DVD 輸入盤

『ニュルンベルクのマイスタージンガー』全曲 K.ワーグナー演出、ヴァイグレ&バイロイト、ハヴラタ、フォレ、他(2008 ステレオ)(2DVD)

ワーグナー(1813-1883)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
OA1041D
組み枚数
:
2
レーベル
:
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
DVD
その他
:
輸入盤

商品説明

バイロイト音楽祭2008
ワーグナー:ニュルンベルクのマイスタージンガー


オーパス・アルテ バイロイト音楽祭プロジェクト Vol.3
ワーグナーの曾孫、カタリーナによるスキャンダラスな『マイスタージンガー』がバイロイト・デビュー!

オーパス・アルテのバイロイト音楽祭プロジェクトの第三弾は、『ニュルンベルクのマイスタージンガー』。作曲家の曾孫カタリーナ・ワーグナーのバイロイト音楽祭での演出家デビューを飾る記念碑的プロジェクトです。後年、音楽祭総監督に就任する20代の女性による刺激に満ちた舞台は賛否両論、激しいスキャンダルに見舞われました。
 主要キャストは、こちらもほとんどがバイロイト音楽祭初登場のフレッシュな実力派揃い。美声が持ち味のフォークト(ヴァルター)、フォレ(ベックメッサー)の表現豊かな歌唱は要注目でしょう。オペラ指揮者として鰻登りに評価が高まっているヴァイグレが、説得力ある音楽で舞台を引き締めています。(輸入元情報)

【収録情報】
・ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』全曲

 ハンス・ザックス:フランツ・ハヴラタ
 フェイト・ポーグナー:アルトゥール・コルン
 ジクストゥス・ベックメッサー:ミヒャエル・フォレ
 ヴァルター・フォン・シュトルツィング:クラウス・フロリアン・フォークト
 ダヴィット:ノルベルト・エルンスト
 エヴァ:ミヒャエラ・カウネ
 マクダレーネ:カローラ・グーバー
 バイロイト祝祭合唱団(合唱指揮:エベルハルト・フリードリヒ)
 バイロイト祝祭管弦楽団
 セバスティアン・ヴァイグレ(指揮)

 演出:カタリーナ・ワーグナー
 舞台:ティロ・シュテフェンス
 衣装:ミヒャエラ・バルト/ティロ・シュテフェンス
 照明:アンドレアス・グレーター
 脚色:ロベルト・ゾリッヒ
 ミュージック・スーパーバイザー:クリストフ・ウルリッヒ・マイヤー

 収録時期:2008年
 収録場所:バイロイト祝祭劇場(ドイツ)におけるライヴ収録

・特典映像:キャスト・ギャラリー、メイキング(字幕:英)

 収録時間:全プログラム306分(本編236分)
 画面:カラー、16:9
 音声:PCMステレオ、DTS 5.1chサラウンド
 本編字幕:英・仏・西・独
 NTSC
 Region All
 

ユーザーレビュー

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バイロイトに新風を吹き込んだカタリナ・ワ...

投稿日:2011/08/11 (木)

バイロイトに新風を吹き込んだカタリナ・ワーグナー新総裁自身の新演出である。賛否両論というより実はほぼ否定一色だった訳だが私の評価はほぼ最大級の絶賛である。これほど衝撃的で説得力のある演出というのもは滅多にないと思う。マイスターや徒弟達の世界を美術学校に置き換えるというのは現代演出としてはむしろ普通であり何も驚くにはあたらない。驚かされるのはその表現だ。3幕においてそれまでマイスター達から浮いている存在だった前衛主義者のハンス・ザックスが急に保守反動に立場を翻し、1幕で体制に楯突きペンキを塗りたくって暴れていた怒れる若者ヴァルターも牙を抜かれてすっかり大人しくなり体制に取り込まれてしまう。終幕のザックスはさらに独善的な巨匠と成り果ててしまうシニカルな幕切れ。思うにこの演出が非常な批判を浴びたのは典型的な芸術家の堕落の構図を非常に説得力のある(しかもあけすけに)見せた為ではないかと思う。若い頃は斬新な作品を生み出していた天才芸術家が年をとると芸壇の権力者に成る例は洋の東西で枚挙にいとまない。ハンス・ザックスとヴァルターがたった一日で革新から保守へと鞍替えする節操のなさには苦笑する他ない。特に見事なのはあの美しい五重唱を歌う二組のカップルに額ぶちが降りてきて「家族の肖像」が出来上がるくだりだ。この秀逸な発想を思いついただけでもカタリナは天才的な演出家と言っていいと思う。ただし、絶賛しつつもこれこそ最高の演出とまで思えないのは芸術家の堕落でない真の芸術家の道を指し示す事までは出来ていない点だ。形式主義者のベックメッサーも駄目、保守化するザックスも駄目・・・では結局はただのニヒリズムでしかない。「マイスタージンガー」という作品が表現する芸術家の理想像は表現出来ないからだ。それに意地悪く見ればワーグナーのひ孫でバイロイト音楽祭の総裁という権力側の人間のカタリナが作品の中で反動主義者を糾弾してみせるのは自らを大衆の味方に見せようとするアリバイ作りのポーズと思えなくもない。・・・とはいえこの演出が与えた衝撃のお陰でこの作品を見て今後ハンス・ザックスを素晴らしい人物と見る事は不可能であろう。カタリナの父のヴォルフガングの奇を衒わない演出はこの作品においては気に入っていたのだが、ひとたび娘の演出を見てしまってからはただの凡庸な演出にしか思えなくなってしまった。とにかく良かれ悪しかれ衝撃的な演出であるのは間違いないのでワーグナーに関心のある人間は一度は観るべき映像である。腹を立てる人も多いとは思うが。 音楽的にはかなり理想的なキャストというべきだろう。特にクラウス・フロリアン・フォークトのシルキーな美声には終始魅惑される。フランツ・ハウラタはやや癖があるがパワフルな声でこの演出には相応しい。フォレは非常に伸びやかな声でザックス以上に素晴らしい。付け加えればダヴィットのノルベルト・エルンストも大器の片鱗を感じさせる。ヴァイクレの音楽作りはワーグナーの淀みや粘着力とは無縁でまるでオペレッタでも指揮するように軽やかである。演出に合ってるともいえるし演出面に劣らず音楽面も斬新さを感じる。

蟹缶 さん | 東京都 | 不明

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