CD 輸入盤

『トリスタンとイゾルデ』全曲 バーンスタイン&バイエルン放送響、ホフマン、ベーレンス(1981 ステレオ)(4CD)

ワーグナー(1813-1883)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
4757020
組み枚数
:
4
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

1981年に演奏会形式で上演されたコンサートをライヴ録音したこの演奏のトータル・タイムは実に266分。冒頭の前奏曲からテンポの遅さと濃厚で重いうねりに驚かされますが、これこそマーラーやブルックナーで隔絶したアプローチを聴かせたバーンスタイン本来の持ち味というものでしょう。
 作品のあらゆる部分を大切にし、さらに演奏会形式のためオーケストラがステージ上に乗っているということもあって、ワーグナーの作品中随一といわれるきわめて雄弁なオーケストレーションが徹底的に生かされています。しかも会場は音響の良いヘルクレスザールです。
 結果として、『トリスタン』という作品が、巨大な情動のエネルギーをシンフォニックなスタイルの中に封じ込めた、ある種独特の魔力に満ちた音楽であることを容易に理解させてくれるのがこの演奏の凄いところです。
 なお、バーンスタインは1969年にニューヨーク・フィルと『トリスタンとイゾルデ』を演奏会形式で上演しているので(→抜粋盤)、このバイエルンでの試みが初めてというわけではありませんが、しかし、ここでの演奏は、その間のバーンスタインの変化を反映して、とてつもなく深く大きなものになっており、なおかつ歌手陣も優れているために、感銘の深さは比較になりません。第3幕への前奏曲など、驚くほかない凄いものとなっています。バーンスタインのマーラーがお好きな方には特におすすめの『トリスタンとイゾルデ』です。

・ワーグナー:楽劇『トリスタンとイゾルデ』全曲
 トリスタン:ペーター・ホフマン
 イゾルデ:ヒルデガルト・ベーレンス
 ブランゲーネ:イヴォンヌ・ミントン
 クルヴェナール:ベルント・ヴァイクル
 マルケ王:ハンス・ゾーティン
 メロート:ヘリベルト・シュタインバッハ
 牧童:ハインツ・ツェドニク
 水夫:トマス・モーザー
 舵手:ライムント・グルムバッハ
 バイエルン放送合唱団
 ハインツ・メンデ(合唱指揮)
 バイエルン放送交響楽団
 レナード・バーンスタイン(指揮)

 1981年2月,4月,11月、デジタル録音
 場所:ミュンヘン、ヘルクレスザール

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Prelude to Act 1. Langsam und schmachtend [14:02]
  • 02. Act 1 "Westwärts schweift der Blick" [7:09]
  • 03. "Frisch weht der Wind der Heimat zu" [4:34]
  • 04. "Hab acht, Tristan!" [6:08]
  • 05. "Weh, ach wehe! Dies zu dulden" [2:09]
  • 06. "Wie lachend sie mir Lieder singen" [20:08]
  • 07. "Auf! Auf! Ihr Frauen!" [7:56]

ディスク   2

  • 01. "Herr Tristan trete nah!" - "Begehrt, Herrin, was Ihr wünscht" [10:27]
  • 02. "War Morold dir so wert" [11:25]
  • 03. "Tristan! - Isolde! Treuloser Holder!" [8:18]
  • 04. Act 2 Prelude [2:06]
  • 05. "Hörst du Sie noch?" [15:00]
  • 06. "Isolde! Geliebte! - Tristan! Geliebter!" [18:26]

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総合評価

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投稿日:2019/09/30 (月)

愛の物語は過去に数えきれないほどあり、未来も永遠に生まれ続ける事だろうが、男女二人だけの愛の世界を描き、台本と音楽が一体となった芸術作品の中でこれ程のものは過去には無いだろうし、この先、未来において越えるにはだいぶ先のことになるだろう。 愛の物語と音楽との究極の融合が楽劇『トリスタンとイゾルデ』ではないだろうか。 そして『トリスタンとイゾルデ』に名盤は多いと思うが、オペラ公演ではなく、交響楽団との演奏会のライブ録音とその商品化という事を考えると、この録音は特別な存在だろう。 バーンスタインの指揮のスタイルとワーグナーはとても合っているように思う。バーンスタインは人間を愛し、音楽を深く強く愛していた。この録音からはバーンスタインの強力な愛の力を感じる。 バーンスタインは『指輪』の録音も夢見ていたということだが、それが実現しなかったのは、ファンにとってもとても残念なことだ。

ユローヂィヴィ さん | 大阪府 | 不明

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投稿日:2009/03/27 (金)

やはり「遅い」。モタレました。晩年のバーンスタインはこのような演奏が多く、どうも好きになれません。NYP時代の方が三振かホームランかという演奏でスリルがありました。

初心者マーク さん | 東京都 | 不明

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投稿日:2009/01/31 (土)

 81年当時、FMで聞きました。初めて聴いた「トリスタン」でしたが、情景が浮かんでくる演奏でした。聴き始めはテンポ遅いかなと思いますが、すぐに引き込まれ、最後まで聴かざるを得なくなります。羊羹のようにどこを切っても、音が凝縮していて気を抜くところがありません。  ウェストサイド・ストーリーを作曲した者として、この曲には特別な感情があったのでしょうね。

Fukushiman さん | 神戸 | 不明

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