診断名サイコパス 身近にひそむ異常人格者たち ハヤカワ文庫NF

ロバート・d・ヘア

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784150502416
ISBN 10 : 4150502412
フォーマット
出版社
発行年月
2000年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,314p

内容詳細

酸鼻を極める凶悪犯罪研究の先進国アメリカで、心理学者は異常殺人者に共通するある傾向に注目してきた。つまり極端に自己中心的で著しく情緒に乏しく、人を魅了し操る能力に長けているのだ。彼らはサイコパスと呼ばれるが、このような人間は実はわれわれの身近にも潜んでいる―非行少年、詐欺師、暴力亭主、幼児虐待者、カルト教団の教祖として!多くの実例を通じて「良心の呵責なき者たち」の素顔に迫る戦慄の一冊。

目次 : サイコパスとの遭遇/ 診断のためのプロファイル/ 精神病質チェックリスト/ 自分だけの法律/ 心のなかの大きな消しゴム/ 残忍な「お遊び」/ コートのポケットから出てくる言葉/ クモの巣にとらわれたハエ/ 生まれつき“悪い”子供/ 致命的な誤診/ 何か打つ手は

【著者紹介】
ロバート・D・ヘア : 心理学博士・精神病理研究の先駆者。サイコパスの診断基準として自ら開発した“精神病質チェックリスト”は、世界じゅうの研究者や臨床家に活用されている。他に心理学専門の著書多数あり(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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 二十年前の著作ですが、その後類書が輩出...

投稿日:2011/03/08 (火)

 二十年前の著作ですが、その後類書が輩出したにもかかわらず今猶時代と現実に即した一番の好著で、故に文庫になっているのでしょう。然し訳文が酷い。始めから終いまで「犯罪を犯す」と、「馬から落馬」式の重複表現で通している。「被害を受ける」等ほかにもその種の誤りが有るが、訳の途中で気がつきそうなものである。で、星一個減。

四郎右衛門 さん | 大阪府 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • みゃーこ さん

    臨床経験や経験的調査の結果、人格障害の素地は子供時代顕著に存在する。良心の呵責を感じず、感情移入、共感能力が欠如し、衝動的で、刺激を求める傾向が強いその人格サイコパスを「その人格の異常性に社会が悩む人格障害」という定義がなされた。本人に罪悪感という共感能力はない。著者はサイコパスはあくまで生物学遺伝的個別的人格障害であるという見解を持つ。心理療法も更生も効かない。救いようがないのだ。彼の発明した『チェックリスト』を使ってサイコパスを見分け、彼らの自己表現方法の手段として利用されぬようとりあえず逃げろ!!

  • ゆいまある さん

    刑務所に勤務し、多くの臨床経験を持つ心理学者が書いた、サイコパス本のバイブル。全て事実に基づくおぞましい事例を多数紹介し、サイコパスを客観的に分析している。サイコパス好きにはよだれが出るほど面白かった。ただ、ヘアの作ったチェックリストがどれだけ今でも役に立ってるかは疑問。そして、愛着障害と人格障害に加え、急速に巨大化している発達障害理論(自閉症スペクトラム含む)にDSM(診断基準)が全く追いついていない現状。多分小児のサイコパスは今ならADHDと言われちゃうのでは。精神医学が不完全すぎて辛い。

  • 扉のこちら側 さん

    初読。2014年915冊め。仕事の資料として。作中に出てくる「専門家でも騙される」という経験は私にもある。21年前の出版当時頃から、サイコパスという名称は医学用語ではなくなっているが、一般大衆向けということで使ったようだ。しかし未だに言葉だけが一人歩きし、凶悪犯罪発生の度にネットでは適当に使われている。凶悪犯罪者が全員反社会性パーソナリティ障害ではないし、反社会性パーソナリティー障害の人全員が犯罪者でもない。診断も非常に難しく、普通の精神科医でもできないのである。故に精神鑑定はとても時間がかかる。

  • ntahima さん

    サイコパスについて書かれたもの。サイコと略された場合、精神異常や多重人格という意味で使われることもあり誤解の生じる危険性の高い言葉である。一般に弁舌巧みで魅力的でさえあるという。又、その範囲もシリアルキラーの様な極端な例から、法的には何の問題もない困った隣人まで含み、人口比率で2〜3%に達すると言う。知人の中にも何人かいる計算になる。しかも著者の立場は環境がその性向を激化させることはあっても基本的には生れつきであり治療は困難とする。そもそも気質であり病気ではないからだ。結局現時点で対処法はないということ。

  • ヴェルナーの日記 さん

    サイコパスとは、いかなるものか?病気なのか、そうでないのか。現在の段階では判別ができない。ある意味眼に見えない精神のことだけに判別が難しいが、少なくとも、それはフィクションの中で存在する架空の人間ではなく、現実に世の中にいる。その研究は数十年を経ているが、まだまだ未解明なことが多く、ほとんど解明されていないのが実情と言えよう。そんな現状に警告を発する一書だ。

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