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ISBN 10 : 4898153984
Content Description
1930年パリに生まれ、85年パリに没した知られざる異才の画家、ロベール・クートラス。彼が作り上げた手札サイズの作品“カルト”。6000枚から16枚を選び抜き、ポストカード集にしました。原寸大で作品を味わえる作品集でもあります。
クートラスは画廊と2度契約を交わしましたが、いずれもすぐに解消し、いわゆる画壇と距離をおきながら、己に忠実であろうと、貧困のなかで自らの作品を究めました。画材にも事欠いた彼は、街で拾ったボール紙を切り、手札サイズの作品“carte ―― カルト”を作り上げました。6000枚つくったと言われています。クートラスは、カルトを手に載せ、沸き起こる物語を描き連ねました。もっぱら夜に描いたのでカルトを “僕の夜”と呼びました。“カルト”には、いろんな過去を持つ流浪の住民や彼自身の人生が、まるでギニョール劇団(人形劇団)やサーカスのように哀しく陽気に描かれています。
生前、クートラスの作品は、華やかな評価はありませんでした。しかし、没後30年を経たいま、日本で、フランスで、高い人気と評価を博しています。かつてない造本で“カルト”を手元に!
1枚1枚のポストカードから“カルト”の部分だけを切り抜けるように、あらかじめミシン目が入っています。お気に入りの“カルト”を手元に置いて、ぜひお楽しみください。
【著者紹介】
ロベール・クートラス : 1930年パリ生まれ。10代から工場に勤め、その後、石工となる。リヨンの美術学校を経て、28歳でパリへ戻り画廊と契約。現代のユトリロとも評されたが、画廊の方針が合わず契約解除。後に別の画廊とも契約するが長続きしなかった。困窮のなか、67年頃からカルト(carte)という手札大のカードの制作に没頭し始める。6000枚も制作したという。他にグアッシュや油絵、テラコッタなど制作物は多岐に渡る。85年にパリで逝去
岸真理子・モリア : 1977年に日本の画廊のパリ支店で働くため渡仏。クートラスと出会い晩年をともに過ごす。遺言で指定された「クートラスの遺品の管理人」。本人が売ることも散逸させることも許さず“R´eserve du patron(親方の獲り分)”と呼んだリザーブ・カルトを含め、作品を保管している。現在パリ郊外在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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