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Parsifal: Bodanzky & Leinsdorf / MET Opera, Melchior, Flagstad, Schorr, Cordon, E.List, etc (1938 Monaural)(4CD)

Wagner (1813-1883)

User Review :3.0
(2)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
540082
Number of Discs
:
4
Label
:
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description

ワーグナー:パルジファル(メトロポリタン歌劇場、1938)
メルヒオール、フラグスタート、エマヌエル・リスト、他


この演奏は音質の悪い欠落の多いディスクが出回っていたため、より良い音質の完全版を求める声が高まり、ついにその完全版が入手できました。今回のソースは、著名なコレクター、ロバート・ファッツィオ氏が保管していた16インチのアルミ製ラッカーコーティングディスクで、音源はニューヨーク市にあるNBCの旗艦放送局「WJZ AM」から放送された信号から取られました。ディスクは2台のターンテーブルを用いて33.3回転で製作されたため、音楽は途切れることなく収録されています。ディスクの状態は驚くほど良好でしたが、録音には3つの大きな欠陥があります。高周波数の不足、ラジオの雑音による突発的なノイズ、そして各面の終盤における音の歪みです。また、ディスク2の約6分頃から始まる短い区間では、モールス信号を送信している人物による妨害音が聞こえます。
 指揮者が途中で交代していますが、ボダンツキーは体調不良のため、主治医の指示で第1幕と第3幕のみの指揮となり、第2幕は、当時のアシスタントであったエーリヒ・ラインスドルフに交代しています。
 メルヒオール、フラグスタートの黄金コンビの歌が聴ける貴重な録音。声を酷使する大変な役ですが、力み無く余裕すら感じる歌唱は見事。他の歌手たちも同様であり、2人の指揮者も伝統的なボダンツキーと若き日のラインスドルフの推進力のある音楽を聴く事ができます。音質はさておき、古さを全く感じない演奏は現代的ともいえ、ドイツ・オペラやワーグナーの熱心なファンにお勧めです。(輸入元情報)

【収録情報】
● ワーグナー:『パルジファル』全曲


 パルジファル/ラウリッツ・メルヒオール(テノール)
 クンドリ/キルステン・フラグスタート(ソプラノ)
 アンフォルタス/フリードリヒ・ショル(バス・バリトン)
 グルネマンツ/エマヌエル・リスト(バス)
 ティトゥレル/ノーマン・コードン(バス)
 クリングゾル/アルノルト・ガボール(バリトン)、他
 メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団
 アルトゥール・ボダンツキー
(指揮:第1幕、第3幕)
 エーリヒ・ラインスドルフ(指揮:第2幕)

 録音時期:1938年4月15日
 録音場所:ニューヨーク、メトロポリタン歌劇場
 録音方式:モノラル(放送用ライヴ)

 Producers: Ward Marston, Scott Kessler, and Jeffery S. McMillan
 Audio Conservation: Ward Marston and J. Richard Harris

【ラウリッツ・メルヒオール(テノール)】
1890年、コペンハーゲン出身。1913年にデンマーク王立歌劇場で、オペラ道化師のシルヴィオを歌いバリトンとしてデビューするが、1917年にテノールに転向。翌年に、タンホイザーのタイトルロールで再デビューする。1926年からメトロポリタン歌劇場に出演し、ワーグナー歌手(ヘルデン・テノール)として活躍した。

【キルステン・フラグスタート(ソプラノ)】
1895年、ノルウェーのハーマル出身。18歳で、オスロ国立劇場でデビューする。1935年からメトロポリタン歌劇場に出演して、ワーグナー歌手として活躍する。1950年にフルトヴェングラーの指揮で、R.シュトラウスの『4つの最後の歌』を初演。1953年以降は舞台からは引退するが、その後もリサイタルや録音で活躍を続けた。(輸入元情報)

