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Trillions 物語 インデックス・ファンド革命

ロビン・ウィグルワース

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784296115112
ISBN 10 : 4296115111
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Content Description

異端者たちが、金融を永遠に変えた!
パッシブ投資を王道に導いたギークたち。波瀾に満ちたストーリーから浮かび上がる投資と市場の変化。金融ノンフィクションの傑作。

従来の常識を覆し、ウォール街の蔑視に耐えてインデックス・ファンド革命を起こし、投資の世界に創造的破壊を巻き起こした異端者たちの驚くべき実話をフィナンシャル・タイムズ紙の記者が描いたノンフィクション大作。

50年前、世界最高の投資家でさえほとんどは長期的には市場に勝てないという異端の考えで一致した一団が、金融業界の片隅で資産運用版のマンハッタン計画をひっそりとスタートさせた。

奇才の経済学者ユージン・ファーマ、業界の重鎮ジャック・ボーグル、コンピューターおたくのジョン・マクォーン、第二次世界大戦時の元潜水艦乗組員ネイト・モストら、多様なバックグランドを持つ一団は、市場と連動する投資商品インデックス・ファンドを開発、想像を超える成功を収めた。パッシブ投資の規模は現在、アメリカの国内総生産を上回る26兆ドル以上となり、市場や金融、資本主義そのものの姿を変える力をもつ。

一方で、投資業界の巨人ブラックロック、バンガード、ステート・ストリートの3社が牛耳るインデックス・ファンドやETFは、その膨れ上がる重みで市場を不安定にし、投資の世界を破壊しているとさえ批判されている。これからインデックス・ファンドは、そして金融の世界はどう変わるのか?

本書は、世界の金融の姿を大きく変えたインデックス・ファンドの秘められた鮮烈な歴史を明らかにする。また、インデックス・ファンド革命を担った人間群像の物語を臨場感あふれる筆致で描き出す。現代の金融を理解したい人々にとって必読といえる魅力的な物語。

勝つのはインデックス・ファンドに賭けたウォーレン・バフェットか、世界屈指の辣腕ヘッジファンド創業者か。10年にわたる運用成績を100万ドルを賭けて競う前代未聞の世紀の勝負からこの物語は始まる。

パッシブ投資理論のゴッドファーザー、ルイ・バシュリエ、パッシブ投資革命の土台となる理論を構築したハリー・マーコウィッツ、ウィリアム・シャープや投資研究をリードしたジェイムズ・ローリー、効率的市場仮説を打ち立てたユージン・ファーマ、バートン・マルキールら経済学者から、インデックス・ファンドを商品として開発、その普及を担った運用会社のバンガードのジャック・ボーグル、初のパッシブ投資ファンドを開発したジャック・マックウォーン、レックス・シンクフィールド、EFTを生み出したネイサン・モストら草創期の世代、そして巨大投資会社、ブラックロックを率いる現代のラリー・フィンクに至るまで。インデックス・ファンド革命の歴史と現在を人間劇場として描いた傑作。


【著者紹介】
ロビン・ウィグルスワース : フィナンシャル・タイムズ紙グローバル・ファイナンス担当記者。マーケット、投資動向、世界のファイナンスについての動きを追う。長尺の読み物、アナリシス、人物関連記事、コラム執筆を担当。2008年にFT紙に移籍する前はブルームバーグニュース社に在籍

貫井佳子 : 翻訳家。青山学院大学国際政治経済学部卒業。証券系シンクタンク、外資系証券会社に勤務後、フリーランスで翻訳業に従事。日本証券アナリスト協会検定会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • よしたけ

    インデックスファンドの歴史を辿る。様々な登場人物が出てくるが、中心はバンガード創業者のジャックボーグルで、足元20年に目を向けるとブラックロック創業者のラリーフィンク。ボーグルがインデックスファンドのETF化には反対だった(売却を容易)は意外。インデックス影の面にも目を向け、インデックスファンド売買が構成銘柄の株価に影響を与えていること、指数管理会社が発言力を持つ様になったこと、パッシブなファンドが大株主となることで企業統治が低下していること、様々なインデックスが乱立していること、など非常に興味深かった。

  • TATA

    NISA で盛り上がるインデックス投資。この投資手法がいかに多くの人間の苦闘の上に成り立つのかということを教えてくれる一冊。ただ単なるプロジェクトXではなくて、そこは大手金融機関社内外での暗闘もアレコレと。盛者必衰とはまさにこのこと。それだけ利権に溢れた社会なのだろうなと。

  • Masaaki Kawai

    インデックス投資誕生から現在までをまとめた本。読み応えありました。 短期的な利益も投資にどっぷりも求めてへんから、オルカンでええやろ思うてたけど、インデックスが広まり過ぎると、弊害もある。確かに、指数に連動する受け身な以上、その指数を動かす人もいてくれなあかん。自分のためだけじゃなくて、全体のことも考えなあかんね。ということで、少しはアクティブな商品も取り入れようと思います。

  • turtle

    オルカンという名称がかなり浸透し、日本でもインデックスファンドに投資する人が増えてきている今だからこそ登場したような本書は広くその歴史を膨大な取材でカバーした労作。インデックスファンドが強くなり、ボーグルが「 このようか支配力の集中が国益に資するとは思えない」という発言を亡くなる少し前に残しているという指摘は大切な問題提起だと思います。とはいえ、インデックスファンドに勝るビークルが見当たらないのが現実のよう。

  • tenorsox

    主な内容は@インデックスファンド誕生までの苦労(そもそもニーズがないのではという先入観、商品開発自体の難しさ等)Aアクティブ運用に対する優位性B存在感を増すとともに激しくなった開発競争とM&A合戦Cデカくなり過ぎた故の諸問題の4つ。最初の2つはある程度想定された内容&3つ目がやや冗長でもういいかなと思ったら最後に興味深い考察がたくさんあった(大量の株式が各企業の状況に関係なく投資判断される、指数への採用が目的化してしまう、議決権行使の方針が政治活動に繋がりかねない、それを左右両側から突き上げられる等々)。

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