアン・フォークト、他(2016 ステレオ)

ワーグナー(1813-1883)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
0735353
組み枚数
:
1
レーベル
:
Dg
:
Europe
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
Blu-ray Disc
その他
:
輸入盤

商品説明

2016年バイロイト音楽祭のオープニングを飾った
新演出による『パルジファル』ライヴ収録


2016年のバイロイト音楽祭のオープニングを飾った『パルジファル』はウーヴェ・エリック・ラウフェンベルクによる新演出とともに、当初予定されていた指揮者ネルソンスが公演の約1か月前に降板し、急遽ハルトムート・ヘンヒェンが指揮台に立ったことでも話題を呼びました。今年(2017年)もバイロイト音楽祭では同演出の『パルジファル』が7/27、8/5、8/14、8/21、8/25の5公演行われる予定です。
「タイトルロールの輝かしいテノール、クラウス・フロリアン・フォークトに代表される優れた配役、そして指揮者ハルトムート・ヘンヒェンがバイロイト祝祭管弦楽団から引き出す輝かしい音色と際立つ透明性、これは崇高で刺激的な『パルジファル』だ。」〜ニューヨーク・タイムズ〜(輸入元情報)

【収録情報】
● ワーグナー:『パルジファル』全曲


 パルジファル/クラウス・フロリアン・フォークト(テノール)
 クンドリ/エレーナ・パンクラトヴァ(ソプラノ)
 アンフォルタス/ライアン・マッキニー(バス・バリトン)
 グルネマンツ/ゲオルク・ツェッペンフェルト(バス)
 ティトゥレル/カール=ハインツ・レーナー(バス・バリトン)
 クリングゾル/ゲルト・グロホウスキ(バス・バリトン)、他
 バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団
 ハルトムート・ヘンヒェン(指揮)

 演出:ウーヴェ・エリック・ラウフェンベルク

 収録時期:2016年7月25日
 収録場所:バイロイト祝祭劇場(ライヴ)

 プロデューサー:Almut Telsnig
 映像監督:マイケル・ベイヤー

 画面:カラー、16:9、HD
 音声:PCMステレオ、DTS-HD Master Audio 5.1
 Region All

 ブルーレイディスク対応機器で再生できます。

ユーザーレビュー

総合評価

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ラウフェンベルク演出は好悪はあるが現代演...

投稿日:2017/12/29 (金)

ラウフェンベルク演出は好悪はあるが現代演出としては比較的穏当であり抵抗感なく見れる種類の舞台だろう。ただ中東のシリア?あたりに舞台を限定してしまったのには疑問。ワーグナーのリブレットと舞台上のリアリズムとの齟齬が出てきて辻褄が合わなくなる。銃を構えた国連軍?の兵士のパルジファルがクリングゾールの魔窟に迷い込むくだりは読み替えに無理があり過ぎる。現代の服や小物は使ってもいいが劇の進行は元の筋に沿った方が良かった。ただ前回のヘアハイム演出よりはずっとまともで見やすいものではあった。一方音楽面は非常にハイレベル。主役のフォークトはズヴェーデンのCDの頃より声も逞しくなりヘルデンテノールらしくなった。グルネマンツのツェッペンフェルトは見た目はやせっぽちの中年親父だが声は見事。他の歌手も非常に充実してる。近年のバイロイトは演出は毀誉褒貶激しいが歌手のレベルは非常に上がっている。1980〜2000年代あたりのろくな歌手が居なかった低迷期と比較すると隔世の感。ヘンヒェンはネルソンスが逃亡して急遽ピンチヒッターを務めたという事情を差し引くまでもなく見事なものだ。悠揚迫らぬスケールの大きい音楽づくりで感動的。ただ今年のネット中継を聴くとさらに良かった。昔のバイロイト映像は最終年の音楽祭前に観客なしで収録してたらしいが、そこまででなくても初年度より演出の不備も手直し出来るし歌手も慣れた数年後の収録の方が作品としての完成度は上がる気がするのだが。

風とライオン さん | ZIMBABWE | 不明

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近年の読み替え演出の様々な問題点を集約し...

投稿日:2017/11/06 (月)

近年の読み替え演出の様々な問題点を集約したような舞台。まず第一に舞台を現代の中東(第1幕間奏曲の間に投影されるグーグルアース風映像によれば、シリアとイラクの国境あたり、当時のIS支配地域とのこと)に移したこと。これについて私は、説得力があれば何でも認めようという立場。キリストに擬せられたアムフォルタスを使って血糊たっぷりの血なまぐさい聖餐式が演じられる第1幕終わりまでは、おおむね肯定的に見た。しかし第2幕、クリングゾールのアラブ風の館になると、そこには(本来いないはずの)アムフォルタスが囚われている。歌のパートがない人物を登場させるのも昨今の演出ではおなじみの手法だが、このアムフォルタス、「アムフォルタス!」と自分の名前が絶叫されているにも関わらず、ただ見ているだけで何も反応しないのだ。この黙役の扱いがいかにもまずい。第3幕、聖金曜日の奇蹟の場面では舞台奥にオアシスが出現し、そこで女性の全裸を見せたりするが、ここで最も肝心なパルジファルとクンドリーの心の交流についてはさっぱり描かれない。最大の問題はエンディング。この演出では第2幕終わりでパルジファルが聖槍を折ってしまっているのだが、彼がその折れた槍(ドイツの批評家の解説によれば、槍にはイスラエルとシリアの国旗をはじめ、様々なものが巻き付けられているとのこと)をティトゥレルの棺桶に投げ入れると、まわりの人々も七枝の燭台(ユダヤ教のシンポル)や十字架、数珠(仏教?)などの宗教的象徴をそこに投げ入れてしまう。素直に理解すれば、宗教を捨てよということらしいが、そんなことで二千年来のパレスチナ問題が解決するわけないでしょうが。最終場面にクンドリーは現れないので、ワーグナーのト書き通り、彼女が死んだのかどうかも分からない。オペラ演出に政治的メッセージを持ち込むなとは言わない。しかし一番いけないのは、作品そのものの解釈とちゃんと向き合わずに(シリア難民の大量流入に苦悩していた2016年のドイツでは特に受けたであろう)口当たりのいい政治的メッセージにオペラの結末を丸投げしてしまったことだ。 ヘンヒェンの指揮は中庸かやや速めのテンポで手堅いが、ただそれだけ。近年、バイロイトで『パルジファル』を振ったガッティやフィリップ・ジョルダンですら聴かせてくれた「形而上的な」次元に欠ける。歌手陣の中で文句なしなのはツェッペンフェルトのグルネマンツだけ。フォークトはいつも通りの輝かしい声だが、全曲の真ん中での主役の「覚醒」が的確に描かれないので(もちろん演出の責任だが)説得力に乏しい。パンクラトーヴァも声は立派だが、演技の方は全く生彩なく(これも演出の責任)、存在感が薄い。マッキニーは(この演出ではキリストそっくりに見える必要があるので)見た目重視の起用と言えるが、歌の方はイマイチ。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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