【アルトゥール・ボダンツキー(指揮)】
1877年、ウィーン出身。ヴァイオリンを学んだ後に、作曲をツェムリンスキーに師事。マーラーの副指揮を務め、ベルリン、プラハ、マンハイムで活躍する。1915年に渡米して、メトロポリタン歌劇場の指揮者に就任。主にドイツ・オペラで手腕を発揮した。(輸入元情報)

【エーリヒ・ラインスドルフ(指揮)】
1912年、ウィーン出身。ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院で指揮を学ぶ。1937年にアメリカに亡命して、メトロポリタン歌劇場の副指揮者に就任。翌年の1938年より常任指揮者となる。特にワーグナー作品で名声を博し、1939年にボダンツキーが急逝した後にドイツ・レパートリーの責任者となった。(輸入元情報)

Customer Reviews

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フラグスタートとメルヒオールの共演として...

投稿日:2025/09/12 (金)

フラグスタートとメルヒオールの共演として有名な1938年の聖金曜日、4月15日のメトロポリタン公演。メトの黄金時代を支えたボダンツキーの指揮、さらにショルのアンフォルタス、リストのグルネマンツとくれば、まさしく垂涎の演奏記録ということになります(体調不良のため第二幕の指揮はラインスドルフに委ねられましたが、第三幕ではボダンツキーが復帰しました)。当時のメト公演ラジオ放送はNBCが手掛けており、自局の設備で録音したNBCのディスクが残っていれば条件としては最善だったはずですが、現存しません。1969年最初にこの演奏を市販したEJS盤が用いたソースはラジオのエアチェック。個人がアセテート盤に残したもので、録音機は一台だったらしく、盤を換えるごと(約7分おき)にギャップが発生しています。音質もかなり厳しい代物です。MytoのCD(3CD 982.H013)はEJS盤の板起こし。その後第二幕のみ別の音源(12インチのアルミ盤)が発見され、2002年Guild GHCD2201としてCD化されています。MarstonのCDはいずれとも別のソースで、ニューヨークの録音業者がラジオ放送から16インチのアルミ盤に収めたもの。初めて全三幕を完全に聴くことができるようになった、快挙です。音域やダイナミックレンジの狭さはある程度致し方ないとはいえ、音質はMyto盤とは段違いに良好。前奏曲の冒頭から音楽の流れに耳を委ねることができます。相応のバックグランドノイズが残っているので、ヘッドフォンよりはスピーカー推奨。Guild盤第二幕とは一部の比較のみながら、音質的には優劣というより好みの問題でしょう。(正確を期すなば、Marstonの使用原盤には「聖金曜日の音楽」末尾に短い欠落があり、EJS盤から補った由。)先に星一つのレビューが出ていますが、日本の代理店に対する評価ならともかく、Marstonがこれまで制作したCDに接したことがあるならば、どれだけの労力と情熱がそこに注がれているかは想像に難くないのではないでしょうか。

discothecarius さん | 神奈川県 | 不明

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過去に『MYTO』から3枚組でリリースされた...

投稿日:2025/09/09 (火)

過去に『MYTO』から3枚組でリリースされた際は、重要な部分での欠落が多々あったが、今回は欠落が無い完全収録されたものなのだろうか?代理店の商品説明では、そこがつまびらかになっていない。『MYTO』と全く同じ音源を、単に4枚組セットにして10,000円を超える高額で販売するのなら、許されない詐欺行為だ。代理店は『MYTO』と同じ音源を単に4枚組セットにしたのか、それとも欠落の無い完全収録なのか、はっきりユーザーに説明するべきだ。それと代理店は『上演時間が長い演目では指揮者が途中で交代することは珍しいことでは無かったようです』などと言っているが、この時のボダンツキーは体調が優れず、全曲を振る体力が無く、やむなく第2幕をラインスドルフが振ることになったと聞いている。そしてこの演奏の翌年、1939年ボダンツキーは急逝してしまう。代理店なら事実関係を正確に伝えるべきだ。

黒にんにく さん | 神奈川県 | 不明

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