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Der Fliegende Hollander: Kusej Haenchen / Netherlands Po Uusitalo R.lloyd Naglestad

Wagner (1813-1883)

User Review :4.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
OA1049D
Number of Discs
:
1
Aspect
:
WideScreen
Color
:
Colour
Format
:
DVD
Other
:
Import

Product Description


ワーグナー:『さまよえるオランダ人』
ネーデルラント・オペラ2010
ウーシタロ、ネイグルスタード、ロイド


マルティン・クシェイによる演出は、愛と贖罪をテーマとしたこのワーグナーのオペラに挑発的で刺激的なまなざしを向けて、登場人物の動きと音楽をクシェイ独特の方法で結びつけてゆきながら、洞察力豊かに物語の真の姿を抉り出してゆきます。多層的な舞台空間を行き来する歌手と合唱団の動きは、優れた効果を発揮しています。ヘンヒェンは丹念にスコアを読み込み、その透徹した表現によってオーケストラから圧倒的なパフォーマンスを引き出し、ネイグルスタード、ロイド、ウーシタロら歌手陣もヘンヒェンの指揮のもと感動的にドラマを歌い上げています。(輸入元情報)

【収録情報】
・ワーグナー:歌劇『さまよえるオランダ人』全曲

 ダーラント:ロバート・ロイド
 ゼンタ:キャスリーン・ネイグルスタード
 エリック:マルコ・イェンチュ
 マリー:マリナ・プルデンスカヤ
 操舵手:オリヴァー・リンゲルハーン
 オランダ人:ユハ・ウーシタロ
 ネーデルランド・フィルハーモニー管弦楽団
 ネーデルランド・オペラ合唱団
 指揮:ハルトムート・ヘンヒェン
 演出:マルティン・クシェイ

 収録時期:2010年2月16日、25日
 収録場所:ネーデルラント・オペラ、アムステルダム(ライヴ)

特典映像:
・キャスト・ギャラリー
・バックステージ・インサイツ(出演者インタビュー)

【DVD仕様】
 収録時間:本編145分+特典22分
 字幕:英・仏・独・西・蘭
 画面:カラー、ワイド(16:9)
 音声:リニアPCMステレオ、DTS5.0chサラウンド

Customer Reviews

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大成功を収めたバイロイトのクプファー演出...

投稿日:2011/07/03 (日)

大成功を収めたバイロイトのクプファー演出以来、読み替え演出の格好のターゲットである『オランダ人』。心理演出の大家であるクシェイとしても、一度はやってみたかった演目だろう。クプファー版では舞台が19世紀であることが、読み替えの欠くべからざる前提だったが、この舞台では時代は完全に現代。第1幕では豪華船でクルーズを楽しむ金持ち一行が、嵐と幽霊船に遭遇するといった趣向。第2幕はスポーツジムの女性更衣室で、そこでただ一人、糸紡ぎに励む時代錯誤のゼンタは完全に皆から浮いている。ゼンタとオランダ人、双方とも相手に救済の願望を投影したあげく、すれ違い、つまり悲劇に至るという過程はよく描けているが、各種読み替えが氾濫する中では、いまひとつの決定的なインパクトに欠けるか。普通とは逆に幽霊船の船員たちを手前側に配し、この演出家らしい群衆処理の巧みさを見せる第3幕第1場が一番見応えがある(ちなみに、ディスクにはバックステージの特典映像があるが、演出家自身が出てきて、ベラベラ演出意図を喋ってしまわないのは好印象)。指揮は素朴な手作り感が取り柄だが、カラヤンのような金ぴかで滑らかな音楽の方が、演出意図には合ったかもしれぬ。ネイグルスタードは歌、演技とも素晴らしく、この上演の大収穫。スキンヘッドのウーシタロも「異世界人」ぶりは文句なしだが、声が立派なだけではなく、歌そのものに演技力があれば、なお良かった。ダーラント、マリー、エリックはオリジナルと全く違った人物設定だが、いずれも好演。特にクプファー版ではゼンタの身を思いやる善人だったエリックは、第2幕ではプールに侵入した幽霊船の船員たちを撃ち殺してしまう危ない男で、人物配置上ではオリジナルの位置に戻っているが、これがエンディングの伏線にもなっている。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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