Blu-ray Disc 輸入盤

『パルジファル』全曲 シャイブ演出、パブロ・エラス=カサド&バイロイト、アンドレアス・シャーガー、ゲオルク・ツェッペンフェルト、他(2023 ステレオ)(2BD)

ワーグナー(1813-1883)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
0736525
組み枚数
:
2
レーベル
:
Dg
:
Europe
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
Blu-ray Disc
その他
:
輸入盤

商品説明


2023年バイロイト音楽祭からワーグナーの新制作の楽劇が登場!

2015年の『トリスタンとイゾルデ』から続いているドイツ・グラモフォンによるバイロイト音楽祭のワーグナーの新制作オペラ、楽劇の映像化(『パルジファル』(2016年)、『ニュルンベルクのマイスタージンガー』(2017年)、グラミー賞ノミネートの『ローエングリン』(2018年)、『タンホイザー』(2019年)、コロナ禍での『ワーグナー・アット・ヴァンフリート』(2020年)、『さまよえるオランダ人』(2021年)、『ニーベルングの指環』からの『神々の黄昏』(2022年))。今回は2023年のバイロイト音楽祭で上演された『パルジファル』です。BD2枚組セット。
 『パルジファル』はバイロイト祝祭劇場のためだけに作曲されたワーグナー最後の楽劇です。指揮者のパブロ・エラス=カサドはこの作品でバイロイト・デビューを果たし、その演奏はアンドレアス・シャーガー、エリーナ・ガランチャ、ゲオルク・ツェッペンフェルト、デレク・ウェルトンなどのすばらしい歌手陣とともに称賛されました。
 舞台監督のジェイ・シャイブは、ワーグナーがルートヴィヒ2世に宛てた手紙の中の表現を引用して次のように語っています。「彼は『パルジファル』を「世界への別れ」として、生きていくことがもはや不可能になっているときにどのように希望が存在し得るかという問いに直面する作品として上演しています」。

「バイロイトはエリーナ・ガランチャの中にそのヒロインを見出した。・・・彼女は声の優雅さと驚くほど明瞭な発声法でクンドリ役を見事にこなしている」〜フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング紙

「アンドレアス・シャーガーは誠実なパルジファルとして常に情熱的でいかにも若者らしく、デレク・ウェルトンはアンフォルタスとして悲しみに沈み、ゲオルク・ツェッペンフェルトは哀愁のあるグルネマンツ、ジョーダン・シャナハンは塞ぎこんだクリングゾルだった。エラス=カサドの指揮は活気に満ち、ほどよいテンポで安定していた」〜ニューヨーク・タイムズ紙

BDはドルビーアトモスを含む3種類の音声フォーマットに対応しています。ブックレットには写真と、作品とこのプロダクションについての情報が掲載されています(欧文)。(輸入元情報)

【収録情報】
● ワーグナー:『パルジファル』全曲


 アンフォルタス/デレク・ウェルトン(バリトン)
 ティトゥレル/トビアス・ケーラー(バス)
 グルネマンツ/ゲオルク・ツェッペンフェルト(バス)
 パルジファル/アンドレアス・シャーガー(テノール)
 クリングゾル/ジョーダン・シャナハン(バス)
 クンドリ/エリーナ・ガランチャ(ソプラノ)
 聖杯守護の騎士/シャボンガ・マクンゴ(テノール)、イェンス=エリック・アスボ(バス)
 小姓/ベツィ・ホルネ(ソプラノ)、マーガレット・プラマー(ソプラノ)、ホルヘ・ロドリゲス=ノルトン(テノール)、ガリー・ダヴィスリム(テノール)
 花の乙女/エヴェリン・ノヴァーク(ソプラノ)、カミーユ・シュノーア(ソプラノ)、マーガレット・プラマー(ソプラノ)、ユリア・グリューター(ソプラノ)、ベツィ・ホルネ(ソプラノ)、マリー・ヘンリエッテ・ラインホルト(アルト)
 アルトの声/マリー・ヘンリエッテ・ラインホルト(アルト)
 バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団
 パブロ・エラス=カサド
(指揮)

 演出:ジェイ・シャイブ

 収録時期:2023年7月25日
 収録場所:バイロイト、祝祭歌劇場(ライヴ)

 収録時間:235分
 画面:カラー、16:9、1080i High Definition
 音声:PCM Stereo、DTS-HD Master Audio 5.0、Dolby Atmos
 字幕:独(歌唱言語)、英、仏、西
 Region All

 ブルーレイディスク対応機器で再生できます。


ユーザーレビュー

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演奏自体は、きわめて高水準の『パルジファ...

