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景気の回復が感じられないのはなぜか 長期停滞論争

ローレンス・サマーズ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784790717317
ISBN 10 : 4790717313
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2019
Japan

Content Description

長期停滞から抜け出すには―。元財務長官サマーズが唱えた新長期停滞論に、元FRB議長バーナンキが反論し、ノーベル経済学者クルーグマンが割って入った!論争の様子をたどり、日本経済への処方箋を提案する、日本オリジナル編集版。提唱者ハンセンの元祖長期停滞論付き。

目次 : アメリカ経済は長期停滞か?/ 遊休労働者+低金利=インフラ再建だ!再建するならいまでしょう!/ 財政政策と完全雇用/ なぜ金利はこんなに低いのか/ なぜ金利はこんなに低いのか 第二部:長期停滞論/ なぜ金利はこんなに低いのか 第三部:世界的な貯蓄過剰/ バーナンキによる長期停滞論批判に答える/ 一国と世界で見た流動性の罠(ちょっと専門的)/ なんで経済学者は人口増加を気にかけるの?/ 日本の金融政策に関する考察/ 経済の発展と人口増加の鈍化(抄訳)

【著者紹介】
ローレンス・サマーズ : 1954年生まれ。経済学者。労働経済、金融経済学、マクロ経済学など様々な分野で活躍し、最年少でハーバード大学教授に就任した一方、クリントン政権時代のアメリカ財務長官、オバマ政権での国家経済会議委員長、世界銀行エコノミストなど公職や準公職も歴任。現在はハーバード大学教授

ベン・バーナンキ : 1953年生まれ。経済学者。アメリカ大恐慌、特に銀行の役割についての研究で知られ、デフレの害とその対応としての「ヘリコプターマネー」提案などで有名。2006年にアメリカ連邦準備制度理事会(FRB)議長に就任、2008年世界金融危機への対応で大きな業績を残す。2014年に退職してからはブルッキングス研究所のフェロー

ポールクルーグマン : 1953年生まれ。経済学者。収穫逓増を元にした新貿易理論の創始者の一人として知られ、為替理論(通貨危機)、経済地理学、流動性の罠におけるデフレ脱出策としてのインフレ目標理論など多方面で多くの活躍を見せ、2008年にはノーベル経済学賞受賞。また一般向けの書籍やブログでの明解な時事経済解説も好評。現在ニューヨーク市立大学院教授

アルヴィン・ハンセン : 1887年生まれ。1975年没。経済学者。「アメリカのケインズ」と言われ、ヒックスと共に有名なIS‐LMモデルを構築するなど、理論的にも学術・実務的にも1930年代のアメリカへのケインズ経済学普及に大きな役割を果たす。景気循環論、特に「長期停滞論」でも知られる。1940年代以降のアメリカ経済政策にも大きな影響を与えた

山形浩生 : 1964年生まれ。東京大学都市工学科修士課程およびMIT不動産センター修士課程修了。開発援助コンサルタント業のかたわら、小説、経済、建築、ネット文化など広範な分野での翻訳および雑文書きに手を染める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • garth

    「理由はどうあれ人びとがインフレを期待しないなら、インフレを生み出すのは難しく、それにより人びとの懐疑的な見方は裏づけられてしまうことになるわけです」

  • jj

    2019刊。元米国財務長官サマーズが長期停滞論に元FRB議長バーナンキが反論し、ノーベル経済学賞のクルーグマンが意見するという。豪華な顔ぶれによる著作。金融緩和だけでなく、財政政策も同時実行が必須という。長期停滞論、デフレ不況に展開する議論は、米国よりもむしろ日本の現状にもろ当てはまる内容。金融政策だけではおのずと限界がある。今後の財政出動が重要なのがよく理解できる。消費増税はやはり誤った政策というのが、再認識される。

  • Kiyoshi Utsugi

    2013年にローレンス・サマーズがIMF第14回年次研究会議で行った講演「アメリカ経済は長期停滞か?」によって問題提起されたもので、その後、ベン・バーナンキ、ポール・クルーグマンによって賛否両論の議論が展開されるものです。 三人は、ほぼ同年代。しかも、三人ともMITで経済学の博士号を取得しています。 アルヴィン・ハンセンは、最初に「長期停滞」を唱えた人らしい。 ↓は発端となったIMFでの講演 https://youtu.be/KYpVzBbQIX0

  • 静かな生活

    65point*失われた20年を経て日本の私たちは「来そうで来ないバブル」「許容範囲内の不満感」に慣れてしまった。どうやら世界に先駆けた現象を私たちは経験したらしい。

  • MJ

    現在の日本の実質GDPは、アメリカ財務省やFRBやIMFが10年前に予測した水準の半分強でしかない…ショックな事実だ。 長期停滞から抜け出すための施策が最も必要な国は間違いなく日本。 元財務長官サマーズ、元FRB議長バーナンキ、ノーベル経済学者クルーグマン、経済界のスター達の論争がサマリーされた良書。 知的エンターテイメントとして十分楽しむことができました。

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