投稿日:2025/01/07 (火)

演奏自体は、きわめて高水準の『パルジファル』だ。エラス=カサドは『椿姫』、メンデルスゾーンの交響曲1番と5番など、見事な演奏も何度か聴かせてもらったが、ナマでも(N響とのマーラー5番)ディスクでも(シューマン交響曲全集)ひどい演奏に遭遇したトラウマがあって、まだ本当には信用していない指揮者。しかし、このバイロイト・デビューは素晴らしい成功だ。このオペラでいつも話題になるテンポについて言えば、全体としてほぼ中庸だが、緩急の起伏はかなりある。何よりも良いのは、混濁しがちなあそこのピットにも関わらず、響きの明晰さが一貫して確保されていること。しかも随所で鋭いスコアの読み(特定の声部の強調)を見せる。歌手陣も強力無比だが、誰よりも輝いているのはガランチャ。歌も文句のつけようがないが、演技が本当にうまい。題名役を歌うには、やや年をとった感のあるシャーガーだが、巧みな演技でカバー。ツェッペンフェルトは単なる過去の物語の語り部にとどまらぬ性格的な、気難しそうなグルネマンツだが、これも良い。ウェルトン(アムフォルタス)は安易な絶叫に走らぬ、ひとつひとつの言葉に細かい表情を載せた歌唱。シャナハン(クリングゾール)も良く、こんなに歌手の揃った『パルジファル』は滅多にない。 演出は最悪だった一世代前のラウフェンベルク演出に比べれば、幾らかマシな程度。その前のヘアハイム演出の足元にも及ばない。舞台は人類文明の終末期だそうで、聖杯争奪戦をレアメタル(リチウムやコバルト)の採掘競争に擬している。だとすれば、主人公が聖杯を粉々に破壊してしまうエンディングは、こんな文明は滅びた方が良いというメッセージか。もっとも、これは物語の外側部分に新しい衣装を着せただけなので、演出家がご執心の(もちろん台本には何も書かれていない)グルネマンツとそのパートナー(黙役)との関係以外にストーリーの核心、1)パルジファルとアムフォルタスの同性愛的な共苦、2)異性愛の拒否、にも関わらず生まれてしまうパルジファルとクンドリーの間の愛、3)「さまよえるユダヤ人」クンドリーの運命、にどう向き合うかが本当は重要なのだが。クンドリーとパルジファルの接吻はいかにもありふれたマットレスの上で行われ、その直後に主人公は舞台上に転がっている死体から心臓を取り出してくる。さらに主人公のTシャツの背中にはRemember me、第3幕でのクンドリーの服にはForget meと書いてある、といったキッチュな仕様を見ると、演出家はあまり「真面目に」作品と向き合う気はないようだ。最も残念なのはARゴーグル内の映像が、ついにブルーレイに至っても何も見られなかったこと。そもそもこれがこの演出の目玉ではなかったか。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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演出が酷過ぎて見ていられない。奇抜な舞台...

投稿日:2024/09/20 (金)

演出が酷過ぎて見ていられない。奇抜な舞台を作ることだけが目的化していて、音楽との乖離が甚だしい。オペラでは読み替え演出が主流になっているが、これほどレベルの低い舞台はめったにないだろう。どうしてバイロイトでこんな演出がまかり通るのか不思議でならない。歌手は意味不明な演技をさせられているにもかかわらず、総じて見事な歌唱を聴かせるし、エラス=カサドの求心力のある演奏も見事な出来を示しており、映像作品でなく音のみのCDでリリースされるべきだった。映像がなければ星5つ。

banban さん | 東京都 | 不明

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